呼吸器疾患の患者が安全に実施できる活動として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 木彫
2: 切り絵
3: ビーズ手芸
4: 木工鋸引き
5: アンデルセン手芸
70歳の男性。肺癌で左肺下葉切除術後2日経過。左上葉の痰貯留が多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 吸気筋に対する抵抗運動
2: ファーラー位での体位排痰
3: 腹式呼吸
4: 全身リラクセーション
5: 四肢の自動運動
てんかん患者が作業療法中に強直間代発作の重積状態を呈したときの対応として最も優先すべきなのはどれか。
1: 家族に連絡する。
2: 呼吸を確認する。
3: 服薬状況を確認する。
4: 四肢を押さえて固定する。
5: 心電図モニターを装着する。
42歳の男性。気管支喘息。ある薬物の吸入療法前後のフローボリューム曲線の変化を図に示す。この薬物によって生じた呼吸器系の変化として正しいのはどれか。
1: 気道抵抗の低下
2: 呼気筋力の増強
3: 肺拡散能の改善
4: 胸郭柔軟性の改善
5: 肺コンプライアンスの増加
廃用症候群によって低下しないのはどれか。
1: 筋力
2: 肺活量
3: 心拍数
4: 身体活動性
5: 胃腸管運動
Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害について正しいのはどれか。
1: 咳をする力は保たれる。
2: 口すぼめ呼吸が有効である。
3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。
4: 動脈血二酸化炭素分圧が上昇する。
5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。
呼吸器疾患で正しいのはどれか。
1: 間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。
2: 気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。
3: 肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。
4: 過換気症候群はバチ指を呈しやすい。
5: 睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。
気管支喘息について誤っているのはどれか。
1: 発熱が認められる。
2: 呼気が著明に延長する。
3: 夜間に起こることが多い。
4: 胸郭拡大が認められる。
5: 肺気腫に移行することがある。
閉塞性換気障害を呈するのはどれか。2つ選べ。
1: 肺気腫
2: 肺線維症
3: 慢性気管支炎
4: うっ血性心不全
5: 筋ジストロフィー
慢性心不全患者に対する運動療法の効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: BNPの増加
2: QOLの改善
3: 運動耐容能の向上
4: 左室駆出率の低下
5: 交感神経活性の亢進
呼吸運動で誤っている組合せはどれか。
1: 安静吸気-横隔膜
2: 安静呼気-外肋間筋
3: 努力吸気-胸鎖乳突筋
4: 努力吸気-僧帽筋
5: 努力呼気-外腹斜筋
慢性閉塞性肺疾患の患者に対する指導として正しいのはどれか。
1: 低脂肪食が良い。
2: 下肢の運動を行う。
3: 洗髪動作は両手で行う。
4: 発症後は禁煙の必要はない。
5: インフルエンザワクチンは勧めない。
上肢の運動失調が著明な患者に適切でないのはどれか。
1: 文字盤を大きくした電話機
2: 太柄のスプーン
3: 吸い口付湯呑み
4: リーチャー
5: 歩行車
20歳の女性。高校卒業後、コンビニエンスストアの仕事についた。2年が経過した頃、人手不足もあり業務に追われる状態が続いた。次第に集中困難、頭が回らない感覚、不眠、動悸や呼吸困難感が現れ始め、休職するに至った。約1か月の自宅療養で呼吸困難感は軽減したが、頭痛、めまいによる歩行のふらつき、不眠が出現し、たえず漠然とした不安に襲われ外に出られなくなった。その様子を心配した家族が本人を連れて精神科を受診し、外来作業療法が導入された。導入時の作業療法で最も適切なのはどれか。
1: 全身のストレッチ
2: 高負荷の歩行訓練
3: ワークサンプル法による職業訓練
4: 遂行機能に対する認知リハビリテーション
5: 社会生活技能訓練〈SST〉による接客場面のロールプレイ
20歳の男性。大学でラグビーの練習中に頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)となった。受傷後1か月の呼吸理学療法で適切でないのはどれか。
1: 排痰の促進
2: 胸郭可動性の確保
3: 横隔膜の筋力強化
4: 肋間筋の筋力強化
5: インセンティブ・スパイロメトリーを用いた呼吸訓練
慢性閉塞性肺疾患の患者に対するADL・IADLの指導で適切でないのはどれか。
1: 歩行:歩行開始前に呼気をし、吸気と同時に歩行を開始する。
2: 更衣:椅子座位で開排位に足を組み靴下を着脱する。
3: 洗濯:胸の高さに洗濯物を干す。
4: 洗体:長めのタオルを使用する。
5: 食事:軽い食器を使用する。