摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。
1: 液体の誤嚥は少ない。
2: 認知機能の影響は受けない。
3: むせなければ誤嚥なしと判断する。
4: 梨状窩は咽頭残留の好発部位である。
5: 頸部前屈位は嚥下反射を遅延させる。
嚥下障害の病態と用いられる介入の組合せで正しいのはどれか。
1: 口腔期障害 ─ 粘性の高い食物
2: 鼻咽腔閉鎖不全 ─ Shaker(シャキア)法
3: 喉頭挙上筋筋力低下 ─ 間欠的バルーン拡張法
4: 咽頭機能の左右差 ─ 頸部回旋
5: 輪状咽頭筋弛緩不全 ─ 軟口蓋挙上装置
正しいのはどれか。
1: 咽頭壁の筋層は平滑筋組織である。
2: 食道は第11胸椎で胃の幽門に移行する。
3: 幽門では括約筋が発達している。
4: 噴門腺にはガストリンを分泌するG細胞が多い。
5: 胃底とは胃体と十二指腸との間をいう。
摂食・嚥下障害への対応で正しいのはどれか。
1: 頭頸部伸展姿勢は咽頭嚥下を改善する。
2: 頸部回旋では食塊が回旋側の咽頭を通過する。
3: 口腔期障害に対しては高粘度の食物を用いる。
4: ゼリーは咽頭残留が少ない。
5: 飲水にはぬるま湯を用いる。
正しいのはどれか。
1: 食道は上行大動脈の腹側にある。
2: 胃底部は横隔膜と接する。
3: 胆嚢は肝臓の頭側に接する。
4: 総肝管は十二指腸に開口する。
5: 膵頭部は脾臓に接する。
安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。
1: 呼気時に腹圧は上昇する。
2: 吸気時に横隔膜は下降する。
3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。
4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。
5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。
嚥下造影検査の嚥下反射終了後の静止画像を示す。咳反射はない。認める所見はどれか。
1: 誤 嚥
2: 声門閉鎖
3: 頸椎前弯
4: 口腔内残留
5: 食道入口部開大
健常者の液体の嚥下で喉頭蓋が翻転を開始する時期はどれか。
1: 先行期
2: 準備期
3: 口腔期
4: 咽頭期
5: 食道期
摂食嚥下障害への対応で正しいのはどれか。
1: 飲水にはぬるま湯を用いる。
2: 咽頭期障害では頭頸部伸展姿勢で嚥下する。
3: 口腔期障害に対しては高粘度の食物を用いる。
4: 先行期障害に対して食事のペースを指導する。
5: 鼻咽腔閉鎖不全に対してはShaker法を用いる。
消化器系について正しいのはどれか。
1: 食道は気管の前方に位置する。
2: 胃体の下端部を胃底という。
3: 十二指腸は粘膜ヒダに富む。
4: 空腸に続いて回腸がある。
5: 横行結腸右端は下行結腸に連なる。
摂食嚥下障害に対するShaker法について正しいのはどれか。
1: 喉頭挙上筋群の筋力増強を行う。
2: 食道入口部を閉鎖する。
3: 呼吸を数秒間止める。
4: 頭部を伸展する。
5: 端座位で行う。
脳神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。
1: 顔面神経――軟口蓋の挙上
2: 三叉神経――下顎の運動
3: 舌咽神経――舌の運動
4: 舌下神経――唾液分泌
5: 迷走神経――口唇閉鎖
消化管で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 胆管は空腸に開口する。
2: 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ。
3: 小腸の静脈血は下大静脈に直接注ぐ。
4: 回腸と盲腸との移行部には弁がある。
5: 幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。
摂食・嚥下機能にかかわる構造で誤っているのはどれか。
1: 軟口蓋
2: 梨状窩
3: 舌骨
4: 喉頭蓋
5: 声門
加齢によって生じる嚥下機能の変化はどれか。
1: 咳反射の亢進
2: 嚥下反射の遅延
3: 喉頭位置の上昇
4: 唾液分泌量の増加
5: 咽頭通過時間の短縮
吸引で正しいのはどれか。
1: 患者の頸部は回旋させない。
2: 目的は貯留物や分泌物の除去である。
3: 吸引器のボトルは空であることを確認する。
4: カテーテルを挿入した刺激で排痰を誘発する。
5: 口腔内吸引したカテーテルで気管内の吸引を行う。
腸管について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.腹部消化器のリンパ流は胸管に注ぐ。イ.腸の静脈血は下大動脈に直接注ぐ。ウ.幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。エ.胆管は空腸に開口する。オ.回腸と盲腸との移行部には弁がある。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
正しいのはどれか。
1: 食道は第4頸椎の高さから始まる。
2: 胃の口側を幽門と呼ぶ。
3: 胃の上縁を大弯と呼ぶ。
4: 総胆管は十二指腸に開く。
5: 大腸には輪状ヒダが存在する。
胃について正しいのはどれか。
1: 幽門は食道に連なる。
2: 胃切痕は大弯側にある。
3: 胃体の下端部を胃底という。
4: 噴門は第1腰椎の右側にある。
5: 胃の大弯は大網を介して横行結腸と結合する。
摂食嚥下障害に対するリハビリテーション手技と目的の組合せで正しいのはどれか。
1: Shaker法 ── 舌骨上筋群の強化
2: ハフィング〈huffing〉 ── 食道入口部の開大
3: バルーン拡張法 ── 誤嚥物の喀出
4: ブローイング ── 喉頭挙上の強化
5: Mendelsohn手技 ── 鼻咽腔閉鎖の強化