第37回午前第62問の類似問題

第40回午前:第52問

内シャントによる血液透析患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 血圧の測定は非シャント側の上肢で行う。

2: 訓練中の水分摂取を積極的に勧める。

3: 透析による体調の変動に配慮する。

4: 訓練の時間設定は透析後よりも透析前となるようにする。

5: 易骨折性に注意する。

第53回午前:第92問

腎不全における透析療法について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 透析対象者数は年々増加傾向にある。

2: 血液透析よりも腹膜透析の割合が多い。

3: 昼間透析よりも夜間透析の割合が多い。

4: 透析導入の原因疾患は糖尿病性腎症が最も多い。

5: 透析対象者の死亡原因として肝不全が最も多い。

  • 答え:1 ・4
  • 解説:腎不全における透析療法に関する正しい選択肢は、透析対象者数が年々増加傾向にあることと、透析導入の原因疾患で糖尿病性腎症が最も多いことです。
  • 透析対象者数は年々増加傾向にあるので、この選択肢は正しいです。高齢化や生活習慣病の増加により、腎不全患者が増えていることが原因とされています。
  • 血液透析の割合が腹膜透析よりも多いため、この選択肢は間違いです。血液透析は95%以上の割合で、腹膜透析は5%以下の割合です。
  • 昼間透析の割合が夜間透析よりも多いため、この選択肢は間違いです。昼間透析は80%以上の割合で、夜間透析は15%以下の割合です。
  • 透析導入の原因疾患で糖尿病性腎症が最も多いので、この選択肢は正しいです。次に多い原因疾患は慢性糸球体腎炎、腎硬化症と続きます。
  • 透析対象者の死亡原因で肝不全が最も多いわけではないため、この選択肢は間違いです。透析対象者の死亡原因では心不全が最多で、次いで感染症、脳血管障害と続きます。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第47問

腎透析患者の作業療法上の留意点として誤っているのはどれか。  

1: 手指の感覚障害を評価する。

2: シャント部周囲の他動運動は避ける。

3: 転倒予防のための移動方法を確認する。

4: 透析を行った日は訓練量を増やす。

5: 調理訓練での試食は最少限にする。

第34回午前:第21問

55歳の男性。慢性腎不全。高血圧症を合併。外来にて3年間、週2回前腕シャントによる人工透析を受けていた。日常生活で強い倦怠感を覚え独歩にて来院した。基礎体力改善のための運動療法で適切でないのはどれか。  

1: 血圧はシャントのない側で測る。

2: 転倒に注意する。

3: 筋力強化は等尺性運動で行う。

4: ヘモグロビン値に注意する。

5: 運動指標として心拍数を利用する。

第50回午前:第47問

腹膜透析を継続している慢性腎不全患者について正しいのはどれか。  

1: 貧血を合併しやすい。

2: 身体障害者手帳を取得できない。

3: 週に2回程度の通院が必要となる。

4: 透析導入後は運動制限が大きくなる。

5: 血液透析に比べて血圧変動が大きい。

第47回午前:第48問

慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。  

1: 高血圧症合併例では等尺性運動を避ける。

2: 運動負荷の指標に自覚的強度は適切でない。

3: 腹膜透析(CAPD)導入後は歩行訓練を避ける。

4: むずむず足症候群では下肢運動は禁忌となる。

5: 下肢の浮腫には起立台での起立訓練が有効である。

第36回午前:第16問

50歳の男性。糖尿病性腎不全で週3回の血液透析とインスリン療法とで治療中である。最近、両足趾の痛みを訴えている。運動療法で正しいのはどれか。  

1: 最大酸素摂取量の70%で運動を行う。

2: 血糖値が高いときは運動療法を中止する。

3: 透析直前に運動を行う。

4: 脈拍数150/分で運動を中止する。

5: 下肢の皮膚色に注意しながら運動を行う。

第43回午後:第76問

慢性腎不全による血液透析患者の病態で適切でないのはどれか。  

1: 多血症

2: 骨軟化症

3: 出血傾向

4: 不均衡症候群

5: 末梢神経障害

第48回午前:第36問

上肢にシャントが造設されている人工透析患者に対する生活指導で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 手指のしびれの出現に留意する。

2: 強い運動は透析日に実施する。

3: シャント側上肢で荷物を持つ。

4: 水分摂取をできるだけ増やす。

5: 野菜はゆでこぼして摂取する。

第51回午後:第46問

糖尿病患者における運動療法が禁忌となる合併症はどれか。  

1: 高血圧症

2: 増殖性網膜症

3: 閉塞性動脈硬化症

4: ポリニューロパチー

5: ペースメーカー植込み後

第54回午前:第30問

透析患者で正しいのはどれか。  

1: 透析導入の原因疾患のうち慢性糸球体腎炎の割合は年々増加している。

2: 透析患者数はこの10年間減少し続けている。

3: 身体活動量の低下は生命予後を悪化させる。

4: 透析導入は腹膜透析が最も多い。

5: 死因の第一位は悪性腫瘍である。

  • 答え:3
  • 解説:透析患者に関する問題で、正しい選択肢は3である。透析患者における身体活動量の低下は、生命予後を悪化させる。運動療法を用いて、心臓や血管疾患の発症を予防したり、骨関節や骨格筋の機能を維持・回復させたり、フレイルから要介助状態へ至る危険因子を是正することが重要である。
  • 選択肢1は間違いです。透析導入の原因疾患は、糖尿病性腎症が約半数を占める。慢性糸球体腎炎は、学校検尿の普及や治療の進歩などにより、透析導入に至る患者数は減少している。
  • 選択肢2は間違いです。透析患者数はこの10年間増加し続けている。高齢化や生活習慣病の増加が影響していると考えられます。
  • 選択肢3は正しいです。透析患者における身体活動量の低下は、生命予後を悪化させる。運動療法を用いて、心臓や血管疾患の発症を予防したり、骨関節や骨格筋の機能を維持・回復させたり、フレイルから要介助状態へ至る危険因子を是正することが重要である。
  • 選択肢4は間違いです。透析導入は、腹膜透析よりも血液透析の方が多い。血液透析は、半透膜を介して患者の血液と透析液の間で拡散(濃度差)と限界濾過(圧較差)を行う方法である。1回の治療に3~4時間、1週間に2~3回の頻度で行う必要があり、患者の負担が大きい。
  • 選択肢5は間違いです。透析患者の死因の第一位は心不全、第二位が感染症、第三位が悪性腫瘍である。透析患者は、一般人口に比べて心血管疾患や感染症による死亡リスクが高いため、これらの疾患が死因の上位を占める。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午前:第44問

慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。  

1: 運動によって腎血流は増加する。

2: 血液透析日にも運動療法が行われる。

3: 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。

4: 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。

5: 病期分類ステージ5の症例では5~6 METsの運動が適応となる。

第41回午後:第76問

糖尿病に合併しやすい疾患で誤っているのはどれか。  

1: 閉塞性動脈硬化症

2: 脳血管障害

3: 虚血性心疾患

4: 白内障

5: 急性膵炎

第36回午前:第67問

脳血管障害の早期作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 意識レベルに応じて課題を検討する。

2: 悪心などの自覚症状があれば直ちに中止する。

3: 起立性低血圧があれば安静臥床を続ける。

4: 患肢の管理法を指導する。

5: 排泄コントロール、排泄方法を評価する。

第55回午前:第48問

廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか。  

1: 起立性低血圧――離床

2: 筋力低下――――神経筋電気刺激

3: 骨萎縮―――――機能的電気刺激

4: 褥瘡――――――体位変換

5: 深部静脈血栓――弾性ストッキング

第44回午後:第73問

下肢の深部静脈血栓症で誤っているのはどれか。  

1: 安静臥床の期間と密接な関係がある。

2: 足指が暗赤色に腫脹する。

3: 血液凝固能は亢進している。

4: 肺塞栓症を生じる。

5: 誘引として避妊用ピルがある

第37回午後:第81問

糖尿病に合併しやすい疾患として誤っているのはどれか。  

1: 閉塞性動脈硬化症

2: 脳血管障害

3: 虚血性心疾患

4: 白内障

5: 尿路結石

第45回午前:第76問

閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性よりも女性に多い。

2: 20~30歳代に多い。

3: 低血圧の合併が多い。

4: 間欠性跛行がみられる。

5: 主に四肢の近位側の動脈が侵される。

第37回午後:第33問

腎臓の機能で誤っているのはどれか。  

1: 血流量は毎分心拍出量の20~25%に相当する。

2: クリアランスは尿量の増加とともに増加する。

3: 糸球体ではろ過が行われる。

4: 近位尿細管では再吸収が行われる。

5: 再吸収は抗利尿ホルモンが関係する。

第51回午前:第43問

血液透析中の慢性腎臓病(CKD)の生活指導で適切なのはどれか。  

1: 有酸素運動を行う。

2: 蛋白質の摂取は制限しない。

3: カリウムの摂取は制限しない。

4: ナトリウムの摂取は制限しない。

5: シャント側の手の運動は禁忌である。