第52回午前第25問の類似問題

第53回午後:第36問

神経因性膀胱のうち低活動性膀胱を呈する疾患はどれか。  

1: 脳出血

2: 胸髄損傷

3: 多発性硬化症

4: 頸椎後縦靭帯骨化症

5: 糖尿病性自律神経障害

第46回午前:第7問

75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。画像所見で考えられるのはどれか。 

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1: 視床出血

2: 硬膜下出血

3: くも膜下出血

4: 正常圧水頭症

5: 多発性脳梗塞

第35回午後:第51問

疾患と病理的変化との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 多発性硬化症-中枢神経の脱髄

2: パーキンソン病-大脳皮質の変性

3: アルツハイマー病-大脳皮質の変性

4: ギラン・バレー症候群-末梢神経の脱髄

5: 筋萎縮性側索硬化症-脊髄側索の変性

第56回午後:第98問

疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症 ── パーキンソニズム

2: 血管性認知症 ── 情動失禁

3: 進行性核上性麻痺 ── 他人の手徴候

4: 大脳皮質基底核変性症 ── 幻 視

5: Lewy小体型認知症 ── アテトーゼ

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、疾患と症状の正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは血管性認知症と情動失禁です。
  • Alzheimer型認知症ではパーキンソニズムは見られません。パーキンソニズムはLewy小体型認知症で見られる症状です。
  • 血管性認知症では情動失禁が見られます。これは正しい組み合わせです。
  • 進行性核上性麻痺では他人の手徴候は見られません。他人の手徴候は大脳皮質基底核変性症の症状です。
  • 大脳皮質基底核変性症では幻視は見られません。幻視はLewy小体型認知症の初期で見られる症状です。
  • Lewy小体型認知症ではアテトーゼは見られません。パーキンソニズムや幻視の症状が見られます。アテトーゼは脳性麻痺などが原因で見られる不随意運動です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第88問

右後下小脳動脈の閉塞で発症した脳梗塞でみられないのはどれか。  

1: 右片麻痺

2: 右眼瞼下垂

3: 右小脳性運動失調

4: 右顔面温痛覚障害

5: 左上下肢温痛覚障害

第47回午前:第89問

脊髄小脳変性症にみられにくく、多発性硬化症に特徴的なのはどれか。  

1: 痙縮

2: 運動失調

3: 嚥下障害

4: 構音障害

5: 有痛性痙攣

第35回午後:第50問

脳腫瘍について誤っているのはどれか。  

1: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。

2: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。

3: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。

4: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。

5: 髄膜腫は良性が多い。

第41回午後:第54問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 冠動脈の粥状硬化が原因となる。

2: 血栓付着による冠動脈の閉塞で発症する。

3: 胸痛に伴ってショックに陥ることが多い。

4: 心電図所見ではST低下を特徴とする。

5: 発症早期の再灌流療法によって救命率が改善する。

第52回午後:第33問

脳卒中発症後2週間以内に生じにくい合併症はどれか。  

1: 意識障害

2: 消化管出血

3: 肩手症候群

4: 摂食嚥下障害

5: 深部静脈血栓症

第50回午後:第28問

アテトーゼ型脳性麻痺について誤っているのはどれか。  

1: 痙直型より少ない。

2: 原始反射が残存しやすい。

3: 不随意運動を主症状とする。

4: 上肢より下肢の障害が重度であることが多い。

5: 成人以降の二次障害として頸椎症性脊髄症がある。

第57回午前:第6問

78歳の男性。脳梗塞。左顔面神経麻痺および右片麻痺を呈する。頭部MRIの拡散強調像を示す。梗塞巣として考えられるのはどれか。 

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1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第54回午前:第89問

脳血管障害に対して行われる検査で、誤っているのはどれか。  

1: 頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。

2: 出血病変の検索にMRIのT2*(スター)強調像が用いられる。

3: 陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。

4: 脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。

5: 脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、脳血管障害に対して行われる検査の中で誤っている選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は3で、陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられるという記述が誤りです。
  • 選択肢1は正しいです。頸部MRAは、血流のスピンを画像化する検査法で、アテローム性動脈硬化による頸動脈の閉塞や狭窄を非侵襲的に検査できます。類似した検査に、頸動脈超音波検査がありますが、これは、反射ビームから直接血管壁の状態を検査する方法です。
  • 選択肢2は正しいです。出血病変の検索には、CT画像のほか、MRIのT2*(スター)強調像が用いられます。T2*強調像は、CTでは描出困難な微小脳出血の検出に有用です。
  • 選択肢3が誤りです。陳旧性梗塞の検索には、MRIのFLAIR画像などを用います。FLAIR画像では、陳旧性の梗塞巣は低吸収域となります。拡散強調像は、解像度は低いものの、発症1時間後から脳梗塞を検出できます。
  • 選択肢4は正しいです。脳塞栓における心原性脳梗塞では、原因検索に24時間Holter心電図が用いられます。これにより、新たに発作性心房細動が検出されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。脳動脈瘤の検索には、脳血管撮影(MRA)が用いられます。これは、MRIを用いた血管描出法で、信号強度が血流速度に依存します。穿通枝などの細い動脈は描出されにくいため、主に主幹動脈の評価に有用です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第27問

Parkinson病に比し脳血管性パーキンソニズムで特徴的な症状はどれか。  

1: 無動

2: 固縮

3: 安静時振戦

4: 錐体路障害

5: Myerson徴候

第38回午後:第64問

脳血管障害で正しい組合せはどれか。  

1: 脳出血-夜間就眠中に発症することが多い。

2: くも膜下出血-突発的に発症する。

3: 脳血栓-数分で症候は完成する。

4: 脳塞栓-症候の完成までに1~2日を要する。

5: 一過性脳虚血発作-血圧の上昇で発症する。

第40回午前:第46問

小脳出血の急性期に作業療法の導入が困難となる症状はどれか。  

1: 回転性めまい

2: 嚥下障害

3: 構音障害

4: 測定障害

5: 企図振戦

第51回午後:第34問

廃用症候群が原因となるのはどれか。  

1: 脳梗塞

2: 糖尿病

3: 心筋梗塞

4: 沈下性肺炎

5: 閉塞性動脈硬化症

第43回午前:第54問

外傷性脳損傷の前頭葉症状で頻度が低いのはどれか。  

1: 記憶障害

2: 人格変化

3: 遂行機能障害

4: 注意力低下

5: 半側空間無視

第50回午前:第87問

痙縮を生じにくい疾患はどれか。  

1: 脳梗塞

2: 外傷性脳損傷

3: 中心性頸髄損傷

4: 胸椎黄色靱帯骨化症

5: 腰椎椎間板ヘルニア

第39回午前:第53問

左大脳半球の病変で生じにくい高次脳機能障害はどれか。  

1: 失 語

2: 失 算

3: 純粋失読

4: 観念運動失行

5: 運動維持困難

第35回午前:第44問

脳卒中の早期理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 上下肢の他動運動は発症当日から可能である。

2: 意識障害がなければ徐々に頭部挙上訓練を行う。

3: 収縮期血圧は100 mmHgを超えないようにする。

4: 脈拍は100/分以下に保つようにする。

5: 悪心などの自覚症状の出現で直ちに中止する。