人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。
a: 小児の体表面積あたりの灌流量は成人よりも多い。
b: 血液希釈によって酸素解離曲線は右方に移動する。
c: 復温時には混合静脈血酸素飽和度は上昇する。
d: アルカローシスの補正に炭酸水素ナトリウムを用いる。
e: 膠質浸透圧の保持に乳酸加リンゲルを用いる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
血液透析について誤っているのはどれか。
a: セルロース膜は補体の活性化作用が強い。
b: 透析膜素材として、合成高分子系膜が最も多用されている。
c: 拡散効率を高めるためには並流がよい。
d: クリアランスは通常、透析液流量の関数で示される。
e: 尿素のふるい係数は約1.0である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
膜型人工肺での体外循環中に血液の酸素加能が低下した場合、考えられる原因はどれか。
a: 血漿漏出
b: 血液凝固時間短縮
c: 血圧上昇
d: 胸腔内出血
e: ポンプ流量増加
血液浄化療法に用いられる原理で適切な組み合わせはどれか。
a: 拡散 ―――――― 溶質の可逆的な移動
b: 濾過 ―――――― 溶質の濃度差による推進力
c: 浸透 ―――――― 溶媒の移動
d: 吸着 ―――――― 吸着剤との親和力
e: 透析 ―――――― 半透膜を介した拡散分離操作
血液浄化器の選択で正しいのはどれか。
1: 体外限外濾過法には透水性の低いものがよい。
2: 中・高分子量物質除去には高透水性膜がよい。
3: 再生セルロース膜は合成高分子膜より生体適合性が優れている。
4: 小児にはプライミング量が多い方がよい。
5: 導入初期では高効率血液浄化器がよい。
血液透析において次の項目を増加させた場合、小分子量物質(分子量500以下)のクリアランスに最も影響を与えるのはどれか。
1: 血流量
2: 膜面積
3: 透析時間
4: 透析液流量
5: 除水速度
血液透析器のクリアランスが大きくなるのはどれか。
1: 透析液流量を減らす。
2: 透析時間を短くする。
3: 限外濾過流量を減らす。
4: 血液入口側の血流量を減らす。
5: 透析膜面積を大きくする。
体外循環について正しいのはどれか。
a: 希釈体外循環の希釈率は20~30%が普通である。
b: 純酸素に二酸化炭素を5%加えることがある。
c: 活性化凝固時間(ACT)は100~200秒に保つ。
d: プロタミンの過剰投与によって血液凝固時間は正常より短縮する。
e: プロタミン投与量は初期ヘパリン投与量の1.5倍を目安とする。
血液浄化について誤っているのはどれか。
a: 単針透析法では血流方向に沿って穿刺する。
b: 透析患者のAlP上昇は上皮小体機能亢進症の合併を示唆する。
c: 糖尿病性腎不全患者の血液透析には無糖透析液が用いられる。
d: 重炭酸透析液用の希釈水は酢酸透析用のものに比べて水処理の必要性が低い。
e: 重炭酸透析液作製には通常、2原液希釈法供給装置が用いられる。
血液透析液について正しいのはどれか。
1: ジギタリス服用患者ではカリウム濃度調整が必要である。
2: ナトリウム濃度が高いと低血圧を起こしやすい。
3: 糖尿病患者には無糖透析液を用いる。
4: 酢酸透析液は血管収縮を起こす。
5: 透析液はアルカリ化剤を含まない。
透析液について正しいのはどれか。
a: 高ナトリウム透析は血圧上昇を起こしやすい。
b: 高カルシウム透析は上皮小体 (副甲状腺) 機能 進症を起こす。
c: 酢酸透析は血圧を上昇させる。
d: 重炭酸透析は血圧を低下させる。
e: 無糖透析は低血糖を起こしやすい。
血液透析を行うことによって是正されるのはどれか。
a: 高カリウム血症
b: 代謝性アシドーシス
c: エリスロポエチン欠乏
d: ビタミンD欠乏
e: 低リン血症
人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: 血液希釈によって膠質浸透圧は低下する。
b: 成人の体表面積あたりの灌流量は小児よりも多い。
c: 低体温によって末梢血管抵抗は低下する。
d: 心停止液にはCa2+を用いる。
e: プロタミンはヘパリン初期投与量の1~1.5倍を投与する。
値が上昇すると血液の粘性率が低下するのはどれか。
a: 温度
b: 電解質濃度
c: タンパク質濃度
d: ヘマトクリット値
e: 血流のせん断速度
人工心肺装置を用いた体外循環が血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。(体外循環装置)
a: 血小板は変化しない。
b: リンパ球は減少する。
c: 凝固系が活性化される。
d: 血漿遊離ヘモグロビン濃度が増加する。
e: ヘマトクリット値が上昇する。
尿素クリアランスについて正しいのはどれか。
a: 血液透析では限外濾過流量に依存しない。
b: 血液透析では透析流量を増すと減少する。
c: 血液透析では血流量を越えることはない。
d: 血液濾過では濾過流量にほぼ等しい。
e: 活性炭を直接用いた直接血液潅流ではほとんど零に等しい。
体外循環時に血漿遊離ヘモグロビンの増加が認められたとき、原因でないのはどれか。
1: 人工肺など異物への血液の接触
2: 送血ポンプの圧閉度の調節不良
3: 太い送血カニューレの使用
4: 心腔内血液吸引回路からの多量の空気の吸引
5: 熱交換器における血液と温水との温度差の増大
血液透析について正しいのはどれか。
a: 尿素の除去は半透膜を介しての拡散による。
b: ナトリウムの除去は除水量に依存する。
c: 代謝性アシドーシスの是正は透析液中の乳酸による。
d: 血液中からの無機リンの除去効率は尿素よりよい。
e: カルシウムの移動は血液中のイオン化カルシウムと透析液中のカルシウムイオンとの濃度差による。
血液透析器の溶質除去性能が最大になるのはどれか。
1: 血液と透析液を同じ方向に流す。
2: 血液と透析液を反対方向に流す。
3: 血液と透析液を交差させて流す。
4: 血液の一部を再循環する。
5: 透析液の一部を再循環する。
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