第48回午前第89問の類似問題

第36回午前:第60問

脊髄損傷患者の合併症とその対応との組合せで正しいのはどれか。  

1: 肩関節の異所性骨化─急性期からストレッチ

2: 自律神経過反射-下肢挙上位で経過観察

3: 急性期の骨脱灰-牛乳の飲用

4: 褥 瘡-車椅子上で徐圧動作

5: 作業中の失禁-留置導尿

第41回午前:第85問

疾患と装具との組合せで正しいのはどれか。  

1: 橈骨神経麻痺-パンケーキ型装具

2: 腰椎圧迫骨折-ジュエット型装具

3: 頸椎脱臼骨折-ウイリアムス型装具

4: 多発性硬化症-バネ付長下肢装具

5: 大腿神経麻痺-PTB型装具

第45回午後:第32問

注視麻痺をきたす疾患はどれか。2つ選べ。  

1: 中脳出血

2: 小脳半球梗塞

3: 慢性硬膜下血腫

4: 進行性核上性麻痺

5: 筋萎縮性側索硬化症

第34回午前:第61問

反射性交感神経性ジストロフィー患者の急性期の理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 弾性包帯による浮腫の軽減

2: 自動運動による可動域の改善

3: 温熱療法による疼痛の軽減

4: 経皮的電気刺激による鎮痛

5: 重りを用いた筋力増強

第57回午前:第37問

廃用症候群における症状と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: 筋萎縮―――――――装具固定

2: 骨萎縮―――――――機能的電気刺激

3: 下腿浮腫――――――安静保持

4: 起立性低血圧――――塩分制限

5: 深部静脈血栓症―――抗凝固療法

  • 答え:5
  • 解説:廃用症候群は、長期間の安静や不活動によって筋肉や骨が萎縮し、機能が低下する症状です。適切な治療法を選択することが重要です。
  • 筋萎縮に対して装具固定は適切ではありません。装具固定は関節を安静に保つために使用されますが、筋萎縮の治療にはダイナミックスプリントのように伸張力を発生できるものが適しています。
  • 骨萎縮に対して機能的電気刺激は適切ではありません。機能的電気刺激は運動神経を電気刺激で興奮を調整し、骨格筋の収縮を促すため、筋萎縮の予防や神経-筋の再教育に用いられます。
  • 下腿浮腫に対して安静保持は適切ではありません。安静によって筋収縮による血管へのポンプ作用が働かずに浮腫が生じます。適切な治療法は、適度な運動や圧迫療法などです。
  • 起立性低血圧に対して塩分制限は適切ではありません。塩分制限は高血圧に対して行われます。廃用が原因の起立性低血圧には、姿勢変化前に下肢を運動させることや弾性包帯等で静脈を軽く圧迫して血圧低下を予防する方法が適切です。
  • 深部静脈血栓症に対して抗凝固療法は適切です。ヘパリンなどの抗凝固剤は、トロンビン、プロトロンビンなどの血液凝固因子に作用して血液凝固を妨げるため、不動により生じた血栓を治療するのに有効です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午後:第67問

筋萎縮性側索硬化症で誤っているのはどれか。  

1: 40~50歳代に好発する。

2: 男性に多い。

3: 進行性である。

4: 外眼筋麻痺がみられる。

5: 球症状がみられる。

第38回午前:第83問

多発性硬化症の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.PNFパターンによる分離運動イ.フレンケル体操ウ.温水プール運動療法エ.筋持久力強化運動オ.疼痛に対する寒冷療法  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第35回午前:第64問

慢性関節リウマチの下肢症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 膝関節炎症再燃-アイスパック

2: 足関節荷重時動揺-テーピング

3: 膝関節荷重痛-歩行浴

4: 膝関節屈曲外反変形-CPM(持続的他動運動)装置

5: 扁平足-アーチサポート

第40回午後:第66問

ASIAの評価法で誤っているのはどれか。  

1: 感覚障害は5段階で規定されている。

2: 肛門括約筋収縮の有無が規定されている。

3: C7レベルの感覚は中指で検査する。

4: L5レベルのkey muscleは足指伸展筋群である。

5: 機能障害スケールはフランケル分類を改変したものである。

第57回午後:第44問

重症筋無力症で正しいのはどれか。  

1: 過用に注意して運動は漸増負荷とする。

2: 日内変動として午前中に症状が悪化する。

3: 低頻度連続刺激の筋電図でwaxing現象がみられる。

4: 運動神経末端からのアセチルコリン放出が障害される。

5: クリーゼによる呼吸症状悪化は閉塞性換気障害で起こる。

第44回午前:第65問

多発性硬化症患者の理学療法で適切なのはどれか。  

1: 球後視神経炎では眼帯をして運動療法を行う。

2: 有痛性強直性痙攣に対して超音波療法を行う。

3: Lhermitte徴候に対して神経筋促通手技を行う。

4: Uhthoff現象が出現しないような運動負荷を行う。

5: ステロイドパルス療法では直後から筋力増強運動を行う。

第48回午前:第12問

48歳の女性。2年前に多発性硬化症と診断された。これまで日常生活はおおむね自立していたが、1週前から視力の低下、両側下肢の脱力が増悪し入院となった。薬物治療後に理学療法が開始されたが、視力の低下、両側下肢の筋力低下および軽度のしびれが残存している。この時点の深部感覚障害の程度を適切に検査できるのはどれか。  

1: 運動覚試験

2: Romberg試験

3: 内果での振動覚試験

4: 自動運動による再現試験

5: 非検査側を用いた模倣試験

第35回午前:第31問

図に示す立ち上がり動作手順と疾患(障害)との組合せで誤っているのはどれか。 

35_0_31

1: 左片麻痺

2: パーキンソン病

3: 腰髄損傷(第3腰髄節まで機能残存)

4: 筋ジストロフィー

5: 小脳性失調症

第40回午前:第13問

40歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢近位筋の筋力4、遠位筋の筋力3、下肢の筋力4。最近、肺炎を2回起こしている。この患者の作業療法として適切でないのはどれか。  

1: 四肢の関節可動域訓練

2: ちぎり絵による手指筋力維持

3: 体操による上肢近位筋の筋力維持

4: 飲み込みやすい食物の紹介

5: モビールを用いた呼吸筋強化

第42回午前:第66問

絞扼性神経障害と障害される神経との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 肘部管症候群-尺骨神経

2: 円回内筋症候群-橈骨神経

3: 手根管症候群-正中神経

4: 梨状筋症候群-坐骨神経

5: 足根管症候群-脛骨神経

第42回午前:第67問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。  

1: 四肢の弛緩性麻痺を生じる。

2: 重症では呼吸筋麻痺をきたす。

3: 初期に軽い感覚障害を生じる。

4: 軸索型は脱髄型より予後が良好である。

5: 肢節近位部から遠位部に向けて回復する。

第55回午前:第86問

骨形成不全症で正しいのはどれか。  

1: 強膜炎を合併する。

2: 遺伝性疾患ではない。

3: 視覚障害を合併する。

4: 二次的に側弯症を発症しやすい。

5: 治療にはステロイド薬が有効である。

  • 答え:4
  • 解説:骨形成不全症は、常染色体優性遺伝の遺伝性疾患で、骨の強度が低下し、骨折や変形が起こりやすくなる。青色強膜を示すが、強膜炎や視覚障害の合併はない。二次的に側弯症を発症しやすい。根本的治療はないが、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤が用いられることがある。
  • 選択肢1は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を示すが、強膜炎の合併は認められません。
  • 選択肢2は間違いです。骨形成不全症は遺伝性疾患であり、常染色体優性遺伝の特徴を持っています。
  • 選択肢3は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を生じるものの、視覚障害の合併はありません。
  • 選択肢4は正しいです。骨形成不全症は、繰り返す骨折や長管骨、脊椎、胸郭の変形、関節弛緩などの症状を呈し、これにより二次的に側弯症を発症しやすくなります。
  • 選択肢5は間違いです。骨形成不全症の根本的治療はなく、ステロイド薬ではなく、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤の投与が行われることがあります。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午前:第32問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経系では聴覚が障害されやすい。

第56回午前:第45問

悪性腫瘍の合併がない初発の皮膚筋炎で、死因となる頻度が最も高い合併症はどれか。  

1: 肝不全

2: 腎不全

3: 心筋梗塞

4: 間質性肺炎

5: ステロイドミオパチー

第54回午前:第91問

下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。  

1: 多発性筋炎

2: 視神経脊髄炎

3: 閉塞性動脈硬化症

4: 筋萎縮性側索硬化症

5: Guillain-Barré症候群

  • 答え:5
  • 解説:下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた場合、最も考えられる疾患はGuillain-Barré症候群です。これは自己免疫機序により末梢神経の脱髄が生じる疾患で、末梢神経伝導検査では2神経以上の伝導速度の低下や誘発筋電図の振幅低下がみられることが多いです。
  • 多発性筋炎は筋細胞の壊死による筋力低下と関節痛などを伴う膠原病の一種ですが、運動神経伝導速度の遅延は認められません。
  • 視神経脊髄炎は重症の視神経炎と横断性脊髄炎が特徴ですが、下肢の末梢神経伝導速度の遅延は認められません。
  • 閉塞性動脈硬化症は腹部大動脈とその主要分枝や四肢の主要動脈が動脈硬化のために狭窄・閉塞し、四肢に慢性循環障害をきたす疾患ですが、運動神経伝導速度は通常正常です。
  • 筋萎縮性側索硬化症は一側上肢の筋力低下と筋萎縮で始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束攣縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じますが、末梢神経伝導検査では通常運動神経伝導速度は正常です。
  • Guillain-Barré症候群は自己免疫機序により末梢神経の脱髄が生じる疾患で、末梢神経伝導検査では2神経以上の伝導速度の低下や誘発筋電図の振幅低下がみられることが多いため、この症状が認められる場合はGuillain-Barré症候群が最も考えられます。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
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