関節可動域運動で正しいのはどれか。
1: 筋収縮を伴ってはならない。
2: 意識障害がある場合は行わない。
3: 運動麻痺の改善を目的として行う。
4: 拘縮の予防・改善を目的として行う。
5: 深部感覚障害がある場合は行わない。
30歳の女性。多発性硬化症によるL1レベル以下の対麻痺の増悪を認め、Danielsらの徒手筋力テストで下肢筋力は2となったが、ステロイドパルス療法でようやく症状の進行が止まった。この時期における理学療法で適切なのはどれか。
1: 上肢筋力増強訓練
2: 下肢筋力増強訓練
3: 関節可動域訓練
4: 座位持久性訓練
5: 立位訓練
活動期の関節リウマチに対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 局所の安静
2: 保持装具の使用
3: ADL指導
4: 等尺性収縮による筋力維持
5: 極超短波療法
筋萎縮性側索硬化症で生じにくい症状はどれか。
1: 舌萎縮
2: 構音障害
3: 上下肢麻痺
4: 眼球運動障害
5: 摂食嚥下障害
図は脳卒中右片麻痺の理学療法である。誤っているのはどれか。
1: 患側下肢の反張膝を防止している。
2: 患側下肢の足関節背屈を促通している。
3: 患側上肢の屈筋を持続的に伸張している。
4: 患側への重心の移動を訓練している。
5: 患側股関節の伸展を促している。
認知障害がみられるのはどれか。
1: 重症筋無力症
2: 筋萎縮性側索硬化症
3: Guillain-Barré症候群
4: 筋強直性ジストロフィー
5: 平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)
失調症に対する理学療法の進め方で適切でないのはどれか。
1: 重心の低い運動-高い運動
2: 広い範囲の重心移動-狭い範囲の移動
3: 単一方向の運動-多方向の運動
4: 粗大運動-巧緻運動
5: 等尺性運動で近位関節固定-等張性運動で動的運動
疾患と神経学的検査法との組合せで適切なのはどれか。
1: 筋萎縮性側索硬化症-母指球擦過によるオトガイ筋収縮
2: 書痙-手関節部でのTinel徴候
3: 小脳梗塞-母指球叩打後の持続的筋収縮
4: 筋緊張性ジストロフィー-手掌擦過時の強制把握
5: パーキンソン病-中指尖部を弾いた後の母指内転運動
片麻痺、感覚鈍麻および異常感覚で発症した多発性硬化症患者の急性増悪期から回復段階初期にかけての対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 感覚障害への再教育
2: 運動麻痺に対するPNF
3: 起き上がり動作時の介助
4: 疼痛緩和のための温熱療法
5: 筋力低下に対する漸増抵抗訓練
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 症状の悪化防止に禁煙が有効である。
2: 下肢より上肢の運動の方が運動耐容能を高めやすい。
3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベルでの運動を行なう。
4: 呼気時の気道虚脱の防止に口すぼめ呼吸を指導する。
5: 息切れが強いときの安楽姿勢を指導する。
躁状態の患者に対する導入期の作業療法で適切でないのはどれか。
1: パットゴルフ
2: ビリヤード
3: ストレッチ体操
4: 散歩
5: マラソン
図は脳卒中右片麻痺の理学療法である。誤っているのはどれか。
1: 患側下肢の反張膝を防止している。
2: 患側下肢の足関節背屈を促通している。
3: 患側上肢の屈筋を持続的に伸張している。
4: 患側への重心の移動を訓練している。
5: 患側股関節の伸展を促通している。
慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: インセンティブ・スパイロメトリー
2: ハッフィング
3: 口すぼめ呼吸
4: 呼吸補助筋強化
5: 体位排痰法
脊髄小脳変性症の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 四肢近位部への弾性緊縛帯
2: 四肢遠位部への重錘負荷
3: 膝固定装具装着での歩行訓練
4: rhythmic stabilization
5: バルーンを用いての座位訓練
多発性神経炎の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 関節可動域訓練
2: EMGバイオフィードバック療法
3: 知覚再教育
4: スプリント装着
5: 超音波療法
反射性交感神経性ジストロフィー患者の急性期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 弾性包帯による浮腫の軽減
2: 自動運動による可動域の改善
3: 温熱療法による疼痛の軽減
4: 経皮的電気刺激による鎮痛
5: 重りを用いた筋力増強
筋萎縮性側索硬化症で生じにくい障害はどれか。2つ選べ。 ア.構音障害イ.膀胱直腸障害ウ.眼球運動障害エ.嚥下障害オ.呼吸障害
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
多発性筋炎患者への指導・対応で必要性が低いのはどれか。
1: 手指の巧緻動作訓練
2: 体幹筋の筋力維持訓練
3: 心肺機能維持の軽作業
4: 活動期における安静
5: 活動期における良肢位保持
神経・筋疾患の患者のリハビリテーションで優先度が低いのはどれか。
1: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。
2: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。
3: 筋萎縮性側索硬化症では発症早期から褥瘡に注意する。
4: Guillain-Barré症候群では訓練中の不整脈に注意する。
5: 脊髄小脳変性症では早期から転倒に注意する。