人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。
1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。
3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。
人工心肺の血液に及ぼす影響について正しいのはどれか。
a: 赤血球の損傷
b: 血漿遊離ヘモグロビン濃度の上昇
c: 血漿たんぱくの変性
d: ヘマトクリット値の上昇
e: 血液粘度の低下
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血液透析で正しいのはどれか。
a: 最も多い死因は心不全である。
b: 通常の透析液のカルシウム濃度は2.5~3.5mEq/lである。
c: 透析と次の透析との間の体重増加は体重の10%程度を目標とする。
d: 我が国ではアルミニウム脳症が多い。
e: エリスロポエチン投与による貧血治療目標はヘマトクリット値40~45%である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工呼吸の生体への影響で起こり得るのはどれか。
a: 気道の感染
b: 酸素解離曲線の右方移動
c: 尿量の増加
d: 血圧の低下
e: 圧外傷
人工心肺時の血液希釈で正しいのはどれか。
a: 溶血量が軽減する。
b: 酸素運搬能が増加する。
c: 血液粘稠度が増加する。
d: 膠質浸透圧が増加する。
e: 組織血液を良好にする。
人工心肺離脱に向けて行うべきもので誤っているのはどれか。
1: 復 温
2: 換気再開
3: プロタミン投与
4: 電解質補正
5: 心腔内空気抜き
体外循環について誤っているのはどれか。
a: 低体温は血管を拡張させる。
b: 低体温は組織の酸素消質量を低下させる。
c: 低体温は血液粘度を増加させる。
d: 血液希釈は血液粘度を低下させる。
e: 血液希釈は末梢血管抵抗を上昇させる。
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理について正しいのはどれか。
1: ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。
2: 完全体外循環中にACTが600秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。
3: 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。
4: 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。
5: 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。
人工心肺における体外循環中の事故への対応として誤っているのはどれか。
1: 膜型肺における血液の漏出・・・・・・・・人工肺の交換
2: 送血カニューレの脱落・・・・・・・・・・・・送血ポンプの停止
3: 脱血カニューレの脱落・・・・・・・・・・・・脱血回路の閉鎖
4: 大量の空気塞栓・・・・・・・・・・・・・・・・・送血ポンプの停止
5: 停電による送血ポンプの停止・・・・・・脱血回路の閉鎖
人工心肺を用いた体外循環においてインシデントレポートを提出すべきなのはどれか。
a: ヘパリン投与後にACTを測定しなかった。
b: ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。
c: 血圧が低下したため流量を増加させた。
d: 体外循環離脱困難でありIABPを挿入した。
e: 大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。
低体温について正しいのはどれか。
a: 血液粘度が低下する。
b: 人工心肺の安全限界が狭まる。
c: 組織への酸素移行が減少する。
d: 混合静脈血酸素飽和度が増加する。
e: アルファスタット法による管理ではpHが上昇する。
低体温体外循環の影響で正しいのはどれか。
a: 末梢血管抵抗低下
b: 酸素消費量低下
c: カテコラミン活性低下
d: 血液凝固能亢進
e: 血液粘稠度低下
人工肺の交換が必要なのはどれか。
a: 回路内空気混入
b: 血漿漏出
c: 人工肺抵抗の増大
d: 血液漏れ
e: 一時的な停電
体外循環中の人工心肺装置内モニタ項目でないのはどれか。(体外循環装置)
1: 吹送ガス流量
2: 貯血槽内の血液レベル
3: 送血流量
4: 血液回路内圧
5: 漏血量
人工心肺の操作で誤っているのはどれか。
1: PaO2は吹送ガス濃度の増減で調整する。
2: 至適灌流量で体外循環を開始する。
3: 大動脈遮断時には一時的に送血流量を下げる。
4: 心腔内圧の減圧はベント吸引によって行う。
5: 離脱開始時には最初に脱血量を減少させる。
人工心肺時の血液希釈について誤っているのはどれか。
1: 血液粘性が低下する。
2: 膠質浸透圧が低下する。
3: 酸素運搬能が増加する。
4: 溶血が軽減する。
5: 酸素解離曲線が左方移動する。
人工心肺による体外循環中のトラブル対応として誤っている組合せはどれか。
a: 膜型肺における血栓形成 ― ヘパリン投与
b: 膜型肺ガス出口からの血漿漏出 ― 人工肺交換
c: 血液ポンプの停止 ― 手動式ハンドルによる循環維持
d: 送血回路内への大量の空気混入 ― 送血停止
e: 熱交換器の温水への血液混入 ― 温水の温度調節
人工呼吸下でファイティングの原因にならないのはどれか。
a: 輸液
b: 低二酸化炭素血症
c: 分泌物貯留
d: 鎮静不十分
e: 低酸素血症
人工心肺の使用中に人工肺の交換が必要な場合はどれか。
a: 血圧の低下
b: 酸素化能の低下
c: 膜型肺における血液の漏出
d: 血液の濃縮
e: 脱血の不良
低体温での体外循環について正しいのはどれか。
a: 酸素消費量の減少
b: 血液粘度の低下
c: ヘモグロビン酸素解離曲線の右方移動
d: 血液凝固能の低下
e: 体外循環の安全域の拡大
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