第36回午前第70問の類似問題

第43回午前:第95問

心筋梗塞後の包括的リハビリテーションの効果として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 安静時心拍数の増加

2: HDLコレステロールの低下

3: 最大酸素摂取量の増加

4: 安静時血圧の低下

5: 中性脂肪の増加

第56回午後:第69問

身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。  

1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。

2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。

3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。

4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。

5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、身体活動のエネルギー代謝に関する知識を問うています。正しい選択肢は1で、20分以上の有酸素運動では糖質より脂質が利用されるというのが誤りです。
  • 選択肢1は誤りです。実際には、20分以上の有酸素運動では糖質よりも脂質が主に利用されます。運動の強度が低い場合や運動時間が長い場合、脂質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。
  • 選択肢2は正しいです。筋収縮エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。筋収縮時には、ATP分解酵素がATPをADP(アデノシン二リン酸)に分解し、放出されるエネルギーがアクチンとミオシンの滑走を起こし、筋を収縮させます。
  • 選択肢3は正しいです。無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できます。無酸素性閾値とは、運動強度が上がるにつれて乳酸が急激に増加する点を指し、これを測定することで運動強度の適切な調整が可能になります。
  • 選択肢4は正しいです。最大酸素摂取量(VO2max)は運動持久力を反映する指標です。シャトルランや6分間歩行などの試験で測定され、個人の運動能力や心肺機能を評価するのに用いられます。
  • 選択肢5は正しいです。グリコーゲンの解糖により乳酸が生じます。骨格筋のグリコーゲンは筋の収縮に使われ、酸素が不十分な場合、グルコースは解糖系のみで分解され、ピルビン酸あるいは乳酸が生じます。これが無酸素性代謝の一部です。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第57回午後:第46問

心臓リハビリテーションにおいて有酸素運動が勧められる理由として正しいのはどれか。  

1: 乳酸の蓄積

2: 除脂肪体重の増加

3: 交感神経活動の亢進

4: HDLコレステロールの増加

5: 血中カテコラミンの著しい増加

第52回午後:第63問

運動時の循環反応で誤っているのはどれか。  

1: 脳血流量は減少する。

2: 腎血流量は減少する。

3: 静脈還流量は増加する。

4: 分時心拍出量は増加する。

5: 骨格筋の血流量は増加する。

第37回午後:第48問

運動処方に関して誤っているのはどれか。  

1: 等張性運動は等尺性運動より血圧上昇が少ない。

2: 代謝当量(METs)は安静時座位での酸素摂取量を基準にしている。

3: ヒュージョーンズ分類のII度では階段で息切れが起こる。

4: 運動負荷試験では「少しきつい」レベルの運動から始める。

5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。

第39回午前:第67問

糖尿病患者の運動指導で誤っているのはどれか。  

1: 上肢では等尺性運動を主体に設定

2: 最大酸素摂取量の40~60%に運動強度を設定

3: 全身を使った運動を設定

4: 食事終了1時間後に運動を設定

5: 20分以上で週3日の運動を設定

第40回午前:第86問

慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。  

1: 動脈血酸素飽和度─85%

2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%

3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%

4: 収縮期血圧─170 mmHg

5: ボルグ指数─11

第36回午前:第99問

嫌気性代謝閾値(AT)について誤っているのはどれか。  

1: 運動強度を漸増したときに酸素摂取量が急激に上昇する点をいう。

2: 最大酸素摂取量の約60%に相当する。

3: トレーニングによって変化する。

4: 赤筋(SO線維)の多い人はATが高い。

5: 血中乳酸濃度の急激な下降がみられる。

第54回午前:第42問

軽い運動から激しい運動へと運動強度を徐々に増加させるときの正常な循環応答で正しいのはどれか。  

1: 運動中の心拍数変化は主に副交感神経活動の亢進によって生じる。

2: 運動強度の増加に伴い心筋への血流配分率が大幅に増加する。

3: 運動強度が増加しても動脈血酸素含量はほぼ一定である。

4: 運動開始から軽い運動中の心拍出量増加は主に心拍数の増加によって生じる。

5: 中等度から激しい運動中の一回拍出量は直線的に増加する。

第39回午前:第78問

心筋梗塞に対するリハビリテーションの効果として認められないのはどれか。  

1: 運動耐容能の向上

2: HDLコレステロールの減少

3: 下肢筋力の増大

4: 安静時心拍数の低下

5: 生活の質の向上

第38回午前:第100問

心疾患の運動処方で適切でないのはどれか。  

1: リスクの高い例では監視型の運動形態が良い。

2: 目標心拍数は予測最高心拍数の90%程度とする。

3: 運動強度はボルグ指数で13程度とする。

4: 無酸素性作業閾値(AT)程度の運動強度とする。

5: 筋力強化の負荷は最大筋力の50%程度とする。

第42回午後:第39問

運動時の循環制御で誤っているのはどれか。  

1: 心臓血管系は筋の代謝需要に対応できるように働く。

2: 交感神経は神経性制御に関与する。

3: 皮膚と内臓では血管の収縮が起こる。

4: 激しい運動時の心拍出量は安静時の5倍に増加する。

5: 局所の酸素分圧上昇は活動筋への血流を増加させる。

第45回午後:第95問

加齢によって増加するのはどれか。  

1: 夜間尿量

2: 腰椎骨密度

3: 左室駆出率

4: 動脈血酸素分圧

5: 最大酸素摂取量

第42回午後:第29問

心拍出量を増加させる原因として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 吸息

2: 頭蓋内圧亢進

3: 動脈血圧上昇

4: アセチルコリン

5: 甲状腺ホルモン

第54回午後:第23問

継続的な持久力運動で低下するのはどれか。  

1: 中性脂肪

2: 筋内毛細血管数

3: 最大酸素摂取量

4: インスリン感受性

5: 筋内ミトコンドリア量

第54回午後:第84問

高齢者の長期の安静臥床の影響で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記銘力の低下

2: 1回換気量の増加

3: 循環血液量の減少

4: 予備呼気量の増加

5: 安静時心拍数の減少

  • 答え:1 ・3
  • 解説:高齢者の長期の安静臥床は、脳機能や循環血液量に悪影響を与える。記銘力の低下や循環血液量の減少が起こることがある。
  • 正しい。高齢者の長期の安静臥床により、脳機能全般の低下がみられ、記銘力が低下する。このほか、見当識の低下などもみられる。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、呼吸筋の筋力低下や胸郭の可動域制限が生じ、1回換気量は減少する。
  • 正しい。高齢者の長期の安静臥床により、下肢の血管収縮が不十分となることで静脈還流量が減少し、循環血液量は減少する。そのため、起立性低血圧などを生じることがある。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、肺活量は低下し、予備呼気量も減少する。また、高齢者は、肺胞が拡張するために予備呼気量の減少が著明となる。
  • 間違い。高齢者の長期の安静臥床により、1回の心拍出量は減少する。これを代償するため、安静時心拍数は増加する。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第35回午前:第70問

肺気腫の理学療法で正しいのはどれか。  

1: フローボリューム曲線のピークフロー値の増大を図る。

2: %肺活量の増大を図る。

3: 呼気の流速を遅くして呼吸させる。

4: 運動負荷は最大酸素摂取量の70 %とする。

5: 酸素飽和度(SpO2)の指標は80 %以上とする。

第54回午後:第40問

全身持久力トレーニング中の自覚的運動強度の指標で最も適切なのはどれか。  

1: Karvonen法

2: 修正Borg指数

3: Hugh-Jones分類

4: %最大酸素摂取量

5: Modified medical research council(mMRC)息切れスケール

第53回午前:第75問

運動時の生体反応で正しいのはどれか。  

1: 冠血流は低下する。

2: 腎血流は増加する。

3: グリコーゲン分解が促進される。

4: 尿へのナトリウム排泄は促進される。

5: 酸素含有量の動静脈較差は減少する。

  • 答え:3
  • 解説:運動時には、冠血流が増加し、腎血流が低下し、グリコーゲン分解が促進され、尿へのナトリウム排泄が減少し、酸素含有量の動静脈較差が増加する。
  • 選択肢1は間違いです。運動時には冠血流が増加する。これは、カテコラミン(エピネフリン、ノルエピネフリン)の働きにより心拍数と収縮力が増加し、心拍出量が増加するためです。
  • 選択肢2は間違いです。運動時には、腎臓など機能を一時停止してもよい内臓器官への血流は低下する。これは、運動時には筋肉への血流が優先されるためです。
  • 選択肢3は正しいです。運動により、筋肉内のグリコーゲン分解は促進される。これは、運動時に筋肉がエネルギーを必要とするため、グリコーゲンが分解されてグルコースが生成されることでエネルギーが供給されるからです。
  • 選択肢4は間違いです。運動により、尿細管でのナトリウムの再吸収が高まるため、尿へのナトリウム排泄は減少する。これは、運動時には体内の水分と電解質のバランスを維持するためです。
  • 選択肢5は間違いです。運動時には酸素含有量の動静脈較差が増加する。これは、筋活動の組織レベルでPCO2、H+イオン濃度、血液温度が上昇し、その結果ヘモグロビン酸素解離曲線が右方に偏位するため、組織での酸素放出が促進されるからです。
  • 科目:運動学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第49回午前:第43問

全身持久力トレーニングを主体とした運動療法を中止すべき状態はどれか。  

1: 心拍数が100/分以上となる。

2: 収縮期血圧が150 mmHg以上となる。

3: 心拍数が安静時から20/分以上増加する。

4: 拡張期血圧が安静時から20 mmHg以上増加する。

5: 収縮期血圧が安静時から30 mmHg以上増加する。