第55回午前第33問の類似問題

第44回午前:第58問

熱傷部位と拘縮予防肢位との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 前頸部 − 頸部屈曲位

2: 腋窩部 − 肩関節外転位

3: 手背部 − MP関節屈曲位

4: 大腿後面 − 膝関節屈曲位

5: 足関節部 − 足関節底屈位

第56回午後:第31問

熱傷部位と背臥位時の肢位の組合せで正しいのはどれか。  

1: 前頸部 ── 頸部屈曲

2: 腋窩部 ── 肩外転90°

3: 会陰部 ── 両股関節外旋

4: 膝窩部 ── 膝90°屈曲

5: 足背部 ── 底屈位

  • 答え:2
  • 解説:熱傷の治療肢位は機能的肢位とは別であり、熱傷部位では皮膚組織が破壊されると伸縮性が損なわれ、瘢痕拘縮が生じやすい。そのため、可動域は皮膚線維を伸張した肢位(伸展位)とする。
  • 前頸部の場合、頸部を背臥位時に屈曲位を保つと伸展拘縮を生じるため、頸部は伸展位を保つべきであり、選択肢1は正しくない。
  • 腋窩部の場合、肩外転90°で腋窩皮膚を伸張するのが正しい治療肢位であるため、選択肢2が正しい。
  • 会陰部の場合、両股関節は外転位とし、皮膚に緊張を与えるべきであるが、選択肢3は外旋となっており、正しくない。
  • 膝窩部の場合、膝関節は伸展位に保つべきであり、選択肢4の膝90°屈曲は正しくない。
  • 足背部の場合、背屈して足関節の底屈拘縮を防ぐべきであり、選択肢5の底屈位は正しくない。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午後:第20問

44歳の患者。両上肢と体幹とに図のようなⅡ度の熱傷がある。受傷後3日目に保持すべき肢位で正しいのはどれか。 

45_1_20

1: 頸部:中間位

2: 肩関節:外転位

3: 右前腕:回内位

4: 体幹:軽度屈曲位

5: 膝関節:軽度屈曲位

第35回午後:第96問

慢性関節リウマチの治療法とその目的との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 温熱療法-変形の予防

2: 運動療法-筋力の保持

3: 装具療法-関節の保護

4: 薬物療法-消 炎

5: 滑膜切除術-早期の消炎

第53回午後:第37問

手部のⅢ度熱傷における対応で正しいのはどれか。  

1: 受傷直後に氷で冷却する。

2: 冷却時間は5分未満にする。

3: 壊死組織の除去は不要である。

4: 変形防止にスプリントを使用する。

5: 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。

  • 答え:4
  • 解説:Ⅲ度熱傷は真皮全層と皮下組織まで損傷が及ぶ重度の熱傷であり、適切な対応が必要です。冷却は流水を使用し、壊死組織の除去や植皮移植が必要な場合もあります。変形防止にはスプリントを使用し、衣類や手袋の取り除き方にも注意が必要です。
  • 氷で冷却するのは適切ではありません。氷は冷却温度が低く、凍傷を起こす危険性があります。熱傷の受傷直後は流水で冷却するのが適切です。
  • 冷却時間は5分未満ではなく、損傷の面積と深度にもよりますが、5分以上30分程度が望ましいです。損傷部位が広範囲にわたる場合は、低体温とならないように冷却時間を調整することが重要です。
  • 壊死組織の除去は必要な場合があります。壊死組織は炎症増悪を招く原因になるほか、正常な肉芽組織の成長を妨げるため、除去することがある。壊死組織の除去後に植皮移植が行われることもあります。
  • 変形防止にスプリントを使用するのは正しいです。熱傷部位の治癒時には皮膚組織の瘢痕萎縮が生じることがあるため、スプリントを用いて良肢位を保持することが適切です。
  • 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去するのは適切ではありません。無理に取り除くと熱傷部の皮膚損傷が生じやすくなります。流水で冷却する場合は衣類を着用したまま水をかけ、その後に皮膚へのダメージを最小限に抑えて慎重に衣類を取り除くのが適切です。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午前:第62問

慢性腰痛症に対する理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 運動療法前にホットパックを行う。

2: 間欠的骨盤牽引は局所のマッサージ効果がある。

3: 腰痛体操はストレッチングと腹筋運動とからなる。

4: 背臥位では膝および股関節を屈曲させ骨盤を前傾させる。

5: 物を持ち上げるときは膝関節を十分屈曲して行うように指導する。

第37回午前:第67問

変形性膝関節症の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 関節痛の軽減のため温熱療法を行う。

2: 膝内側痛の軽減のため靴に内側ウェッジを作製する。

3: 大腿四頭筋の筋力増強訓練を行う。

4: 屈曲拘縮軽減のためハムストリングスの伸張を行う。

5: 関節の荷重軽減のため杖を使用する。

第50回午後:第16問

44歳の患者。Ⅱ度の熱傷がある部位を図に示す。受傷後3日目に保持すべき肢位で正しいのはどれか。 

50_1_16

1: 頸部中間位

2: 肩関節外転位

3: 右前腕回内位

4: 体幹軽度屈曲位

5: 股関節軽度屈曲位

第48回午前:第34問

作業療法で正しいのはどれか。  

1: テニス肘では90°以上の肘屈曲を避ける。

2: 切断指再接着直後の浮腫には寒冷療法を用いる。

3: 肩関節腱板断裂では肩甲骨の回旋運動を制限する。

4: ZoneⅡの屈筋腱損傷の術直後は手関節を屈曲位に保つ。

5: 上腕骨骨幹部骨折では肩関節内外旋訓練を早期に開始する。