成人に対する一次救命措置で正しいのはどれか。
1: 呼吸数を測定する。
2: 人工呼吸は10回以上連続して行う。
3: 胸骨圧迫は1分間に10回の頻度で行う。
4: 人工呼吸は胸が上がる程度の空気を吹き込む。
5: 胸骨圧迫は胸が1 cm程度沈む強さで圧迫する。
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
1: 呼吸数の増加
2: 1回拍出量の減少
3: 安静時心拍数の減少
4: 末梢血管抵抗の増加
5: 最大酸素摂取量の減少
70歳の男性。肺癌で左肺下葉切除術後2日経過。左上葉の痰貯留が多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 吸気筋に対する抵抗運動
2: ファーラー位での体位排痰
3: 腹式呼吸
4: 全身リラクセーション
5: 四肢の自動運動
下位頸髄損傷患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。
1: 体位排痰
2: 胸郭の徒手的振動
3: 胸郭の圧迫
4: 横隔膜の筋力増強
5: 肋間筋の筋力増強
がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: QOLより機能回復を優先する。
2: 肺癌では呼吸介助は禁忌となる。
3: 疼痛に対して温熱療法は禁忌である。
4: 病名告知を前提として理学療法を行う。
5: 骨転移の有無に合わせて理学療法の内容を変更する。
在宅酸素療法患者への訪問リハビリテーション時の指導で適切でないのはどれか。
1: 入浴時間は短めにする。
2: 食事は少量ずつ数回に分けてとる。
3: ゆっくり呼吸を整えながら歩く。
4: 腹式呼吸を励行する。
5: 酸素流量は自覚症状に合わせて調整する。
てんかん患者が作業療法中に強直間代発作の重積状態を呈したときの対応として最も優先すべきなのはどれか。
1: 家族に連絡する。
2: 呼吸を確認する。
3: 服薬状況を確認する。
4: 四肢を押さえて固定する。
5: 心電図モニターを装着する。
特発性肺線維症について正しいのはどれか。
1: 特発性間質性肺炎の中で予後が最もよい。
2: 胸部で捻髪音を聴取することが多い。
3: 湿性咳嗽が主症状である。
4: 閉塞性換気障害を示す。
5: 急性増悪は稀である。
74歳の女性。慢性閉塞性肺疾患。スパイログラムで1秒率は60%であった。エックス線写真を示す。この患者の1回換気量は500 mL、予備吸気量は1,700 mL、予備呼気量は800 mLであった。1秒量はどれか。
1: 900 mL
2: 1,500 mL
3: 1,800 mL
4: 2,100 mL
5: 2,400 mL
人工呼吸器管理中に生じる呼吸器合併症でみられやすいのはどれか。
1: 胸水
2: 肺炎
3: 喘息
4: 肺線維症
5: 慢性閉塞性肺疾患
肺音聴診で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肺胞呼吸音は呼気で聴取される。
2: 喘息発作時には吸気時間が延長する。
3: 胸膜摩擦音が聴取されれば異常である。
4: 気管支呼吸音が聴取されれば異常である。
5: 痰貯留部では粗い断続性ラ音が聴取できる。
悪性腫瘍の緩和ケア主体の時期のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 呼吸困難の軽減は得られない。
2: 運動療法をすることで心理面が改善する。
3: 運動療法をすることで倦怠感は改善しない。
4: 疼痛緩和にマッサージは長期的効果がある。
5: 運動療法をすることで疼痛の改善は得られない。
筋と呼吸運動との組合せで正しいのはどれか。
1: 肋下筋-安静吸気
2: 胸横筋-安静吸気
3: 大胸筋-安静呼気
4: 外肋間筋-努力吸気
5: 肋骨挙筋-努力呼気
78歳の男性。慢性閉塞性肺疾患の急性増悪により人工呼吸器管理中である。意識レベルJCS〈Japan Coma Scale〉Ⅱ-20、体温37.5℃、呼吸数は26回/分、努力性呼吸を認める。二次的合併症の予防目的で行う理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸介助
2: 体位排痰法
3: ベッドアップ
4: 関節可動域運動
5: 徒手的抵抗運動
筋萎縮性側索硬化症患者で安静臥位時のPaO2が60 Torrであった。呼吸理学療法で適切なのはどれか。
1: 呼吸筋増強訓練
2: 舌咽呼吸の指導
3: 端座位保持訓練
4: 腹筋の筋力増強訓練
5: 頸部筋リラクセーション