長期臥床による不動化の影響として正しいのはどれか。
1: 筋節長の延長
2: 疼痛閾値の低下
3: 関節不安定性の出現
4: 脊髄前角細胞数の減少
5: 血中カルシウム濃度の低下
球麻痺から発症した筋萎縮性側索硬化症で歩行が可能な患者への対応で正しいのはどれか。
1: 胸郭のストレッチを指導する。
2: 呼吸機能評価を1年に1回行う。
3: 栄養指導は誤嚥を認めてから行う。
4: 早期からプラスチック短下肢装具を導入する。
5: 鉄アレイを用いた上肢筋力トレーニングを指導する。
多発性神経炎の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 関節可動域訓練
2: EMGバイオフィードバック療法
3: 知覚再教育
4: スプリント装着
5: 超音波療法
他動運動の目的で適切でないのはどれか。
1: 関節拘縮の予防
2: 筋力の維持
3: 筋長の維持
4: 末梢循環の改善
5: 固有受容器に対する刺激
膝関節前十字靱帯再建術後3日経過した時点で行う理学療法として適切でないのはどれか。
1: ゴムチューブを利用した膝伸展運動
2: 膝装具装着下での自動介助運動
3: CPMを用いた関節可動域練習
4: ハーフスクワット
5: アイシング
極超短波による物理療法で正しいのはどれか。
1: 蓄熱による熱傷の可能性がある。
2: ホットパックより深達度は浅い。
3: 悪性新生物に対する治療効果がある。
4: 金属プレート挿入部への照射は可能である。
5: 閉塞性動脈硬化症の患肢への照射は効果的である。
骨盤持続牽引で正しいのはどれか。
1: 骨盤を下後方に牽引する。
2: 股・膝関節を屈曲位とする。
3: 重りは体重の1/2から開始する。
4: 牽引時間は3時間から開始する。
5: 夜間も行う。
70歳の女性。左変形性膝関節症に対する人工関節置換術後2週経過時、手術側下肢に深部静脈血栓症が発症した。その後、深部静脈血栓症は治癒したが、手術側の膝に屈曲拘縮と疼痛とがある。物理療法で適切でないのはどれか。
1: 赤外線
2: 超音波
3: 渦流浴
4: 超短波
5: ホットパック
慢性的な使い過ぎで起こるスポーツ障害はどれか。
1: 頸椎捻挫
2: 肩鎖関節脱臼
3: 上前腸骨棘剥離骨折
4: 腰椎分離症
5: アキレス腱断裂
慢性関節リウマチ患者の生活指導で正しいのはどれか。
1: 椅子からの起立は手指をシートについて行う。
2: 起き上がり動作は下肢振り上げ動作の反動を利用する。
3: 鞄を手に持つよりリュックサックの利用を勧める。
4: 柄のあるコップであれば片手使用を勧める。
5: ビンの蓋を左手で開ける。
正しいのはどれか。
1: 椅子からの立ち上がり開始時に足関節は背屈する。
2: 椅子からの立ち上がり開始時に骨盤は後傾する。
3: 椅子からの立ち上がり離殿時に膝は屈曲する。
4: 立位時の重心線は膝蓋骨前面を通る。
5: 立位時の腹筋活動は腰椎前弯を増大する。
熱傷のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 持続伸長運動が基本である。
2: 熱傷瘢痕部の圧迫は避ける。
3: 熱傷による拘縮予防には装具は使用しない。
4: 慢性期のパラフィン浴は60℃くらいがよい。
5: 会陰部熱傷の急性期では下肢外旋肢位のポジショニングを行う。
拘縮のある関節の可動域訓練で適切でないのはどれか。
1: 実施者の体重を利用する。
2: 運動の反動を利用する。
3: 随意収縮を利用する。
4: 姿勢反射を利用する。
5: 温熱を利用する。
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。300 m程度の歩行ごとに下肢の痛みのために5~6分の休息をとる。座位や立位時に痛むことはない。理学療法で適切なのはどれか。
1: 寒冷療法
2: 極超短波療法
3: トレッドミル歩行練習
4: PNFによる最大抵抗運動
5: 弾性ストッキングによる圧迫療法
下腿義足歩行中の踵接地後に膝屈曲動作が遅れる原因でないのはどれか。
1: 断端前面末梢部に疼痛がある。
2: ソケットが踵に対し前方にある。
3: 足部が底屈位にセットされている。
4: 大腿四頭筋の筋力が低下している。
5: ソケットの初期屈曲角が不足している
変形性関節症と運動療法との組合せで適切でないのはどれか。
1: 股関節症 - ゴムを用いた外転筋訓練
2: 股関節症 - 重錘バンドを用いた下肢伸展挙上訓練
3: 股関節症 - 徒手的な腸腰筋の伸張
4: 膝関節症 - 重錘バンドを用いた大腿四頭筋訓練
5: 膝関節症 - 徒手的なハムストリングスの伸張
熱傷後の変形拘縮の予防で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1: 前頸部の熱傷では背臥位で後頭部に枕を使用する。
2: 腋窩部の熱傷では肩関節外転装具を使用する。
3: 肘関節前面の熱傷では伸展装具を使用する。
4: 膝関節前面の熱傷では膝窩部に枕を入れる。
5: 足関節背面の熱傷では足関節0° の装具を使用する。
13歳の男子。幼少時に血友病Aの診断を受けている。バスケットボールの授業後に右膝の疼痛と腫脹とをきたした。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 左下肢の筋力強化
2: 右膝の良肢位保持
3: 右大腿四頭筋の等尺性筋力強化
4: 右膝の他動的関節可動域訓練
5: 右膝装具の装着
肩関節周囲炎の可動域運動で適切でないのはどれか。
1: 滑車を使った運動
2: 棒を使った運動
3: キャッチボールを利用した運動
4: 壁を利用した運動
5: 健側を利用した運動
20歳の女性。1か月前に転倒し、疼痛は軽減したが膝関節の不安定感があり来院した。実施した検査を図に示す。矢印は力を加えた方向を示す。この検査で陽性が確認された。他に損傷がなかった場合、優先すべき治療はどれか。
1: 安静固定
2: 水中歩行練習
3: 大腿四頭筋の強化
4: 超音波療法
5: ハムストリングスの強化