運動時の生体反応で正しいのはどれか。
1: 冠血流は低下する。
2: 腎血流は増加する。
3: グリコーゲン分解が促進される。
4: 尿へのナトリウム排泄は促進される。
5: 酸素含有量の動静脈較差は減少する。
心筋梗塞患者の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.合併症のない急性心筋梗塞の入院期間は12週程度である。イ.自宅退院時の運動耐性の目安は5 METs程度である。ウ.心拍数が120拍/分以上の場合、課題強度のステップアップはできない。エ.座位時間が5分以上可能になれば、入浴が許可される。オ.リラクセーションのための喫煙は許可される。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
慢性呼吸不全患者の生活指導で適切でないのはどれか。
1: 腹式呼吸を励行する。
2: 時間当たり呼吸数を増やす。
3: 1回換気量を増やす。
4: 動作を分割する。
5: 酸素吸入下で体操する。
運動処方で誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動よりも収縮期血圧の上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静臥位での酸素摂取量を基準にしている。
3: Hugh-Jones分類のII度では階段を上ると息切れが起こる。
4: 最大運動負荷試験では運動終点(エンドポイント)まで負荷を加える。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸筋訓練
2: 胸郭可動域訓練
3: 深吸気
4: 下肢エルゴメーター
5: 体位排痰法
多発性筋炎の回復初期における理学療法で正しいのはどれか。
1: 運動負荷量は血小板数を目安に設定する。
2: 筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う。
3: 間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。
4: 手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う。
5: 筋痛があれば抵抗を減らし、時間を延長して筋力トレーニングを継続する。
末梢性めまいに対する理学療法で適切なのはどれか。
1: めまいを生じないよう服薬後に運動療法を行う。
2: 椎骨脳底動脈循環不全に準じた運動療法を行う。
3: Ménière病にはEpley法が有効である。
4: 回復期には注視眼振が出現しやすいので固視を促す運動を行う。
5: 寝返りや振り向き動作などによる回転刺激で前庭代償を促す。
運動学習の転移が関係していると考えられるのはどれか。
1: ゆっくりした歩行を練習した後に速い歩行が改善した。
2: 温熱療法で痙縮を軽減させた後に階段昇降動作が改善した。
3: 片麻痺患者にCI療法を行った後に麻痺側上肢の機能が向上した。
4: 椅子からの立ち上がり練習を行った後に下肢伸筋群の筋力が向上した。
5: ハムストリングスを徒手的に伸張した後にプッシュアップ動作が改善した。
運動処方に関して誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動より血圧上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静時座位での酸素摂取量を基準にしている。
3: ヒュージョーンズ分類のII度では階段で息切れが起こる。
4: 運動負荷試験では「少しきつい」レベルの運動から始める。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。
1: 食後すぐに運動を開始する。
2: 冷汗は高血糖発作の予兆である。
3: インスリン投与中は運動療法を中止する。
4: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。
5: 増殖性網膜症がある場合には運動強度を軽くする。
乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
2: 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
3: 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
4: 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
5: 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。