70歳の女性。両側変形性膝関節症。外来通院中である。自宅におけるADLは、FIMによる評価で、2項目(歩行・車椅子および階段)はT字杖を使用しての自立であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。コミュニケーション(理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。FIMの点数はどれか。
1: 100
2: 112
3: 120
4: 124
5: 126
Barthel indexの下位項目で10点になるのはどれか。2つ選べ。
1: わずかな介助で食事がとれる。
2: 監視なしで45 m以上歩ける。
3: 監視なしで安全に階段の昇降ができる。
4: 介助なしで車椅子とベッド間の一連の移乗動作ができる。
5: 介助なしで通常着けている衣類、靴および装具の着脱ができる。
老研式活動能力指標の質問項目のうち、手段的ADLに該当するのはどれか。
1: 「本や雑誌を読んでいますか」
2: 「年金などの書類が書けますか」
3: 「バスや電車を使って1人で外出できますか」
4: 「家族や友だちの相談にのることがありますか」
5: 「健康についての記事や番組に関心がありますか」
Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するのはどれか。
1: Behave-AD
2: DASC-21
3: MoCA-J
4: FAST
5: MMSE
Barthel indexで誤っているのはどれか。
1: 満点は100点である。
2: 各項目の評価は3段階である。
3: 能力低下の指標である。
4: 排尿・排便の項目を含む。
5: 10項目からなる。
Barthel Indexで正しいのはどれか。
1: 各項目の最高点は10点である。
2: 物理的生活環境が得点に影響する。
3: 会話ができないと最高得点を得られない。
4: 介助を受けると各項目の得点は5点になる。
5: 車椅子での移動が自立していれば移動の得点は最高点になる。
正しいのはどれか。
1: 麻痺の回復段階は通常、間隔尺度で記述される。
2: ADLは通常、順序尺度で評価される。
3: 主観的疲労度は通常、名義尺度で評価される。
4: 評価尺度の妥当性は、検者間の一致度で示される。
5: 評価尺度の信頼性は、変化の検出感度で示される。
厚生省「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」について誤っているのはどれか。
1: ランクJは、何らかの障害を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
2: ランクAは、屋内での生活はおおむね自立しているが、介助なしに外出はしない。
3: ランクBは、屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
4: ランクCは、一日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する。
5: 各ランクは知的障害の有無により2つに分かれる。
Barthel Indexで「椅子とベッド間の移乗」が「最小限の介助」である場合と同じ点数になるのはどれか。2つ選べ。
1: 排尿コントロール自立
2: トイレ動作部分介助
3: 食事自立
4: 入浴自立
5: 移動自立
Parkinson病患者のADL指導で適切なのはどれか。
1: 階段よりも傾斜路を利用する。
2: 食事には手関節固定装具を用いる。
3: 下衣の更衣はできるだけゆっくり行う。
4: 浴槽のへりの高さは洗い場の高さに合わせる。
5: 起き上がり動作の開始には視覚的外部刺激を利用する。
脳卒中片麻痺患者に用いられる評価法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: FMA〈Fugl-Meyer assessment〉はADLの評価を含む。
2: JSS〈Japan Stroke Scale〉は関節可動域の評価を含む。
3: mRSは歩行速度の評価を含む。
4: NIHSSは意識状態の評価を含む。
5: SIASは非麻痺側機能の評価を含む。
68歳の男性。歩行中に転倒して歩けなくなり救急搬送された。上下肢に麻痺を認めたが骨傷はみられず、中心性頸髄損傷の診断を受けた。受傷5日後のADLは全介助であった。6か月後にFIMでADLを評価したときに、最も自立度が低いと予想される項目はどれか。
1: 更衣(上半身)
2: 排尿管理
3: トイレ移乗
4: 歩行
5: 階段昇降
75歳の女性。1か月前に脳梗塞右片麻痺を発症した。ブルンストローム法ステージは上肢II・手指II・下肢III。現在のADLは次のとおりである。整容は自立。食事、着替え、車椅子・ベッド間の移乗、トイレ動作、歩行は部分介助。排便、排尿とも失禁はない。階段昇降と入浴は全介助である。Barthel indexは何点か。
1: 15点
2: 30点
3: 45点
4: 60点
5: 75点
FIMについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 見当識を評価する。
2: 社会的交流を評価する。
3: 見守りが必要な場合は4点と判定する。
4: 更衣は上半身と下半身を分けて評価する。
5: 杖を使用して歩行が自立すれば完全自立と判定する。
障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)ランクJ、認知症性老人の日常生活自立度ランクIIIの高齢障害者に対する在宅介護のアセスメントで優先度が低いのはどれか。
1: 医学的急変時の対応
2: 玄関の戸締りの方法
3: 台所の火の後始末
4: 電動三輪車の操作
5: デイケアの利用
85歳の男性。ADLは「手すりを使えば1階から2階までの上りは自立しており、下りる際には恐怖心のために見守りが必要」であった。階段昇降のFIM の得点はどれか。
1: 6点
2: 5点
3: 4点
4: 3点
5: 2点
FIMの評価項目で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 各項目0~7点で評価する。
2: 日常実際に行っている状態を評価する。
3: 運動項目と認知項目から成り立っている。
4: 介助者が必要でなければ5点以上と判定する。
5: 問題解決はコミュニケーションの下位項目である。
手段的ADLに含まれない評価項目はどれか。
1: 公共交通機関の利用
2: 食事の支度
3: 掃除
4: 電話の対応
5: 階段の昇降
適切でない組合せはどれか。
1: Barthel index-日常生活活動
2: Fugl-Meyer scale-意識障害
3: BIT(Behavioral Inattention Test)-半側空間無視
4: STEF-上肢機能
5: WAIS-R-知能
日常生活活動の評価法でないのはどれか。
1: Kenny self-care evaluation
2: Katz index
3: Barthel index
4: STEF
5: FIM