60 歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。下肢の痙縮が強く、介助歩行でははさみ足の傾向がある。手指は鷲手変形を呈し、上肢近位部の筋力は2。最近、嗄声が進行している。この患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: ベッド上動作を容易にするため滑りやすい布をシーツとして使う。
2: 夜間家族を呼ぶため足スイッチコールを設置する。
3: PSBと万能カフを用いて食事をする。
4: ストロー付カップで補水をする。
5: 1スイッチ入力コミュニケーションエイドを使う。
疾患とスイッチの種類との組合せで適切でないのはどれか。
1: 高位頸髄損傷-空気圧によるスイッチ
2: デュシェンヌ型筋ジストロフィー-マイクロスイッチ
3: 多発性硬化症-音が出て確認できるスイッチ
4: 慢性関節リウマチ-顎運動によるスイッチ
5: 両側前腕切断-筋電スイッチ
疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか。
1: 関節リウマチ――――粘土細工
2: 小脳梗塞――――――切り絵
3: 脊髄小脳変性症―――卓球
4: Parkinson病 ――――上方への輪通し
5: 慢性閉塞性肺疾患――デコパージュ
絞扼性神経障害と症状の組合せで正しいのはどれか。
1: 肘部管症候群 ― 母指外転障害
2: 後骨間神経麻痺 ― 母指内転障害
3: 手根管症候群 ― 母指対立障害
4: 梨状筋症候群 ― 大腿前面のしびれ
5: 足根管症候群 ― 足背のしびれ
30歳の女性。多発性硬化症によるL1レベル以下の対麻痺の増悪を認め、Danielsらの徒手筋力テストで下肢筋力は2となったが、ステロイドパルス療法でようやく症状の進行が止まった。この時期における理学療法で適切なのはどれか。
1: 上肢筋力増強訓練
2: 下肢筋力増強訓練
3: 関節可動域訓練
4: 座位持久性訓練
5: 立位訓練
関節リウマチに合併しやすいのはどれか。
1: 内反足
2: 脊椎分離症
3: Heberden結節
4: Dupuytren拘縮
5: 指伸筋腱皮下断裂
骨折、脱臼の合併症として組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩関節前方脱臼 - 筋皮神経麻痺
2: 上腕骨顆上骨折 - 正中神経麻痺
3: 股関節後方脱臼 - 坐骨神経麻痺
4: 大腿骨骨折 - 大腿神経麻痺
5: 脛骨骨折 - 脛骨神経麻痺
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。理学療法で適切なのはどれか。
1: 車椅子操作の練習
2: 下肢の漸増抵抗運動
3: 両松葉杖での歩行練習
4: 感覚再教育によるバランス練習
5: プラスチックAFOを装着した歩行練習
閉塞性動脈硬化症に対するアプローチとして適切でないのはどれか。
1: 異常感覚に対する靴下の着用
2: 禁煙の指導
3: 四肢の関節可動域訓練
4: 四肢の冷感に対する温熱療法
5: 感染予防のためのフットケア
発症初期から易転倒性がみられるのはどれか。
1: Charcot-Marie-Tooth病
2: 筋萎縮性側索硬化症
3: 進行性核上性麻痺
4: 脊髄小脳変性症
5: Parkinson病
筋萎縮性側索硬化症の理学療法で誤っているのはどれか。
1: フレンケル体操
2: 起居動作の練習
3: 杖や自助具の使用
4: 変形・拘縮の予防
5: 胸郭可動域訓練
温熱療法を避けるべき疾患はどれか。
1: 多発性筋炎
2: Parkinson病
3: 視神経脊髄炎
4: 亜急性連合性脊髄変性症
5: Charcot-Marie-Tooth病
誤っている組合せはどれか。
1: 片麻痺の痙性尖足 - 底屈制動付短下肢装具
2: ペルテス病 - 股関節外転装具
3: 特発性側弯症 - ハローベスト
4: 先天性股関節脱臼 - リーメンビューゲル装具
5: 膝前十字靱帯損傷 - デローテーション装具
物理療法とその適応との組合せで誤っているのはどれか。
1: 牽引-変形性頸椎症
2: 温水プール-痙性麻痺
3: 紫外線-褥 瘡
4: アイスパック-閉塞性動脈硬化症
5: 経皮的電気刺激(TENS)-腰痛症
糖尿病性神経障害で正しいのはどれか。
1: 単神経障害を呈することが多い。
2: 近位部の筋力低下が生じやすい。
3: アキレス腱反射が低下しやすい。
4: 深部感覚では位置覚が障害されやすい。
5: 感覚障害は左右非対称であることが多い。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー症児が座位保持不能になった時期に生じやすい合併症はどれか。2つ選べ。 ア.肺 炎イ.心不全ウ.筋肉内出血エ.消化管出血オ.イレウス
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
42歳の女性。多発性神経炎。手袋靴下型感覚障害がある。筋力は上肢近位筋群4(Good)、手指筋群4(Good)である。この患者が行う作業種目で適切でないのはどれか。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類で歩行不能となる最初のステージはどれか。
1: ステージ2
2: ステージ3
3: ステージ4
4: ステージ5
5: ステージ6
自助具と疾患との組合せで適切でないのはどれか。
1: ソックスエイド-アテトーゼ型脳性麻痺
2: レバー式水道栓-慢性関節リウマチ
3: 万能カフ- ─頸髄損傷
4: ループ付きタオル─脳卒中片麻痺
5: ストローホルダー─進行性筋ジストロフィー
脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。
1: 痙縮
2: 運動失調
3: 嚥下障害
4: 構音障害
5: 有痛性けいれん