肺気腫の理学療法で正しいのはどれか。
1: フローボリューム曲線のピークフロー値の増大を図る。
2: %肺活量の増大を図る。
3: 呼気の流速を遅くして呼吸させる。
4: 運動負荷は最大酸素摂取量の70 %とする。
5: 酸素飽和度(SpO2)の指標は80 %以上とする。
癌患者の緩和ケアにおけるリハビリテーションについて正しいのはどれか。
1: 肺癌がある場合は呼吸介助が禁忌となる。
2: 病名告知を前提として、理学療法を行う。
3: 疼痛コントロールを目的とした理学療法は行わない。
4: この段階ではリンパ浮腫に対する理学療法は行わない。
5: 患者の意思に合わせて理学療法の目的を変更する。
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸筋訓練
2: 胸郭可動域訓練
3: 深吸気
4: 下肢エルゴメーター
5: 体位排痰法
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 症状の悪化防止に禁煙が有効である。
2: 下肢より上肢の運動の方が運動耐容能を高めやすい。
3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベルでの運動を行なう。
4: 呼気時の気道虚脱の防止に口すぼめ呼吸を指導する。
5: 息切れが強いときの安楽姿勢を指導する。
慢性閉塞性肺疾患の呼吸理学療法で正しいのはどれか。
1: 運動中の息こらえを避ける。
2: 上肢のトレーニングは避ける。
3: 酸素吸入が必要な運動は避ける。
4: 嫌気的代謝能を優先して向上させる。
5: 運動中のSpO2は80%を保持できればよい。
呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。
1: 胸郭の可動性維持
2: 口すぼめ呼吸の指導
3: 横隔膜呼吸法の指導
4: 強制吸気の指導
5: 腹筋の筋力増強
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: インセンティブ・スパイロメトリー
2: ハッフィング
3: 口すぼめ呼吸
4: 呼吸補助筋強化
5: 体位排痰法
安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。
1: 呼気時に腹圧は上昇する。
2: 吸気時に横隔膜は下降する。
3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。
4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。
5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。
慢性閉塞性肺疾患の作業療法で適切でないのはどれか。
1: ろうそく吹きで呼気筋の筋力強化を行う。
2: 安静時の脈拍が100/分以上では作業を中止する。
3: 全身の筋緊張の緩和を図る。
4: ヤスリがけで作業耐久性を高める。
5: 作業中も腹式呼吸を維持させる。
呼吸訓練について誤っているのはどれか。
1: 呼吸パターンの是正を目的とする。
2: 頭低位によって吸気が容易になる。
3: 訓練前に介助呼吸を行う。
4: 呼気に際して口すぼめ呼吸を行う。
5: 最大換気呼吸は呼吸筋持久力を高める。
呼吸について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.呼吸中枢は視床下部にある。イ.横隔膜は脳神経の支配である。ウ.吸気時に横隔膜は上昇する。エ.強制呼気では腹筋群が活動する。オ.血中炭酸ガス分圧の上昇は呼吸を促進する。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
呼吸器疾患の患者が安全に実施できる活動として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 木彫
2: 切り絵
3: ビーズ手芸
4: 木工鋸引き
5: アンデルセン手芸
開胸術前の呼吸指導で適切でないのはどれか。
1: リラクセーション
2: 腹式呼吸法
3: 胸部乾布摩擦
4: 器具を用いた吸気強化
5: 術創を仮定した体位での深呼吸
在宅酸素療法を行っている慢性閉塞性肺疾患患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 肩甲帯のリラクセーションを指導する。
2: 活動時の腹式呼吸パターンを指導する。
3: 時間あたり呼吸数を増やすよう指導する。
4: 口すぼめ呼吸を指導する。
5: 活動課題を分析し作業を分割する。
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
1: 呼吸数の増加
2: 1回拍出量の減少
3: 安静時心拍数の減少
4: 末梢血管抵抗の増加
5: 最大酸素摂取量の減少
がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 病名告知を前提として理学療法を行う。
2: 肺癌の患者では呼吸介助は禁忌となる。
3: 疼痛に対して温熱療法を行うことはない。
4: リンパ浮腫に対して理学療法は行わない。
5: 患者の意思に合わせて理学療法の内容を変更する。
頸髄損傷の早期理学療法とその目的との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肺理学療法-無気肺の予防
2: 他動的関節可動域訓練-関節拘縮の予防
3: 座位訓練-横隔膜の筋力強化
4: 残存筋の自動介助訓練-筋力の維持・改善
5: 体位変換-褥瘡の予防
慢性閉塞性肺疾患における包括的呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 運動耐容能の改善を図ることができる。
2: 吸気時に動作を行うように指導する。
3: 上肢筋力トレーニングは行わない。
4: 健康関連QOLに影響を与えない。
5: 栄養指導は含まない。
45歳の男性。息切れで階段を昇れなくなったため受診した。スパイログラムで図のような計測値と努力呼出曲線とを得た。この患者の呼吸理学療法の目的はどれか。
1: 胸式呼吸による肺活量の改善
2: 有酸素運動による残気量の減少
3: 部分呼吸法による努力性肺活量の増加
4: 口すぼめ呼吸による機能的残気量の減少
5: 胸郭柔軟性運動による拘束性換気障害の改善
呼吸器疾患で正しいのはどれか。
1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。
2: 閉塞性換気障害では肺活量比が低下する。
3: 肺気腫では全肺気量が減少する。
4: CO2ナルコーシスは低CO2血症で生じる。
5: Hugh-Jonesの分類は呼吸困難の程度を示す。