頸椎症性脊髄症で前方固定術後の早期理学療法で正しいのはどれか。
1: 術後翌日から平行棒内立位訓練を開始する。
2: 頸椎固定装具はマット上訓練では使用しない。
3: 歩行訓練の前に四つ這い訓練を行う。
4: 大腿四頭筋の筋力増強訓練を行う。
5: 頸部筋の短縮に対して伸展方向のストレッチを行う。
脳卒中片麻痺の肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 手指の腫脹から始まる。
2: ブルンストローム法ステージ上肢IV以上で起こりやすい。
3: 肩甲骨は内転・下方回旋をとりやすい。
4: 肩の他動的外転・外旋が制限されやすい。
5: 鎮痛にはTENSが用いられる。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの理学療法について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 近位筋の筋力増強訓練は避ける。
2: 股関節と膝関節の屈曲拘縮の予防・改善が重要である。
3: 立位・歩行時の尖足は膝を安定させる作用がある。
4: 立位・歩行時の腰椎前弯はバランスを崩す原因となる。
5: 歩行時の上半身の左右の振れの原因は背筋の筋力低下である。
異常歩行と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
1: 中殿筋歩行-先天性股関節脱臼
2: 大殿筋歩行-デュシェンヌ型筋ジストロフィー
3: 鶏 歩-前脛骨筋麻痺
4: 分回し歩行-脳卒中片麻痺
5: はさみ足歩行-失調症
脳血管障害の片麻痺について正しいのはどれか。
1: 四肢の遠位部と比べて四肢の近位部の回復が遅れることが多い。
2: 上肢の麻痺と比べて下肢の麻痺の回復が遅れることが多い。
3: 上肢に痙縮があると肘関節が屈曲することが多い。
4: 共同運動が出現した後に連合反応が出現する。
5: 発症直後は筋緊張が高まることが多い。
痙直型両麻痺児の理学療法において促通すべき運動・反射はどれか。2つ選べ。 ア.背臥位で股関節内転運動イ.座位で股関節内旋運動ウ.座位で骨盤前傾運動エ.立位で下肢相反運動オ.立位で陽性支持反射
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
57歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症後3か月経過。分回し歩行で歩行時に内反尖足と反張膝とがみられる。足関節は他動的に背屈すると、かろうじて0゚まで矯正可能である。理学療法で誤っているのはどれか。
1: 患側膝軽度屈曲位での体重支持訓練
2: 前脛骨筋のバイオフィードバック療法
3: 下腿三頭筋のストレッチング
4: ハムストリングスの促通
5: 下肢の伸展・内転・外旋PNFパターンの使用
ベッドサイドで行う対麻痺患者の下肢深部静脈血栓症の予防で誤っているのはどれか。
1: 早期離床を促進する。
2: 両下肢に寒冷療法を行う。
3: 両下肢の他動運動を行う。
4: 両下肢に間欠的空気圧迫法を行う。
5: 両下肢に弾性ストッキングを装着する。
片麻痺患者の患側上肢の管理指導で誤っているのはどれか。
1: シャツの着脱動作では補助手として活用するよう指導する。
2: 車椅子操作時は上肢の位置を確認するよう指導する。
3: 座位での机上作業では膝の上に置くよう指導する。
4: リラクゼーションの方法を指導する。
5: 臥位姿勢での腕の巻き込みに注意するよう指導する。
作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。
1: 軽い身体活動を勧める。
2: 痛みの原因について話し合う。
3: 積極的に話しかけて注意をそらす。
4: 痛みが完全に治まるまで安静を促す。
5: 身体的所見に異常がないことを説明する。
75歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。平行棒内歩行にて立脚相で図のような状況を呈した。立位歩行練習時の患側への対応で適切でないのはどれか。
1: 踵部の補高
2: 短下肢装具の使用
3: 膝屈曲位での立位保持練習
4: 前脛骨筋の治療的電気刺激
5: 下腿三頭筋へのタッピング
痙直型両麻痺児の歩行の特徴で誤っているのはどれか。
1: 体幹の側方動揺が大きい。
2: 股・膝関節の屈曲が大きい。
3: 股関節が内転位になりやすい。
4: 足先から接地する。
5: 上肢は伸展位をとる。
普通型車椅子の使用について誤っているのはどれか。
1: 上腕三頭筋の筋力低下では手をハンドリムに押しつける力が弱くなる。
2: 対麻痺患者は上腕二頭筋と長橈側手根伸筋を主動筋として駆動する。
3: 緩いスロープをバックで降りながらキャスター上げの訓練をする。
4: 段差の降りを介助する場合は後進が安全である。
5: 頸髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者は屋外移動が自立できる。
40歳の女性。2年前から歩行障害を自覚し、黄色靱帯骨化症と診断され手術を予定している。特記すべき併存症はみられない。この患者の理学療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 痙性歩行の改善
2: 下肢の筋力増強
3: 胸部絞扼感の軽減
4: 上肢の感覚障害の改善
5: 骨盤底筋群の筋力増強
頸髄損傷患者に紙を押さえるよう指示したところの写真(別冊No. 3)を別に示す。この代償動作の原因となった麻痺筋はどれか。
1: 三角筋前部
2: 広背筋
3: 大胸筋
4: 上腕三頭筋
5: 橈側手根伸筋
能力低下(活動制限)へのアプローチはどれか。
1: 学習障害児への感覚統合療法
2: 脳性麻痺児へのボイタ法
3: 片麻痺患者の麻痺肢への電気刺激
4: パーキンソン病患者への関節可動域訓練
5: 頸髄損傷患者の電動車椅子操作訓練
図に示す立ち上がり動作手順と疾患(障害)との組合せで誤っているのはどれか。
1: 左片麻痺
2: パーキンソン病
3: 腰髄損傷(第3腰髄節まで機能残存)
4: 筋ジストロフィー
5: 小脳性失調症
脳血管障害の患者に対する治療で適切でないのはどれか。
1: 片麻痺に対するCI療法
2: 抑うつ状態に対する認知行動療法
3: 弛緩性麻痺に対するボツリヌス毒素療法
4: 歩行障害に対するトレッドミル歩行練習
5: 半側空間無視に対するプリズム適応療法
痙縮を生じにくい疾患はどれか。
1: 脳梗塞
2: 外傷性脳損傷
3: 中心性頸髄損傷
4: 胸椎黄色靱帯骨化症
5: 腰椎椎間板ヘルニア
63歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後2か月。歩行時の立脚相に図のような現象を認めた。患側に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 下腿三頭筋のタッピング
2: 前脛骨筋の治療的電気刺激
3: 短下肢装具を用いた歩行
4: 膝屈曲位での体重支持
5: 下腿後面のアイシング