ARDS(急性呼吸窮迫症候群)について正しいのはどれか。(呼吸器学)
a: 初期からPaCO2が上昇する。
b: 酸素吸入療法が有効である。
c: 肺コンプライアンスが減少する。
d: 血管壁透過性が亢進する。
e: PaO2/FiO2が200mmHg以下である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工呼吸について正しいのはどれか。
a: SIMV(同期式間欠的強制換気)では自発呼吸時に行われる。
b: SIMVはウィーニング時にも適用される。
c: PSV(プレッシャーサポート換気)により呼吸仕事量は減少する。
d: PSVでは吸気流速が漸増型波形となる。
e: EIP(吸気終末休止)は1呼吸サイクル時間の20%以上にする。
人工呼吸器の定期点検項目でないのはどれか。
1: 流 量
2: 換気量
3: 吸気時間
4: 酸素濃度
5: 二酸化炭素濃度
人工心肺による常温体外循環において適切なヘマトクリット値はどれか。
1: 40%以上
2: 30~35%
3: 20~25%
4: 10~15%
5: 10%未満
正しいのはどれか。
1: 人工呼吸器では血中二酸化炭素(CO2)の排出はできない。
2: 人工呼吸器として現在鉄の肺が最もよく用いられる。
3: 非再呼吸方式は人工呼吸器の一般的方式である。
4: 人工呼吸器には加湿器は必須ではない。
5: 人工呼吸器で現在よく使用されるのは従圧式である。
慢性閉塞性肺疾患(COPD) の診断で通院中の患者(62歳、男性、体重50kg) が増悪して緊急入院となった。人工呼吸開始基準として誤っているのはどれか。
1: VT 100 mL
2: Vc 8mL
3: FEV 1.0 ( 1秒量 ) 400mL
4: Paco2 60 mmHg (FIo2 0.21において)
5: 呼吸数42回/分
人工心肺使用中の状態として適切でないのはどれか。
a: 血液流量4L/分でリザーバ液面レベルは500mlになっている。
b: 灌流血圧は70mmHgになっている。
c: 回路内圧は400mmHgになっている。
d: 加温装置で復温時の循環水温度は45°Cである。
e: 開心操作中は心電図がフラットになっている。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
肺気量について誤っているのはどれか。
1: 肺活量は肺の容積に等しい。
2: 機能的残気量は安静時呼気終末の肺気量である。
3: 成人の安静時1回換気量は400~500 mL 程度である。
4: 成人の安静時呼吸回数は1分間14回程度である。
5: 予備吸気量は安静吸気位から吸入できる最大の吸入量である。
1: 補助呼吸とは患者の呼吸を全くなくしてしまう人工呼吸法である。
2: PEEPでは通常、2~3cmH2Oの陽圧をかける。
3: PEEPは小児の人工呼吸に適している。
4: CPAPは調節呼吸に用いられる。
5: IMVは人工呼吸器からの離脱によく用いられる。
人工呼吸中、気道内圧下限アラームが鳴った。原因として考えられるのはどれか。
1: カフリーク
2: 低肺コンプライアンス
3: 気道抵抗増加
4: 人工鼻の目詰まり
5: ファイティング
動脈血のpH7.60、PCO2 28mmHg、[HCO3-] 33mEq/Lの状態を示すのはどれか。
1: 呼吸性アルカローシス
2: 呼吸性アシドーシス
3: 代謝性アシドーシス
4: 呼吸性アルカローシスと代謝性アルカローシスの混合障害
5: 呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスの混合障害
量規定式人工呼吸器使用中に気道内圧下限警報が鳴っている。原因として考えられるのはどれか。
1: 気管チューブのカフ圧低下
2: 呼気側回路のフィルタの目詰まり
3: 気管チューブの閉塞
4: 加温加湿器の設定不良
5: 酸素濃度計の不良
人工呼吸器および加温加湿器に装備されていない警報はどれか。
1: 吸気酸素濃度
2: 吸気ガス温度
3: 胸腔内圧
4: 分時換気量
5: 換気回数
FI02 0.7 で PaO2 150mmHg、PaCO2 40 mmHgの時、およそのA-aD02 [mmHg] はどれか。ただし、大気圧を 760mmHg とする。
1: 100
2: 200
3: 300
4: 400
5: 500
人工呼吸器使用時の注意点として誤っているのはどれか。
a: 低圧警報は最高気道内圧よりやや高く設定する。
b: 高圧警報をあまり高く設定すると肺損傷の原因となる。
c: 吸気力の弱い患者では補助呼吸に際しトリガー圧は低く設定する。
d: 加湿器の水は滅菌したものを用いる。
e: 換気量は吸気量で測定する。
人工呼吸中に呼気終末二酸化炭素濃度が急激に低下した。原因として考えにくいのはどれか。(人工呼吸療法)
1: 呼気弁の開放不全
2: 呼吸回路の脱落
3: 心停止
4: 肺塞栓症
5: 気管チューブの閉塞
カプノメータで測定するのはどれか。
1: 気道内圧
2: 吸入酸素濃度
3: 静脈血酸素分圧
4: 呼気終末二酸化炭素分圧
5: 動脈血二酸化炭素分圧
人工呼吸器について正しいのはどれか。
a: 従圧式では補助呼吸性能がよい。
b: 従圧式ではPEEPができる。
c: 従量式では回路に漏れがあっても換気量は保たれる。
d: 従量式では気道内圧をモニタする必要はない。
e: 従量式ではコンプライアンスの変化による換気量への影響が少ない。
末梢組織への酸素供給量が明らかに増加するのはどれか。
a: ヘモグロビン濃度が7g/dlから10g/dlに増加
b: PaO2が200mmHgから250mmHgに増加
c: PaCO2が50mmHgから40mmHgに減少
d: SaO2(動脈血酸素飽和度)が88%から98%に増加
e: 心係数が2.0l/分/m2から3.0l/分/m2に増加
人工呼吸器を使用するときの注意点で正しいのはどれか。
a: 低圧警報は最高気道内圧よりやや低く設定する。
b: 吸気力の弱い患者に補助呼吸を行う場合はトリガー圧を低く設定する。
c: 加温加湿器に用いる水は滅菌水がよい。
d: 換気量は吸気量で測定する。
e: 高圧警報を低く設定し過ぎると肺損傷の原因となる。
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