酸素療法について正しいのはどれか。
a: 病態により動脈血酸素分圧(PaO2)の目標値は異なる。
b: ベンチュリーマスクは吸気酸素濃度を調節できる。
c: ベンチュリーマスク使用時には酸素の流量を少なくする。
d: 吸気酸素濃度は機器によらず50%以上にできる。
e: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が高い場合は低い酸素濃度から換気を開始する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
3絶対気圧で高気圧酸素治療を行ったとき、成人の動脈血で正しいのはどれか。
1: 溶解型酸素量が結合型酸素量よりも多くなる。
2: 酸素含量は大気圧下酸素呼吸の約3倍に増える。
3: 二酸化炭素分圧は3倍になる。
4: 酸素分圧は約2200 mmHg になる。
5: 結合型酸素量は約60vol%になる。
高気圧酸素治療の安全対策について正しいのはどれか。
a: 治療前に患者の衣類を確認する。
b: 使い捨てカイロを装置内へ持ち込ませない。
c: 治療開始前に耳抜きを指導する。
d: 治療開始直前に装置内をアルコールで清拭する。
e: 減圧を毎分1.0kgf/cm2の速度で行う。
酸素療法の合併症で正しいのはどれか。
1: 副鼻腔炎
2: 気道乾燥
3: イレウス
4: 過換気症候群
5: 空気塞栓症
室内気下における肺胞気・動脈血酸素分圧較差を算出するのに必要ないのはどれか。
1: 大気中酸素分圧
2: 呼吸商
3: 動脈血二酸化炭素分圧
4: 動脈血酸素分圧
5: 混合静脈血酸素分圧
高気圧酸素治療環境で正しいのはどれか。
a: 燃焼率が増加する。
b: 燃焼速度が増加する。
c: 発火温度が上昇する。
d: 不燃物は発火しない。
e: 酸素の支燃性が高くなる。
高気圧酸素治療装置で正しいのはどれか。
a: 第1種治療装置は単室構造に限定される。
b: 第1種治療装置は酸素加圧式に限定される。
c: 定期点検は2年に1回が義務づけられている。
d: 定期点検では安全弁の分解点検を要する。
e: 日常点検での使用前点検では通話装置の動作を確認する。
臨床工学技士の業務として適切でないのはどれか。
1: 医師の指示の下での高気圧酸素治療装置の操作
2: 人工心肺装置の保守
3: 患者の脳波の測定
4: 呼吸機能曲線の解析についての研究
5: レーザ手術装置の操作方法についての説明
代謝性アシドーシスについて正しいのはどれか。
a: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)は上昇する。
b: 幽門狭窄症で発生する。
c: 重炭酸濃度は低下する。
d: カリウムは細胞内から細胞外に出る。
e: カルシウムイオン濃度は低下する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
高気圧治療装置について誤っているのはどれか。
1: 減圧時間は治療圧によらず一定である。
2: 2絶対気圧以上の治療圧を加えられる。
3: 多数の患者を同時に収容できる装置がある。
4: 内部で使用できる医療機器には制限がある。
5: 加圧には純酸素を用いることがある。
誤っているのはどれか。
a: 重症筋無力症の急性増悪はICU入室の適応である。
b: 慢性呼吸不全の急性増悪はICU入室の適応である。
c: 肺シャントは肺の酸素加能に影響を及ぼす。
d: 酸素療法には換気を改善する直接的な作用がある。
e: 自発呼吸のない患者にはIMVを用いる。
減圧症とその治療について誤っているのはどれか。
1: 長時間の深い深度での潜水作業後に発症する。
2: 組織内に溶解した酸素が気泡化することで発症する。
3: 神経症状、呼吸器症状、皮膚症状などを呈する。
4: 高気圧酸素治療により、不活性ガスの体外への排出を促進する。
5: 標準的治療方法は、約5時間の高気圧酸素治療である。
NPPVが適応となる呼吸不能はどれか。
a: COPDの急性増悪
b: 心原性肺水腫
c: 胸郭形成術
d: 一酸化炭素中毒
e: 気 胸
気管内吸引の合併症でないのはどれか。
1: 無呼吸
2: 無気肺
3: 低酸素血症
4: 気管支収縮
5: 頭蓋内圧低下
人工呼吸患者の動脈血二酸化炭素分圧が60mmHgに上昇した場合、考えられる原因はどれか。
a: 換気回数が多い。
b: 換気量が少ない。
c: 呼吸回路の機械的死腔が大きい。
d: 吸気酸素濃度が高い。
e: PEEPレベルが低い。
低換気による呼吸不全が生じるのはどれか。
a: 特発性間質性肺炎
b: 細菌性肺炎
c: 睡眠薬中毒
d: 筋萎縮性側索硬化症
e: 肺動脈血栓塞栓症
酸素療法に際して適切でないのはどれか。
1: ベンチュリーマスク
2: 両鼻腔カニューレ
3: フェイステント
4: 経鼻カテーテル
5: テーブルタップ
人工呼吸中に呼気終末二酸化炭素濃度が急激に低下した。考えられるのはどれか。
a: 気管チューブの閉塞
b: 心拍出量の急激な増加
c: 酸素消費量の減少
d: 心停止
e: 肺塞栓症
高気圧治療について正しいのはどれか。
a: 第2種装置では純酸素による加圧が行われる。
b: 全身状態が不安定な患者には第1種装置を使用する。
c: 血液の溶解酸素量は増加しない。
d: 耳抜きは外耳道と中耳道との圧力差をなくすために行う。
e: 減圧は毎分0.08MPa以下の速度で行う。
第1 種装置を使用した高気圧酸素治療の禁忌はどれか。
a: コントロール不良の気管支喘息
b: 重篤な不整脈
c: 自然気胸
d: 開腹手術の術後
e: 中耳炎の既往
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