脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者の背臥位から座位への起き上がりを指導した。誤っているのはどれか。
腱反射について誤っているのはどれか。
1: 腱器官の反応を検査している。
2: リラックスさせ、検査する筋の力を抜かせる。
3: 反射が出にくい場合、被験者に歯をかみしめさせる。
4: クローヌスがあれば亢進と判定してよい。
5: 筋萎縮がある場合、収縮が確認できれば正常と判定する。
腕神経叢麻痺で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.引き抜き損傷によって起こる。イ.上位型ではホルネル徴候を伴う。ウ.下位型では肩の外転ができない。エ.全型では肩甲骨挙上ができない。オ.肋間神経移行による機能再建が行われる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
我が国の外傷性脊髄損傷で誤っているのはどれか。
1: 女性より男性に多い。
2: 年齢分布は2峰性を示す。
3: 交通事故が最大の原因である。
4: 若年者の場合、5年生存率は50%程度である。
5: 高齢者では対麻痺より四肢麻痺が多い。
運動時の循環反応で誤っているのはどれか。
1: 脳血流量は減少する。
2: 腎血流量は減少する。
3: 静脈還流量は増加する。
4: 分時心拍出量は増加する。
5: 骨格筋の血流量は増加する。
脊髄損傷で正しいのはどれか。
1: 受傷直後は尿失禁状態となる。
2: 排尿筋括約筋協調不全は生じない。
3: 残尿が150 mLでは導尿は不要である。
4: 核・核下型神経因性膀胱であれば尿道カテーテル長期留置を行う。
5: 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。
42歳の女性。感冒症状が出現して1週間後から対称性に両手のしびれを自覚し、脱力が急速に近位部へと広がったため神経内科を受診した。上肢遠位部優位の脱力と四肢の深部腱反射消失を認め、Guillain-Barré症候群と診断された。検査所見として正しいのはどれか。
1: 髄液検査で細胞数が増加する。
2: 頸髄MRI検査で髄内信号異常を認める。
3: 末梢神経伝導検査で伝導速度が低下する。
4: 末梢神経の連続刺激でM波の振幅が漸増する。
5: 末梢神経刺激で誘発されるF波の潜時が短縮する。
副交感神経が優位に働いたときの反応で正しいのはどれか。
1: 皮膚血管収縮
2: 心拍数増加
3: 収縮期血圧上昇
4: 消化管運動亢進
5: 瞳孔散大
深部腱反射について正しいのはどれか。
1: 感覚入力はⅢ群求心性線維を介する。
2: 運動出力はα運動神経を介する。
3: 錘外筋線維が受容器となる。
4: 反射閾値は一定である。
5: 高齢者では亢進する。
特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。
1: 脳室拡大がみられる。
2: 小刻み歩行がみられる。
3: 自発性の低下がみられる。
4: 髄液で細胞増加がみられる。
5: 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。
1: 患側の手に冷感がみられる。
2: 麻痺が重度の場合に発症しやすい。
3: 星状神経節ブロックは無効である。
4: 脳卒中発症後3週以内に生じやすい。
5: 自動的な関節可動域運動は症状を悪化させる。
脳血管障害の片麻痺について正しいのはどれか。
1: 四肢の遠位部と比べて四肢の近位部の回復が遅れることが多い。
2: 上肢の麻痺と比べて下肢の麻痺の回復が遅れることが多い。
3: 上肢に痙縮があると肘関節が屈曲することが多い。
4: 共同運動が出現した後に連合反応が出現する。
5: 発症直後は筋緊張が高まることが多い。
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者に対して図のような順序でトランスファーの指導を行った。誤っているのはどれか。
1: 肘屈筋で体幹をハンドルに固定する。
2: 肘屈筋で大腿を持ち上げる。
3: 手関節伸筋で下腿をベッドに乗せる。
4: 肘伸筋で身体を前方に移動する。
5: 肩甲骨下制筋で殿部をベッドに押し上げる。
副交感神経が交感神経より優位に働いたときの反応はどれか。
1: 瞳孔散大
2: 排尿筋弛緩
3: 気管支収縮
4: 心拍数増加
5: 筋内血管拡張
手の写真を示す。上腕骨骨幹部骨折による神経麻痺によって生じやすいのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
1: 多発性筋炎
2: 視神経脊髄炎
3: 閉塞性動脈硬化症
4: 筋萎縮性側索硬化症
5: Guillain-Barré症候群
頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者に対する車椅子上の動作指導の方法で誤っているのはどれか。
図のような腕神経叢損傷で障害される動きはどれか。
1: 肩甲帯の挙上
2: 肘関節の屈曲
3: 手関節の背屈
4: 肩関節の外転
5: 肩関節の水平伸展
ギラン・バレー症候群について誤っているのはどれか。
1: 自覚的感覚異常がみられる。
2: 神経原生の筋電図所見である。
3: 軸索型の予後は良好である。
4: 呼吸・嚥下障害を伴う。
5: 髄液の異常所見がみられる。
図に示す動作を行う脊髄損傷患者について答えよ。図の方法で車椅子からのベッド移乗が可能な残存機能の上限はどれか。
1: 第5頸髄節
2: 第6頸髄節
3: 第7頸髄節
4: 第8頸髄節
5: 第1胸髄節