第36回午前第65問の類似問題

第43回午前:第33問

呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。 

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1: 胸郭の可動性維持

2: 口すぼめ呼吸の指導

3: 横隔膜呼吸法の指導

4: 強制吸気の指導

5: 腹筋の筋力増強

第39回午後:第35問

CO2と換気との関係で誤っているのはどれか。  

1: PaCO2は通常40 Torrに維持されている。

2: PaCO2が上昇すると換気が増大する。

3: PaCO2は呼吸性アルカローシスで低下する。

4: 換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる。

5: 代謝性アシドーシスでは換気が減少する。

第53回午前:第25問

パルスオキシメータで計測する酸素飽和度について正しいのはどれか。  

1: 健常成人では85~90%の値となる。

2: 赤色光と赤外光を用いて測定する。

3: 血行障害があっても正確である。

4: 動脈血酸素分圧に比例する。

5: 歩行中は計測できない。

  • 答え:2
  • 解説:パルスオキシメータは、赤色光と赤外光を用いて酸素飽和度を測定する装置である。健常成人の酸素飽和度は90%以上であり、血行障害や動脈血酸素分圧とは比例関係にない。また、歩行中でもセンサーがずれなければ測定が可能である。
  • 健常成人の酸素飽和度は、通常90%以上である。85~90%の値は正常範囲ではない。
  • 正しい選択肢。パルスオキシメータは、赤色光と赤外光の波長を用いて酸素飽和度を測定する。酸素と結合したヘモグロビンは赤外光を多く吸収する性質があり、光量を解析することで酸素飽和度を算出できる。
  • 血行障害がある場合、末梢血流が阻害されるため、その部位ではパルスオキシメータで正確に測定できない。
  • ヘモグロビンに結合する酸素の量は溶存酸素と異なり、動脈血酸素分圧と比例関係にはない。酸素解離曲線はS字状の曲線を描く。
  • 歩行中でも、センサーがずれない限りはパルスオキシメータでの酸素飽和度測定が可能である。測定値のサンプル速度によっては歩行中でも測定できる。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午前:第3問

動脈血ガス分析の結果を表に示す。正しいのはどれか。 

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1: 呼吸性アシドーシス

2: 代謝性アルカローシス

3: 共用基準範囲

4: 代謝性アシドーシス

5: 呼吸性アルカローシス

第44回午前:第21問

72歳の男性。肺機能検査の結果を図に示す。正しいのはどれか。 

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1: フローボリューム曲線である。

2: 1回換気量は約2.8リットルである。

3: 予備吸気量は約2.2リットルである。

4: 肺活量は減少している。

5: 1秒率は低下している。

第46回午後:第4問

呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。 

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1: 胸郭の可動性を増大する。

2: 口すぼめ呼吸を指導する。

3: 呼気時間を短縮する。

4: 呼気筋を強化する。

5: 腹筋を強化する。

第34回午後:第26問

健常人の呼吸量で誤っているのはどれか。  

1: 1回換気量は約500 mlである。

2: 機能的残気量とは努力呼息後に肺内にある肺気量をいう。

3: 成人男子の肺活量は3,500~4,000 mlである。

4: 1秒率の基準値は70%以上である。

5: 予備吸気量とは安静吸息後の努力吸気量である。

第44回午前:第10問

25歳の男性。身長170cm、体重 60kg。ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す。正しいのはどれか。 

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1: 回帰直線の傾きは呼吸商を意味する。

2: 対象者の最大運動能力は約10 METsである。

3: 酸素摂取量が1,500 ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある。

4: 二酸化炭素排出量が2,500 ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい。

5: 最高酸素摂取量は約3,500 ml/minである。

第57回午後:第64問

酸塩基平衡で正しいのはどれか。  

1: 正常の動脈血のpHは6.4である。

2: 嘔吐では代謝性アシドーシスになる。

3: 過換気では呼吸性アルカローシスになる。

4: 呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。

5: 代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる。

  • 答え:3
  • 解説:酸塩基平衡は生体内でのpHの維持を指し、腎臓と肺が主に調整しています。正常の動脈血のpHは7.4であり、アシドーシスとアルカローシスはそれぞれpHが低い状態と高い状態を指します。呼吸性と代謝性の違いは、原因が肺の換気異常か、それ以外の代謝異常かによります。
  • 正常の動脈血のpHは7.4であり、6.4ではないため、選択肢1は間違いです。生体の細胞が適切に活動するためには、pHの維持が重要であり、腎臓と肺がその調整を行っています。
  • 嘔吐では、胃液を大量に失うことにより体液がアルカリ性に傾くため、代謝性アルカローシスになります。選択肢2は代謝性アシドーシスとなっているため、間違いです。
  • 過換気では、PaCO2(動脈血中の二酸化炭素分圧)が低くなり、呼吸性アルカローシスになります。選択肢3は正しいです。肺気腫や喘息などの呼吸不全により、呼吸性アシドーシスになることもあります。
  • 呼吸性アルカローシスや代謝性アルカローシスでは、尿はアルカリ性になります。選択肢4は尿が酸性になると記載されているため、間違いです。呼吸性アシドーシスや代謝性アシドーシスでは、尿が酸性になります。
  • 代謝性アシドーシスでは、Kussmaul呼吸がみられます。選択肢5は代謝性アルカローシスとなっているため、間違いです。Kussmaul呼吸は、規則的な持続性の深呼吸でPaCO2を低下させるために深い努力性呼吸となり、換気量が増加します。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第20問

50歳の男性。慢性呼吸不全。運動時酸素流量 1 リットル/分の運動療法の指標で誤っているのはどれか。  

1: ボルグスケール13

2: 経皮的酸素飽和度95 %

3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベル

4: 脈拍110/分

5: 呼吸数40/分

第37回午前:第63問

肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。  

1: コンプライアンスの低下

2: ピークフローの低下

3: 1秒率の低下

4: 全肺気量の増大

5: 残気量の増大

第36回午後:第98問

廃用による呼吸・循環器の症状で誤っているのはどれか。  

1: 心臓予備力の低下

2: 安静時心拍数の減少

3: 起立性低血圧

4: 最大酸素摂取量の低下

5: 肺活量の低下