局所性脳損傷と比べた場合のびまん性軸索損傷の特徴として正しいのはどれか。
1: 脳幹部の症状が出現しやすい。
2: 急性硬膜下血腫を合併しやすい。
3: 重度の感覚障害を合併しやすい。
4: 行動障害は早期に改善しやすい。
5: バランス障害は軽度であることが多い。
深部反射と反射中枢の組合せで誤っているのはどれか。
1: 上腕二頭筋反射 ── C5・6
2: 上腕三頭筋反射 ── C7・8
3: 腕橈骨筋反射 ── C8・Thl
4: 膝蓋腱反射 ── L2~4
5: アキレス腱反射 ── Sl・2
第7頸髄後根の障害で生じるのはどれか。
1: 下垂手
2: Horner徴候
3: 腕橈骨筋の萎縮
4: 上腕三頭筋腱反射の低下
5: 上腕二頭筋の線維束性収縮
脊髄損傷の機能残存レベルによって生じうる拘縮で誤っている組合せはどれか。
1: 第4頸髄節-肩甲骨挙上
2: 第5頸髄節-肩関節外転
3: 第6頸髄節-肘関節屈曲
4: 第6頸髄節-手関節背屈
5: 第7頸髄節-MP関節屈曲
新生児にみられる反射と中枢レベルとの組合せで正しいのはどれか。
1: モロー反射-脊 髄
2: パラシュート反射-脊髄・橋
3: 自動歩行-大脳皮質
4: 非対称性緊張性頸反射-中 脳
5: ランドウ反射-中 脳
前大脳動脈閉塞で生じやすいのはどれか。2つ選べ。 ア.手の把握反射イ.上肢より下肢に強い運動障害ウ.ウェルニッケ失語エ.同名半盲オ.半側空間無視
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
脊髄損傷の機能残存レベルと生じやすい拘縮との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 第4頸髄節-肩甲骨下制
2: 第5頸髄節-肩関節内転
3: 第6頸髄節-肘関節屈曲
4: 第6頸髄節-手関節背屈
5: 第7頸髄節-手指MP関節屈曲
膀胱の神経支配について正しいのはどれか。
1: 下腹神経は副交感神経である。
2: 骨盤神経は交感神経である。
3: 陰部神経は体性神経である。
4: αアドレナリン受容体は膀胱体部に多い。
5: βアドレナリン受容体は膀胱底部に多い。
脳卒中片麻痺の肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 手指の腫脹から始まる。
2: ブルンストローム法ステージ上肢IV以上で起こりやすい。
3: 肩甲骨は内転・下方回旋をとりやすい。
4: 肩の他動的外転・外旋が制限されやすい。
5: 鎮痛にはTENSが用いられる。
脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
1: 折りたたみナイフ現象
2: 断綴性発語
3: 羽ばたき振戦
4: 酩酊歩行
5: Romberg徴候陽性
62歳の女性。転倒後、四肢麻痺が出現した。上肢の筋力は2、手指内在筋は0~1、下肢は4であった。受傷時の頸部CT(写真A、B)と頸部MRI(写真C)を示す。画像から得られる所見で正しいのはどれか。2つ選べ。ア.CTで第3~5頸椎間に後縦靱帯骨化がみられる。イ.CTで第4・5頸椎部に骨折がみられる。ウ.CTで第5・6頸椎間に脱臼がみられる。エ.MRIで脊髄の圧迫はみられない。オ.MRIで第5頸椎後方の脊髄に高輝度の変化がある。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
脊髄損傷患者で異所性骨化(異常骨形成)の好発部位はどれか。
1: 肩関節
2: 肘関節
3: 手関節
4: 股関節
5: 足関節
腰部脊柱管狭窄症で正しいのはどれか。
1: 先天発症が多い。
2: 内反尖足を生じる。
3: 間欠性跛行を生じる。
4: 腰椎前屈で症状が増強する。
5: 下肢の深部腱反射は亢進する。
脊髄損傷(第8頸髄節まで機能残存)患者のプッシュアップ運動の介助手技で適切なのはどれか。(矢印は介助者の力の方向を示す)
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肘関節屈曲の抵抗運動
2: 標準型車椅子の操作訓練
3: 車椅子から床への移乗訓練
4: 座位バランス訓練
5: 呼吸訓練
多発性筋炎にみられる所見はどれか。
1: 蝶形紅斑
2: 深部腱反射亢進
3: 手袋靴下型感覚障害
4: 筋電図での高振幅電位波形
5: 血清クレアチンキナーゼ上昇
21歳の男性。8か月前、交通事故で頸髄損傷によって四肢麻痺となった。斜面台による起立訓練中に頭痛を訴えた。上半身の著明な発汗がみられ、脈拍は42/分であった。適切でないのはどれか。
1: 意識障害を確認する。
2: 血圧を測定する。
3: 頭部を低くする。
4: 留置バルーンカテーテルを開放する。
5: 便通を確認する。
第6頸髄節まで機能残存している頸髄損傷患者に対する作業療法として適切でないのはどれか。
1: 上衣着脱は被りタイプから練習する。
2: コンピュータの入力デバイスを検討する。
3: 排便は臥位で行えるように環境を整える。
4: 自己導尿ができるようにカテーテル操作を練習する。
5: 車椅子上で起立性低血圧が起こったときは前屈位をとる。
脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。
1: 体温上昇を伴う。
2: 脳卒中発症直後から生じる。
3: 重度の片麻痺で多くみられる。
4: 患側手背に限局した疼痛を認める。
5: 早期には上肢全体に高度な浮腫を認める。