人工心肺を用いた開心術中の抗凝固対策で正しいのはどれか。
1: 抗血小板薬投与例ではヘパリン投与量を減量する。
2: ワルファリン投与例ではヘパリン投与量を減量する。
3: アンチトロンビンIII欠損症ではヘパリン投与量を減量する。
4: ACTが600秒以上に延長した場合にはプロタミンを投与する。
5: ヘパリンコーティング回路を用いる場合もACTは400秒以上を保つ。
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理について正しいのはどれか。
1: ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。
2: 完全体外循環中にACTが600秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。
3: 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。
4: 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。
5: 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。
人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理で正しいのはどれか。
1: ACT(活性化凝固時間)を 200 秒以下に維持する。
2: 全回路ヘパリンコーティング人工心肺では充填時のヘパリン量を半減できる。
3: プロタミン投与によって血圧は上昇する。
4: プロタミンには軽度の抗凝血作用があるのでヘパリン中和時の過量投与は避 ける。
5: プロタミン投与後も術野出血が続く場合は吸引ポンプを回し回収を続ける。
血液透析の抗凝固療法で正しいのはどれか。
1: アルガトロバンの半減期は2~3時間である。
2: プロタミンは局所ヘパリン化法に用いられる。
3: 低分子ヘパリンはヘパリンよりも半減期が短い。
4: ヘパリンは出血病変を有する患者に使用できる。
5: メシル酸ナファモスタットは陰性に荷電している。
人工心肺について正しいのはどれか。
a: 抗凝固剤としてヘパリンを用いる。
b: 送血カニューレの不適切な固定は動脈回路内圧の異常の原因になる。
c: 加温器の温水の温度が高いほど溶血が少ない。
d: 動脈送血用カニューレが細いと血管内で流れが乱れない。
e: ローラ圧迫度が強すぎると溶血が起こる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工心肺時のヘパリン及びプロタミンについて正しいのはどれか。
1: ヘパリンでACTを200秒以上に保つ。
2: プロタミンによる中和は全てのカニューレを抜去してから行う。
3: プロタミンには血液凝固作用がある。
4: プロタミン投与時にみられる血圧低下は血管拡張作用による。
5: アンチトロンビンIII欠損症ではプロタミン抵抗性を示す。
我が国で血液透析用抗凝固剤として認可されているのはどれか。
a: ワルファリンカリウム(ワーファリン)
b: メシル酸ナファモスタット
c: アルガトロバン
d: メシル酸ガベキセート
e: 遺伝子組み替えヒルジン
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
心房細動の治療について正しいのはどれか。
a: ジギタリスは有効である。
b: 外科治療は心室内リエントリ回路を接続することである。
c: 心房細動はオーバードライブペーシングで停止する。
d: 抗凝固療法の目的は血栓症の予防である。
e: 徐脈性心房細動はペースメーカ植込みの適応である。
心房細動について正しいのはどれか。
a: 脳塞栓の原因となる。
b: 除細動によって心機能は改善する。
c: 抗凝固療法は禁忌である。
d: 左心房内血栓があるとカテーテル治療を行う。
e: 植込み型除細動器(ICD)の適応である。
V-AECMO(PCPS)について正しいのはどれか。
a: 抗凝固療法にはヘパリンを使用する。
b: 左心室前負荷を増加させる。
c: ウェットラングとはガス交換膜からの血漿リーク発生である。
d: IABPとの併用は禁忌である。
e: 高度大動脈弁閉鎖不全を有する患者への使用は禁忌である。
抗凝固薬で正しいのはどれか。
1: クエン酸ナトリウムは高Ca透析液に使われる。
2: 低分子量ヘパリンはヘパリンより活性半減期が長い。
3: メシル酸ナワァモスタットはプロタミンで中和できる。
4: ワルファリンは体外循環に用いる。
5: ヘパリンは血小板粘着・凝集を抑制する。
1: ヘパリンには抗トロンビン作用がある。
2: ヘパリンは陰性荷電膜に吸着される。
3: 低分子量ヘパリンは分子量1,500程度の製剤である。
4: メシル酸ナファモスタットの半減期は30分である。
5: アルガトロバンは出血性病変を持つ患者に用いられる。
血液透析において、出血性病変を有する患者にも使用可能な抗凝固薬はどれか。
a: ナファモスタットメシル酸塩
b: 低分子量ヘパリン
c: 未分画ヘパリン
d: アルガトロバン
e: ワルファリン
人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。
1: .ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
2: .ACT(活性化凝固時間)は150~250秒に維持する。
3: 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
4: 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
5: 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。