人工心肺を用いた体外循環時の血液灌流量について正しいのはどれか。
1: 術前の心拍出量より多めの血液量を灌流する。
2: 常温下での適正灌流量は体表面積から求められる。
3: 低体温時には常温時より灌流量を多くする。
4: 末梢血管抵抗は血液灌流量と関係がない。
5: 環流静脈血の酸素飽和度を50%以下に保つ。
人工心肺を用いた開心術において正しいのはどれか。
a: 通常の開心術には軽度~中等度の低体温が用いられる。
b: 血液希釈法の限界はへマトクリット値25%である。
c: 心停止液にはCa2+を用いる。
d: 心筋保護のために局所加温が行われる。
e: 回路に血液を全く充填しない方法がよく使用される。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工心肺による完全体外循環中の混合静脈血酸素飽和度に影響を与えないのはどれか。
1: 送血流量
2: 吹送ガスの酸素濃度
3: 体 温
4: ヘモグロビン濃度
5: 麻酔器の換気量
体外循環について誤っているのはどれか。
1: 生体の酸素需要に見合う灌流量を保つ。
2: 術前の収縮期血圧を維持する。
3: 末梢血管抵抗は適正灌流量の指標となる。
4: 低体温は適正灌流量に対する安全域を拡大する。
5: 血液希釈は微小循環を改善する。
人工心肺施行中の生理学的変化として誤っているのはどれか。
1: 代謝性アシドーシス
2: α波の消失
3: 尿量の減少
4: 血糖値の上昇
5: 血小板数の増加
人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。
1: マンニトール浸透圧の調整
2: アドレナリン心収縮力の増強
3: ハプログロビン製剤出血の予防
4: 乳酸加リンゲル液細胞外液の補正
5: アルブミン製剤膠質浸透圧の調整
人工心肺による体外循環中の空気塞栓の原因でないのはどれか。(生体機能代行装置学)
1: 左心ベンド挿入部から心内への空気流入
2: 脱血回路からの空気流入
3: 膜壁肺における血漿漏出
4: 貯血槽内の血液レベル低下
5: 左心ベントポンプの逆回転
人工呼吸中に呼気終末二酸化炭素濃度が急激に低下した。考えられるのはどれか。
a: 気管チューブの閉塞
b: 心拍出量の急激な増加
c: 酸素消費量の減少
d: 心停止
e: 肺塞栓症
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
代謝性アシドーシスについて正しいのはどれか。
a: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)は上昇する。
b: 幽門狭窄症で発生する。
c: 重炭酸濃度は低下する。
d: カリウムは細胞内から細胞外に出る。
e: カルシウムイオン濃度は低下する。
人工心肺回路の充填液で誤っているのはどれか。
1: 塩化カリウム液
2: 血漿蛋白分画製剤
3: 乳酸加リンゲル液
4: ヒドロキシエチルデンプン液
5: マニトール液
人工心肺中の操作で誤っているのはどれか。(生体機能代行装置学)
1: PaCO2は吹送ガス流量の増減で調整できる。
2: ACTを400秒以上に維持する。
3: 復温は送脱血温の温度較差を10°C以内にする。
4: 大動脈遮断解除時は一時的に送血量を増加させる。
5: 離脱開始時は最初に脱血量を減少させる。
人工心肺中に人工肺の交換が必要なのはどれか。
a: 溶 血
b: 血漿漏出
c: wlung
d: 除泡能の低下
e: 回路内空気混入
人工心肺について誤っているのはどれか。
1: 静脈から脱血し、酸素加した血液を動脈に送る。
2: 現在の人工肺の主流は気泡型人工肺である。
3: 血液ポンプにはローラポンプと遠心ポンプがある。
4: 出血を回収する吸引回路がある。
5: 代謝を下げるために低体温にすることがある。
人工心肺中のトラブルと対処について誤っているのはどれか。
1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
2: 代謝性アルカローシス時には重炭酸ナトリウムを追加する。
3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
4: ACTが延長しない時にはヘパリンを追加する。
5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
人工心肺による体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。
a: 空気塞栓症を予防する。
b: 血液の粘度を下げる。
c: 組織灌流を良好にする。
d: 使用血液量を節減する。
e: 生体の酸素需要を促進する。
人工呼吸中に動脈血二酸化炭素分圧(Paco2)を下げるのはどれか。
a: 一回換気量を増加させる。
b: 吸気酸素濃度を増加させる。
c: PEEP(呼気終末陽圧)を増加させる。
d: 吸気相と呼気相との時間比(I:E)を1:2から1:3へ増加させる。
e: 呼吸数を増加させる。
人工心肺を用いた開心術中の心筋保護について正しいのはどれか。
a: 細胞内液型心筋保護液のナトリウム濃度は細胞外液型より低い。’
b: 高カルシウム液で心停止を得る。
c: 心筋保護液に血液を混じる場合には超低温がよい。
d: 僧帽弁手術では選択的冠灌流が必要である。
e: 逆行性冠灌流の場合には冠静脈洞から注入する。
人工心肺の操作・対処として誤っているのはどれか。
1: 尿の排出によって貯血量が低下してきたので補液した。
2: 動脈圧(血圧)が低いので末梢血管を収縮させる薬剤を投与した。
3: 体外循環中にACT (全血活性化凝固時間)値が低いのでプロタミンを投与した。
4: 動脈血炭酸ガス分圧が高いので人工肺への酸素流量を増やした。
5: 術野で無血視野が確保できないので吸引量を増やした。
人工心肺中の血液への影響について正しいのはどれか。
a: 送血ポンプは溶血の原因になる。
b: T細胞やNK細胞の活性が低下する。
c: 顆粒球は人工心肺開始直後から一過性に増加する。
d: 血小板は70~80%減少する。
e: 溶血によりハプトグロピンが増加する。
血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンの分泌器官はどれか。
1: 副 腎
2: 副甲状腺(上皮小体)
3: 甲状腺
4: 下垂体後葉
5: 松果体
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