第26回国試午前73問の類似問題

国試第31回午後:第71問

人工心肺を用いた開心術中の抗凝固対策で正しいのはどれか。

1: 抗血小板薬投与例ではヘパリン投与量を減量する。

2: ワルファリン投与例ではヘパリン投与量を減量する。

3: アンチトロンビンIII欠損症ではヘパリン投与量を減量する。

4: ACTが600秒以上に延長した場合にはプロタミンを投与する。

5: ヘパリンコーティング回路を用いる場合もACTは400秒以上を保つ。

国試第34回午後:第73問

人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。

1: ACT(活性化凝固時間)を 200 秒以下に維持する。

2: 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。

3: プロタミン投与によって血圧は上昇する。

4: プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。

5: プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。

国試第35回午前:第73問

人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理について正しいのはどれか。 

1: ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。 

2: 完全体外循環中にACTが600秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。 

3: 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。 

4: 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。 

5: 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。 

国試第36回午前:第73問

人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。

1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。

2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。 

3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。 

4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。 

5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。 

国試第35回午前:第74問

人工心肺を用いた体外循環においてインシデントレポートを提出すべきなのはどれか。 

a: ヘパリン投与後にACTを測定しなかった。 

b: ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。 

c: 血圧が低下したため流量を増加させた。 

d: 体外循環離脱困難でありIABPを挿入した。 

e: 大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。 

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

ME2第29回午後:第37問

人工心肺の操作・対処として誤っているのはどれか。

1: 尿の排出によって貯血量が低下してきたので補液した。

2: 動脈圧(血圧)が低いので末梢血管を収縮させる薬剤を投与した。

3: 体外循環中にACT (全血活性化凝固時間)値が低いのでプロタミンを投与した。

4: 動脈血炭酸ガス分圧が高いので人工肺への酸素流量を増やした。

5: 術野で無血視野が確保できないので吸引量を増やした。

国試第23回午後:第70問

人工心肺中のトラブルと対処について誤っているのはどれか。

1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。

2: 代謝性アルカローシス時には重炭酸ナトリウムを追加する。

3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。

4: ACTが延長しない時にはヘパリンを追加する。

5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。

国試第28回午後:第72問

人工心肺による体外循環中の操作について誤っているのはどれか。

a: 平均動脈圧を 60~80 mmHg に維持する。

b: 混合静脈血酸素飽和度を 70 % 以上に維持する。

c: ACT (activatclotting time)を 200~300 秒 に維持する。

d: 復温時の送血温と脱血温の差を 10°C 以上に維持する。

e: プロタミンはヘパリン初期投与量の 3~5 倍 を投与する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第11回午後:第54問

人工心肺終了時に血液凝固能を正常化する適切な医薬品はどれか。

1: マニトール

2: ヘパリン

3: 硫酸プロタミン

4: 重炭酸ナトリウム

5: グルコン酸カルシウム

国試第6回午後:第31問

人工心肺による体外循環の終了時に血液凝固能を正常化するのに用いるのはどれか。

1: ヘパリン

2: マニトール

3: 塩化カルシウム

4: 重炭酸ナトリウム

5: 硫酸プロタミン

国試第10回午後:第47問

人工心肺について正しいのはどれか。

a: 抗凝固剤としてヘパリンを用いる。

b: 送血カニューレの不適切な固定は動脈回路内圧の異常の原因になる。

c: 加温器の温水の温度が高いほど溶血が少ない。

d: 動脈送血用カニューレが細いと血管内で流れが乱れない。

e: ローラ圧迫度が強すぎると溶血が起こる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第24回午後:第71問

人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)

a: 血液希釈によって膠質浸透圧は低下する。

b: 成人の体表面積あたりの灌流量は小児よりも多い。

c: 低体温によって末梢血管抵抗は低下する。

d: 心停止液にはCa2+を用いる。

e: プロタミンはヘパリン初期投与量の1~1.5倍を投与する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第35回午後:第72問

人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。 

1: 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。 

2: 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。 

3: ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。 

4: ACTが延長しないときにはヘパリンを追加する。 

5: 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。 

国試第26回午前:第71問

人工心肺による体外循環について正しいのはどれか。

a: 血小板数が低下する。

b: インスリン分泌が減少する。

c: 炎症性サイトカインが放出される。

d: 血清遊離ヘモグロピンが低下する。

e: 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)分泌が低下する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第4回午後:第32問

人工肺による体外循環の終了後に血液凝固能の正常化のために用いるのはどれか。

1: ヘパリンナトリウム

2: 硫酸プロタミン

3: 塩化カルシウム

4: 重炭酸ナトリウム

5: マニトール

国試第23回午前:第78問

抗凝固薬について誤っているのはどれか。

1: プロタミンはヘパリンの作用を中和する。

2: 低分子量ヘパリンの半減期はヘパリンより短い。

3: ヘパリンには抗Xa作用がある。

4: メシル酸ナファモスタットは陰性荷電膜に吸着される。

5: クエン酸ナトリウムは血中のカルシウムイオンを低下させる。

国試第36回午後:第68問

人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。 

1: マンニトール浸透圧の調整 

2: アドレナリン心収縮力の増強 

3: ハプログロビン製剤出血の予防 

4: 乳酸加リンゲル液細胞外液の補正 

5: アルブミン製剤膠質浸透圧の調整 

国試第3回午後:第41問

人工心肺による体外循環で用いる薬物について誤っている組合せはどれか。

1: 重炭酸ナトリウム液・・・・・・・・・・アルカローシスの補正

2: ヘパリンナトリウム・・・・・・・・・・・抗凝固薬

3: 硫酸プロタミン・・・・・・・・・・・・・・ヘパリンナトリウムの中和

4: ACD駅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抗凝固薬

5: リンゲル液・・・・・・・・・・・・・・・・・血液希釈

国試第12回午後:第49問

体外循環について正しいのはどれか。

a: 希釈体外循環の希釈率は20~30%が普通である。

b: 純酸素に二酸化炭素を5%加えることがある。

c: 活性化凝固時間(ACT)は100~200秒に保つ。

d: プロタミンの過剰投与によって血液凝固時間は正常より短縮する。

e: プロタミン投与量は初期ヘパリン投与量の1.5倍を目安とする。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

ME2第37回午後:第30問

人工心肺について誤っているのはどれか。

1: ローラポンプは圧閉度を調整する。

2: 体外循環開始前にプロタミンを投与する。

3: 送血カニューレは大動脈に挿入する。

4: 体外循環開始時に酸素の吹送を開始する。

5: 大動脈を遮断してから心筋保護液を注入する。