第20回国試午前89問の類似問題

国試第8回午前:第57問

生体計測で使用される電極について正しいのはどれか。

a: 電極ペーストの主な役割は皮膚と電極との間のインピーダンスを下げることである。

b: 電極と電解質との界面で電極電位が発生し基線が変動する原因となる。

c: 脳波は針電極を用いるより皿電極を用いた方が雑音の少ない測定ができる。

d: 不分極電極を用いると、通常の電極を用いた場合より信号振幅が小さくなる。

e: 双極導出とは基準電極との電位差を差動増幅器を用いて測定する方法である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第33回午前:第52問

手術室で用いる画像診断機器について誤っているのはどれか。

1: ポータブルX線装置使用時には防護衣は不要である。

2: X線使用時には個人被曝線量計を着用する。

3: ME機器から発生するノイズは術中MRI撮影時の障害になる。

4: 術中DSA(Digital Subtraction Angiography)では造影剤を用いる。

5: 脳外科手術のナビゲーションシステムにはMRIが使用されることがある。

国試第19回午前:第76問

臨床工学技士の業務について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)

a: 正当な理由なしに業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。

b: 医用電気機器について行える業務はJISに規定されている。

c: 機器の保守点検は臨床工学技士以外は行えない。

d: 医用電気機器の漏れ電流試験には医師の書面による指示が必要である。

e: 医療施設の受電設備の保守は業務の範囲外である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第18回午前:第78問

エネルギーの生体作用について正しいのはどれか。(医用機器安全管理学)

1: 皮膚に対する熱作用効果は高周波電磁波の方が超音波より低い。

2: 生殖細胞に対する超音波の安全限界は10mW/cm2である。

3: 熱傷を起こす温度は患者短時間接触のとき、43°Cである。

4: 眼障害に対する高周波電磁波の安全限界は100mW /cm2である。

5: ミクロショックで心室細動を起こす低周波電流は10μAである。

国試第1回午後:第78問

病院の等電位化接地(EPRシステム)として適切なのはどれか。

a: すべての機器・露出金属部を0.05Ωの導線で一点に集中接地した。

b: EPRシステムを設置した部屋のすべての金属表面間の電位差の最大値は5mVであった。

c: 心臓カテーテル室、心臓手術室、CCUのうち心臓カテーテル室のみEPRシステムを設置した。

d: 金属ベッドは医用機器でないので接地しなかった。

e: 患者から2mの位置のテレビを追加保護接地線で接地センタのEPRポイントにつないだ。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第9回午前:第81問

病院電気設備について正しいのはどれか。

a: 瞬時特別非常電源はバッテリーと自家用発電機とから構成される。

b: 商用交流からだけ電源を供給されているコンセントは赤色ではいけない。

c: 病院の医用接地設備の接地極の接地抵抗は原則として1Ω以下にする。

d: 医用接地端子は医用接地センタに10mΩ以下の導線で結ぶ。

e: 等電位接地設備はミクロショック対策の設備である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第6回午後:第82問

病院の等電位接地(EPRシステム)として適切なのはどれか。

a: すべての機器・露出金属部を0.05Ωの導線で一点に集中接地した。

b: EPRシステムを設置した部屋のすべての金属表面の電位差の最大値は5mVであった。

c: 心臓カテーテル室、心臓手術室、ICUのうち心臓カテーテル室のみEPRシステムを設置した。

d: 金属ベッドは医用機器でないので接地しなかった。

e: 患者から2mの位置のテレビを0.1Ω以下の追加保護接地線で接地センターのEPRポイントにつないだ。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

ME2第37回午前:第42問

誘発筋電図検査について正しいのはどれか。

1: 電気刺激にはパルス幅0.1~0.5msの波形を用いる。

2: アイソレータはミクロショックを防ぐために用いる。

3: 運動神経伝導速度の測定には針電極を用いる。

4: 筋の機械振動を音で確認するためにスピーカを用いる。

5: 検出回路の時定数は1sとする。

国試第29回午後:第34問

心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。

a: 胸腔内にジェネレータ(本体)を留置する。

b: NBG(ICHD)コードの第二文字はセンシング部位を表す。

c: パルス幅は0.5 ms 前後である。

d: 電極装着直後は刺激閾値の低下が続く。

e: 体外式ペースメーカの出力点検時には50Ωの負荷抵抗を接続する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第31回午後:第53問

ある治療機器の装着部に図のような図記号が表示してあった。正しいのはどれか。

img11209-53-0

1: 電源トランスの二次側に3000V以上の電圧が発生している。

2: 1000Vの静電気放電に耐性がある。

3: ピーク電圧で1500V以上の出力電圧が出る。

4: 雷撃に対して防護されている。

5: 目に障害を発生させるレベルのレーザ光を出力する。

国試第24回午後:第33問

マイクロ波手術装置で誤っているのはどれか。(医用治療機器学)

a: 電子レンジと同じ周波数のマイクロ波が用いられる。

b: マイクロ波の発生にはマグネトロンが用いられる。

c: 手術電極に付着した組織を解離させるために直流電流を流す。

d: 大きな面積の対極板が必要である。

e: 鋭利な切開に適している。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第34回午後:第30問

AEDについて正しいのはどれか。

1: 患者の心電図を解析中にも胸骨圧迫を続ける。

2: 衣服を脱がせられない場合には衣服の上からパッドを貼る。

3: 溺水者では水分を拭き取らずに直ちに電極パッドを貼る。

4: 電極パッドには使用期限がある。

5: 操作には資格が必要である。

国試第30回午後:第42問

病院電気設備の安全基準(JIS T 1022 : 2006) で規定されるカテゴリー B(電極などを使用するが、心臓には適用しない医用室)に設けなければならないのはどれか。

a: 保護接地

b: 非接地配線方式

c: 等電位接地

d: 瞬時特別非常電源

e: 一般/特別非常電源

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第22回午後:第33問

除細動器で正しいのはどれか。

1: 心室細動にはR波同期で除細動を行う。

2: AEDはバイフェージック波形を用いる。

3: 直接心臓に通電する場合は出力を体外通電時の半分程度に下げる。

4: 出力端子の片側は接地されている。

5: 植込み式では100~300Jのエネルギーで通電する。

国試第9回午前:第67問

除細動について正しいのはどれか。

a: 除細動率は交流方式が直流方式より優れている。

b: 通電時の心筋障害の程度は交流方式が直流方式より少ない。

c: 除細動器は心房細動にも用いられる。

d: 心室細動には同期出力装置を必要としない。

e: 体内直接通電では5000Vを5ms、心臓に直接加える。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第17回午前:第77問

誤っているのはどれか。

a: ビリビリと感じ始める電流値を最小感知電流という。

b: 人体への電撃の作用機序は電流によって発生する熱による組織破壊である。

c: 商用交流電流が危険なのは人体組織がこの周波数付近の電流を最も流しやすいからである。

d: 電気メスで心室細動が起こらないのは高周波電流を使用しているからである。

e: 右房圧のモニタリングではミクロショックの危険がある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第34回午後:第39問

有線式心電図モニタで心電図波形に交流雑音(ハム)が混入した。

1: 心電図モニタに3P-2P変換アダプタを使用していた。

2: 患者に電気毛布を使用していた。

3: 患者に体外式ペースメーカを使用していた。

4: 電極の接触状態が不良であった。

5: ベッドアースをしていなかった。

国試第1回午後:第74問

電撃について正しいのはどれか。

1: 人体の反応は流れる電流の周波数には無関係である。

2: His束心電図検査は心臓に直接電流が流れ込み、心室細動が発生しないよう注意して行われる。

3: 皮膚に0.01mAの商用交流電流が流れるとビリビリと感じる。

4: 体表から受ける電撃により起こる事故死の多くは心筋症によるものである。

5: ミクロショックの場合数μAの交流電流でも危険である。

国試第7回午後:第77問

クラスⅠ機器について誤っているのはどれか。

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a: 保護接地として基礎絶縁がとられる。

b: 追加保護手段として補強絶縁がとられる。

c: 電源プラグは医用接地極付き3極プラグである。

d: 示した図記号は正しい。

e: 病院電気設備は医用接地方式を必要とする。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第17回午前:第84問

医用電気機器の電気的安全性を測定するとき、規定された漏れ電流測定回路のコンデンサの役割はどれか。

1: 人体の感電特性を考慮して低域(通過)フィルタを構成する。

2: ハム雑音を除去するための低域(通過)フィルタを構成する。

3: 漏れ電流が過大にならないように制限する。

4: 実効値を得るためパルス状の漏れ電流を平滑化する。

5: 測定値の読みとりを安定させる。