第52回午前第91問の類似問題

第55回午後:第66問

脳神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。  

1: 顔面神経――軟口蓋の挙上

2: 三叉神経――下顎の運動

3: 舌咽神経――舌の運動

4: 舌下神経――唾液分泌

5: 迷走神経――口唇閉鎖

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、脳神経とその働きの正しい組み合わせを選ぶ必要があります。脳神経は、脳から出ている神経のことで、それぞれ異なる機能を持っています。
  • 顔面神経は、顔面の表情筋を支配する運動神経、舌前2/3の味覚を伝える感覚神経、舌下腺を支配する副交感神経からなります。軟口蓋の挙上には、三叉神経、舌咽神経、迷走神経などが関与するため、この選択肢は間違いです。
  • 三叉神経は、顔面の体性感覚を伝える感覚神経、咀嚼筋を支配する運動神経からなります。下顎の運動は、三叉神経の第3枝である下顎神経によって行われるため、この選択肢は正しいです。
  • 舌咽神経は、舌後1/3の味覚と咽頭の感覚を伝える感覚神経、咽頭の嚥下運動を起こす運動神経、耳下腺を支配する副交感神経からなります。舌の運動は舌下神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 舌下神経は、舌筋を支配する運動神経からなります。唾液分泌は、顔面神経、舌咽神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 迷走神経は、咽頭・喉頭を支配する感覚神経と運動神経、胸腹部内臓を支配する副交感神経からなります。口唇閉鎖は顔面神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第50回午前:第83問

脊髄損傷の感覚障害について正しいのはどれか。  

1: 馬尾神経症候群ではみられない。

2: 中心性頸髄損傷では上肢より下肢に強い。

3: 脊髄円錐症候群では肛門周囲が障害される。

4: 前脊髄動脈症候群では位置覚が障害される。

5: Brown-Séquard症候群では病巣の反対側の位置覚が障害される。

第50回午後:第56問

大脳の領野と部位の組合せで正しいのはどれか。  

1: 一次運動野 - 側頭葉

2: 一次嗅皮質 - 後頭葉

3: 一次視覚野 - 前頭葉

4: 一次聴覚野 - 辺縁葉

5: 一次体性感覚野 - 頭頂葉

第35回午後:第50問

脳腫瘍について誤っているのはどれか。  

1: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。

2: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。

3: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。

4: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。

5: 髄膜腫は良性が多い。

第52回午前:第25問

頭部単純CTで発症直後から診断できるのはどれか。  

1: 脳梗塞

2: 脳出血

3: Parkinson病

4: 多発性硬化症

5: 白質ジストロフィー

第56回午後:第44問

症候とその説明の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Uhthoff徴候 ── 体温の低下で神経症状が悪化する。

2: Lasègue徴候 ── 腰椎椎間板ヘルニアで陽性になる。

3: Lhermitte徴候 ── 頸部の前屈により背部中央に痛みが走る。

4: 内側縦束症候群 ── 後頭葉の障害で起こる。

5: Brown-Séquard症候群 ── 脊髄の両側横断性障害で起こる。

第39回午後:第89問

正しいのはどれか。  

1: 先天性股関節脱臼は男児に多い。

2: ペルテス病では股関節に内転制限が起こる。

3: マルファン症候群では四肢の短縮が起こる。

4: 先天性多発性関節拘縮症は生後進行する。

5: 二分脊椎では水頭症を合併しやすい。

第40回午後:第49問

病変部位で誤っている組合せはどれか。  

1: 筋萎縮性側索硬化症-脊髄前角

2: 急性灰白髄炎(ポリオ)-脊髄後角

3: Parkinson病-中脳黒質

4: Hungtinton病-線条体

5: Alzheimer病-大脳皮質

第54回午後:第26問

小指の感覚をつかさどる神経根と末梢神経の組合せはどれか。  

1: 第6頸髄神経根―橈骨神経

2: 第7頸髄神経根―正中神経

3: 第7頸髄神経根―尺骨神経

4: 第8頸髄神経根―正中神経

5: 第8頸髄神経根―尺骨神経

  • 答え:5
  • 解説:小指の感覚をつかさどる神経根と末梢神経の組合せは、第8頸髄神経根と尺骨神経である。第8頸髄神経根からの末梢神経は、腋窩神経、正中神経、橈骨神経、尺骨神経をなし、尺骨神経の知覚支配領域に小指が含まれる。
  • 第6頸髄神経根からの末梢神経は、筋皮神経、腋窩神経、正中神経、橈骨神経をなすが、橈骨神経の知覚支配領域は母指や手背橈側であり、小指の感覚をつかさどる神経ではない。
  • 第7頸髄神経根からの末梢神経は、筋皮神経、腋窩神経、正中神経、橈骨神経をなすが、正中神経の知覚支配領域は手背の母指尺側~環指橈側や手掌の母指~環指橈側と手掌部であり、小指の感覚をつかさどる神経ではない。
  • 尺骨神経の知覚支配領域は、手背・手掌の環指尺側~小指であるが、尺骨神経は第7頸髄神経根からの末梢神経ではないため、この選択肢は正しくない。
  • 第8頸髄神経根からの末梢神経は、腋窩神経、正中神経、橈骨神経、尺骨神経をなすが、正中神経の知覚支配領域には小指は含まれないため、この選択肢は正しくない。
  • 尺骨神経は第8頸髄神経根からの末梢神経であり、知覚支配領域に小指も含まれるため、この選択肢が正しい。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午前:第57問

脳血管とその還流域の組合せで正しいのはどれか。  

1: 前大脳動脈――――黒質

2: 中大脳動脈――――海馬

3: 後大脳動脈――――視床

4: 脳底動脈―――――Broca野

5: 椎骨動脈―――――中心前回

第39回午前:第65問

脳血管障害の症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 関節拘縮-モビライゼーション

2: 下肢共同運動-ブリッジ運動

3: 肩手症候群-ホットパック

4: 肩関節亜脱臼-肩関節周囲筋の同時収縮

5: 非対称性座位姿勢-体幹装具の作製

第56回午前:第34問

病巣と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 延髄背外側 ── 片麻痺

2: 内包前脚 ── 感覚障害

3: 前頭葉 ── 半側空間無視

4: 歯状核 ── 協調運動障害

5: 視 床 ── 嚥下障害

第41回午前:第70問

脳性麻痺の病型と症状との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 弛緩型 - スカーフ徴候

2: アテトーゼ型 - ガラント反射

3: 痙直型 - 折りたたみナイフ現象

4: 失調型 - 安静時振戦

5: 強剛型 - 鉛管現象

第55回午後:第87問

疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症――羽ばたき振戦

2: Huntington病――――線維束性収縮

3: 多発性硬化症―――――舞踏運動

4: 筋萎縮性側索硬化症――静止時振戦

5: 多系統萎縮症―――――起立性低血圧

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、疾患とそれに関連する症状を正しく組み合わせた選択肢を選ぶことが求められています。正しい組み合わせは、多系統萎縮症と起立性低血圧です。
  • Alzheimer型認知症は、エピソード記憶を中心とした記憶障害が特徴です。羽ばたき振戦は、重篤な肝疾患患者の切迫昏睡時に見られることが多い症状で、Alzheimer型認知症とは関連がありません。
  • Huntington病は、舞踏病、性格変化、認知症を伴う慢性進行性の疾患です。線維束性収縮は、筋萎縮性側索硬化症の特徴的な症状であり、Huntington病とは関連がありません。
  • 多発性硬化症は、視力低下、構音障害、嚥下障害、運動麻痺、感覚障害、小脳性運動失調、膀胱直腸障害などの症状が特徴です。舞踏運動は、Huntington病の症状であり、多発性硬化症とは関連がありません。
  • 筋萎縮性側索硬化症は、一側上肢の筋力低下と筋萎縮が始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束性収縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じます。静止時振戦は、パーキンソン病の症状であり、筋萎縮性側索硬化症とは関連がありません。
  • 多系統萎縮症は、オリーブ橋小脳萎縮症、Shy-Drager症候群、線条体黒質萎縮症を包括する疾患概念です。多系統萎縮症は、自律神経症状として起立性低血圧や尿失禁が見られるほか、パーキンソニズムも見られやすい症状です。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午後:第30問

姿勢保持障害の原因で痙直型脳性麻痺児の特徴はどれか。  

1: 注意集中困難による多動

2: 身近な感覚遊びによる常同行動

3: 全身の低緊張による耐久性低下

4: 身体接触面から受ける触覚の異常

5: 全身の不随意運動による調節困難

第51回午後:第99問

特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。  

1: 脳室拡大がみられる。

2: 小刻み歩行がみられる。

3: 自発性の低下がみられる。

4: 髄液で細胞増加がみられる。

5: 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。

第54回午前:第83問

絞扼性神経障害における障害部位と症候の組合せで正しいのはどれか。  

1: 手根管――下垂手

2: 足根管――足背の異常感覚

3: 梨状筋――下腿内側の異常感覚

4: 肘部管――涙滴徴候

5: 腓骨頭――下垂足

  • 答え:5
  • 解説:絞扼性神経障害は、特定の部位で神経が圧迫されることによって生じる症状であり、障害部位によって症状が異なります。この問題では、それぞれの部位での絞扼性神経障害と症候の組合せについて問われています。
  • 手根管での絞扼性神経障害(手根管症候群)は、正中神経が障害されることで母指球筋の萎縮や対立障害、つまみ動作障害、示指・中指のしびれなどが生じます。下垂手は橈骨神経高位麻痺によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 足根管での絞扼性神経障害(足根管症候群)は、脛骨神経が障害されることで足底部から足趾にかけての放散痛や足根管部痛が生じます。足背の異常感覚は腓骨神経絞扼障害によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 梨状筋での絞扼性神経障害(梨状筋症候群)は、坐骨神経が障害されることで坐骨神経支配領域(大腿・下腿後面、下腿外側)の疼痛・知覚異常が生じます。下腿内側の感覚障害はHunter管(内転筋管)症候群によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 肘部管での絞扼性神経障害(肘部管症候群)は、尺骨神経が障害されることで鷲手が生じ、Froment徴候陽性となります。涙滴徴候(teardrop sign)は正中神経低位麻痺によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 腓骨頭での絞扼性神経障害(腓骨神経絞扼障害)は、腓骨神経が障害されることで下垂足や足背と第5趾以外の足趾背側にかけての感覚障害が生じます。この選択肢は正しい組合せです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午前:第32問

外傷と合併しやすい神経麻痺との組合せで正しいのはどれか。  

1: 上腕骨骨幹部骨折 — 腋窩神経麻痺

2: 尺骨骨折 — 正中神経麻痺

3: 股関節後方脱臼 — 坐骨神経麻痺

4: 大腿骨顆部骨折 — 大腿神経麻痺

5: 脛骨骨幹部骨折 — 脛骨神経麻痺

第54回午前:第53問

脳の解剖で誤っているのはどれか。  

1: 黒質は中脳にある。

2: 海馬は側頭葉にある。

3: 中小脳脚は中脳と小脳を連絡する。

4: 脳梁は左右の大脳半球を連絡する。

5: 中心溝は前頭葉と頭頂葉の間にある。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、脳の解剖に関する知識を問うています。正しい選択肢は3で、中小脳脚は中脳と小脳を連絡するという記述が誤りです。
  • 選択肢1は正しいです。黒質は中脳に位置し、メラニンを持つニューロンからなる緻密部と、メラニンを持たないニューロンからなる網様部に分けられます。
  • 選択肢2は正しいです。海馬は側頭葉の海馬傍回の奥深くに位置し、脳の外表面からは見えません。
  • 選択肢3は誤りです。中小脳脚は小脳と橋を連絡する役割を持っています。上小脳脚、下小脳脚よりも大きな小脳脚であることも覚えておくと良いでしょう。
  • 選択肢4は正しいです。脳梁は左右の大脳皮質の相対する領野を連絡する線維のうち、新皮質のほぼ全域を結ぶ発達のよい線維群です。
  • 選択肢5は正しいです。中心溝(Rolando溝)は前頭葉と頭頂葉の間に位置し、中心溝より前方が前頭葉、中心溝より後方が頭頂葉となります。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第83問

小脳症状として適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: ジスメトリー

2: 折りたたみナイフ現象

3: 深部感覚障害

4: 病的反射陽性

5: 筋緊張低下