問題17の連続問題全身持久力トレーニングを行う場合、トレーニングを中止すべき状態はどれか。2つ選べ。トレーニング前の所見は、血圧120/65 mmHg、心拍数85/分、呼吸数19回/分、SpO296%、修正Borg Scale 3であった。
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11
急性心筋梗塞患者の自宅療養期の運動療法で正しいのはどれか。
1: 心筋負荷量設定には拡張期血圧が良い指標となる。
2: この時期の運動療法によって壊死部の再生が期待できる。
3: 運動強度は最大心拍数のおよそ30%が適している。
4: 下肢の筋力強化は静的収縮の多い種目を選ぶ。
5: 散歩は時間と速度とを決めて行う。
慢性期虚血性心疾患の運動療法で誤っているのはどれか。
1: 最大心拍数の60~70%を指標にする。
2: 1回の運動時間は30~60分とする。
3: 準備運動と整理運動を行う。
4: 週1回の指導と自主訓練とを組み合わせる。
5: 自覚的運動強度はボルグ指数16~18で行う。
厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラム進行基準で、次の段階のプログラムに進行してもよい状態はどれか。
1: 訓練時にめまいが出現した。
2: 安静時心拍数が140/分であった。
3: ST上昇型で訓練時のSTが0.4 mV低下した。
4: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。
5: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて20 mmHg低下した。
急性心筋梗塞の負荷試験において活動のステップアップを中止する場合はどれか。
1: 疲労感の出現
2: 上室性期外収縮:2回/分
3: 心電図:0.1 mVのST低下
4: 心拍数:30/分増加
5: 収縮期血圧:10 mmHgの上昇
心筋梗塞患者の急性期リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 寒冷昇圧テストを行う。
2: 等尺性収縮運動を行う。
3: ギャッチアップ座位から開始する。
4: 心拍数100/分以上では運動を中止する。
5: 排便訓練は差し込み便器で行う。
心疾患に対する運動療法の効果として誤っているのはどれか。
1: 安静時の心拍数が低下する。
2: 同一運動負荷時の血圧が低下する。
3: 同一運動負荷時の心拍数が低下する。
4: 同一運動負荷時の自覚的強度が低下する。
5: 最大運動負荷時の心拍数が低下する。
脳卒中の早期理学療法で誤っているのはどれか。
1: 上下肢の他動運動は発症当日から可能である。
2: 意識障害がなければ徐々に頭部挙上訓練を行う。
3: 収縮期血圧は100 mmHgを超えないようにする。
4: 脈拍は100/分以下に保つようにする。
5: 悪心などの自覚症状の出現で直ちに中止する。
全身持久力トレーニングの長期効果について誤っているのはどれか。
1: 血圧の低下
2: 心拍出量の増加
3: 最大酸素摂取量の増加
4: 骨格筋毛細血管密度の減少。
5: 動静脈酸素含有量較差の増加。
全身持久力トレーニングの効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 最大心拍出量は減少する。
2: 末梢血管抵抗は増加する。
3: 最大酸素摂取量は増加する。
4: 同じ運動強度での換気量は減少する。
5: 嫌気性代謝閾値が出現する運動強度が低下する。
全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
1: 最大心拍出量
2: 筋の毛細血管数
3: 嫌気性代謝閾値
4: 動静脈酸素含有量格差
5: 同じ運動強度での換気量
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく、積極的なリハビリテーションを実施しない場合はどれか。
1: 安静時脈拍130/分
2: 安静時体温37.5˚C
3: 安静時酸素飽和度92%
4: 安静時収縮期血圧160 mmHg
5: 安静時拡張期血圧100 mmHg
軽作業を開始する際、注意すべき安静時所見はどれか。
1: 収縮期血圧134 mmHg
2: 拡張期血圧86 mmHg
3: 脈拍92/分
4: 呼吸数30/分
5: 酸素飽和度98%
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
1: 呼吸数の増加
2: 1回拍出量の減少
3: 安静時心拍数の減少
4: 末梢血管抵抗の増加
5: 最大酸素摂取量の減少
47歳の男性。心筋梗塞で入院中。重篤な合併症はない。退院後のホームエクササイズとして最大心拍数の70%の運動が指示されている。運動時の目標心拍数(拍/分)として適切なのはどれか。
1: 80
2: 100
3: 120
4: 140
5: 160
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。300 m程度の歩行ごとに下肢の痛みのために5~6分の休息をとる。座位や立位時に痛むことはない。理学療法で適切なのはどれか。
1: 寒冷療法
2: 極超短波療法
3: トレッドミル歩行練習
4: PNFによる最大抵抗運動
5: 弾性ストッキングによる圧迫療法
78歳の男性。58歳時に肺気腫、60歳時に高血圧を指摘されている。70歳時に脳梗塞による左片麻痺。現在、独歩可能で降圧薬を服用し、経皮的酸素飽和度(SpO2)をモニターし、自宅で生活している。訪問リハビリテーション時の血圧は158/88 mmHg、心拍数は70/分であった。日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 運動時の心拍数の上限は80/分とする。
2: 運動中にSpO2が85%に下がったら安静にする。
3: 収縮期血圧が190 mmHgを越えたら安静にする。
4: 昼食後は1時間の休憩をとる。
5: 口すぼめ呼吸を指導する。
血圧測定で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 触診で拡張期血圧を測定できる。
2: 精神的ストレスによって血圧は上昇する。
3: 拡張期血圧が80 mmHgのときは高血圧である。
4: 使用するカフの幅によって血圧の測定値は異なる。
5: 上肢の血圧の左右差は健常者では30 mmHgである。
心疾患の運動処方で適切でないのはどれか。
1: リスクの高い例では監視型の運動形態が良い。
2: 目標心拍数は予測最高心拍数の90%程度とする。
3: 運動強度はボルグ指数で13程度とする。
4: 無酸素性作業閾値(AT)程度の運動強度とする。
5: 筋力強化の負荷は最大筋力の50%程度とする。