第54回午前第46問の類似問題

第38回午前:第51問

筋萎縮性側索硬化症患者の状態とADL上の工夫との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 気管切開-透明文字盤

2: 発声の低下-家人を呼ぶためのチャイム

3: 手指筋力低下-ワンスイッチ入力

4: 歩行障害-骨盤帯付長下肢装具

5: 下肢の痙性麻痺-回転移乗盤による移乗

第45回午前:第9問

21歳の男性。脊髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)。車椅子上での訓練場面を以下に示す。この訓練姿勢と関連のある日常生活動作はどれか。 

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1: 除圧動作

2: 寝返り動作

3: 足上げ動作

4: ズボン着脱動作

5: プッシュアップ動作

第54回午前:第11問

30歳の男性。アテトーゼ型脳性麻痺。頸椎症性脊髄症を発症し、歩行不能となった。電動車椅子を導入し、練習開始後2週で施設内自走が可能となったが、壁への衝突等があるために見守りが必要である。上肢操作向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。  

1: 貼り絵をする。

2: 木工で鋸を使う。

3: ドミノを並べる。

4: 版画で彫刻刀を使う。

5: 革細工でスタンピングをする。

  • 答え:1
  • 解説:アテトーゼ型脳性麻痺の患者に対して上肢操作向上を目的とした作業療法として、貼り絵が適切である。貼り絵は指と手のコントロールを練習でき、失敗が少ないため効果的である。
  • 貼り絵は適切な作業療法である。小さな紙をのりで貼って絵を描くことで、指と手を机上でコントロールする運動が練習できる。また、不随意運動が出ても、のりで固定された紙片は動かないため、失敗が少ない点も良い。
  • 鋸を使った木工は適切ではない。上肢筋力を増強できるが、運動方向が前後に限られ、巧緻性に対してのアプローチではないため、電動車椅子の操作のための効果は限定的である。また、アテトーゼ型では不随意運動がみられるため、鋸の使用は危険性が高い。
  • ドミノを並べるのは上肢運動機能の練習になるが、アテトーゼ型のために失敗が多くなることが予測され、貼り絵のほうが望ましいと考えられる。
  • 彫刻刀を使う版画は適切ではない。アテトーゼ型の場合、不随意運動により、彫刻刀を使用することで外傷を負う危険がある。
  • 革細工でスタンピングをするのは適切ではない。アテトーゼ型の場合、不随意運動により正確に打刻ができず、スタンパーを持つ手を叩いてしまう危険がある。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第36問

脊髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者の寝返りで使う筋で適切でないのはどれか。 

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1: 大胸筋

2: 広背筋

3: 上腕三頭筋

4: 円回内筋

5: 腹斜筋

第43回午前:第63問

脳血管障害に伴いやすい症状と治療の組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙縮 - リラクセーション

2: 肩手症候群 - 星状神経節ブロック

3: 肩関節亜脱臼 - アームスリングの装着

4: 反張膝 - 下腿三頭筋の筋力増強

5: 尖足拘縮 - アキレス腱延長術

第34回午前:第91問

片麻痺患者の椅子からの立ち上がり訓練で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.訓練初期には座面の低い椅子を用いる。イ.椅子に深く腰掛けて行う。ウ.体幹の前屈から動作を始める。エ.健側の足を手前に引いてから立ち上がる。オ.立位からゆっくり座ることを行う。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第52回午前:第82問

中心性脊髄損傷について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 高齢者に多い。

2: 骨傷に伴って生じることが多い。

3: 頸椎の過屈曲によって発生することが多い。

4: 肛門括約筋の収縮が障害されることが多い。

5: 下肢より上肢機能が強く障害されることが多い。

第39回午後:第64問

脊髄損傷患者で異所性骨化(異常骨形成)の好発部位はどれか。  

1: 肩関節

2: 肘関節

3: 手関節

4: 股関節

5: 足関節

第42回午前:第67問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。  

1: 四肢の弛緩性麻痺を生じる。

2: 重症では呼吸筋麻痺をきたす。

3: 初期に軽い感覚障害を生じる。

4: 軸索型は脱髄型より予後が良好である。

5: 肢節近位部から遠位部に向けて回復する。

第42回午前:第64問

第3腰髄節レベルまで機能残存の完全対麻痺患者における合併症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 褥 瘡

2: 体温調節障害

3: 神経因性膀胱

4: 起立性低血圧

5: 自律神経過反射

第47回午前:第43問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で誤っているのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第39回午前:第14問

65歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症後3か月経過。歩行は自立しているが、痙縮が強く内反尖足と反張膝を示す。理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.ハムストリングスの持続的伸張イ.大腿四頭筋の筋力増強ウ.膝関節軽度屈曲位での体重支持エ.下腿三頭筋の持続的伸張オ.足関節背屈筋群のタッピング  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第55回午前:第26問

びまん性軸索損傷の患者で正しいのはどれか。  

1: 運動失調は呈さない。

2: 認知障害の回復は良好である。

3: 四肢、体幹の外傷の合併は少ない。

4: 四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。

5: 社会的行動異常が生活上において問題となる。

  • 答え:5
  • 解説:びまん性軸索損傷は、脳の神経細胞の軸索が広範囲に損傷する病態で、運動麻痺、不随意運動、小脳失調、高次脳機能障害などの症状が現れる。社会的行動異常が生活上の問題となることが多い。
  • 選択肢1は間違いです。びまん性軸索損傷の慢性期には、運動麻痺、不随意運動、小脳失調などの運動失調が認められることがあります。
  • 選択肢2は間違いです。びまん性軸索損傷では、広範囲に軸索が損傷されるため、認知機能の回復は不良であり、注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失語症、失行症、失認症などの高次脳機能障害が遷延しやすいです。
  • 選択肢3は間違いです。びまん性軸索損傷を含む外傷性脳損傷の原因は、若年者では交通事故、高齢者では転倒、転落が多いため、四肢や体幹の外傷を合併することが多いです。
  • 選択肢4は間違いです。びまん性軸索損傷で運動麻痺を生じることはあるが、一般には目立ちにくい。四肢や体幹の関節拘縮が生じることは少ないです。
  • 選択肢5は正しいです。びまん性軸索損傷では、社会的行動障害・異常がみられることが多く、脱抑制によって暴力や暴言を認めたり、独特のこだわりを認めたりする傾向があります。これが生活上の問題となることが多いです。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第39問

環椎骨折(Jefferson骨折)に対する運動療法で正しいのはどれか。  

1: 頸椎の可動性が得られてから頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習を行う。

2: 頸椎の関節可動域運動は他動運動から開始する。

3: 骨癒合が得られてから歩行練習を開始する。

4: 骨癒合が得られるまで体幹筋力運動は行わない。

5: 受傷直後から装具は使用せず立位練習を行う。

第48回午後:第40問

運動学習の転移が関係していると考えられるのはどれか。  

1: ゆっくりした歩行を練習した後に速い歩行が改善した。

2: 温熱療法で痙縮を軽減させた後に階段昇降動作が改善した。

3: 片麻痺患者にCI療法を行った後に麻痺側上肢の機能が向上した。

4: 椅子からの立ち上がり練習を行った後に下肢伸筋群の筋力が向上した。

5: ハムストリングスを徒手的に伸張した後にプッシュアップ動作が改善した。

第53回午前:第84問

脊髄損傷の機能残存レベルと可能な動作の組合せで正しいのはどれか。ただし、機能残存レベルより下位は完全麻痺とする。  

1: C4―――――万能カフを用いた食事

2: C5―――――前方移乗

3: C6―――――橈側-手掌握り

4: C7―――――更衣

5: C8―――――長下肢装具での歩行

  • 答え:4
  • 解説:脊髄損傷の機能残存レベルは、損傷部位によって可能な動作が異なります。この問題では、機能残存レベルと可能な動作の組合せを正しく判断することが求められています。
  • C4レベルでは頸部、肩甲骨の運動が可能ですが、万能カフを使用しても食事は困難です。万能カフを用いた食事はC5レベルから可能となります。
  • C5レベルでは肩関節の屈曲、外転、伸展、肘関節の屈曲などが可能ですが、前方移乗(車イスとベット間)はC6レベルから可能となります。
  • C6レベルでは手関節の背屈が可能となり、テノデーシスアクションを用いた把持動作が可能ですが、橈側-手掌握りはC8レベルから可能となります。
  • C7レベルでは、側臥位でのズボン着脱なども可能となり、更衣が可能です。この選択肢が正しい組合せです。
  • C8レベルでは手指屈筋・伸筋が機能しますが、ADLは車椅子自立レベルであり、長下肢装具での歩行はTh12レベルから可能となります。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第45問

片麻痺の患側立脚相での膝関節過伸展に注意すべき項目で適切でないのはどれか。  

1: 大腿四頭筋の筋力低下

2: 足関節底屈筋の筋力低下

3: 尖足拘縮

4: 固有感覚障害

5: 骨盤の後退

第34回午前:第92問

脊髄損傷(完全麻痺)の機能残存レベルと可能なADLとの組合せで誤っているのはどれか。  

1: 第5頸髄節-自助具を用いた食事動作

2: 第6頸髄節-下腹部叩打による排尿動作

3: 第7頸髄節-自動車の運転

4: 第6胸髄節-長下肢装具・松葉杖を用いての四点歩行

5: 第4腰髄節-短下肢装具・松葉杖を用いての屋外歩行

第36回午前:第52問

脊髄損傷レベルと運動との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 第 2 腰髄節まで機能残存-股屈曲

2: 第 3 腰髄節まで機能残存-膝屈曲

3: 第 4 腰髄節まで機能残存-足背屈

4: 第 5 腰髄節まで機能残存-母趾伸展

5: 第 1 仙髄節まで機能残存-足底屈

第38回午前:第54問

頸髄損傷の急性期合併症として誤っているのはどれか。  

1: 排尿障害

2: 麻痺性イレウス

3: 胃潰瘍

4: 異所性骨化

5: 起立性低血圧