第44回午前第34問の類似問題

第50回午前:第32問

大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL指導で正しいのはどれか。  

1: 和式トイレで排泄する。

2: 割り座で足の爪を切る。

3: あぐら座位で靴下をはく。

4: 患側下肢から階段を昇る。

5: 椅子に座って床の物を拾う。

第36回午前:第5問

脳卒中による左片麻痺患者で、麻痺側立脚相に図のような異常歩行がみられた。理学療法で誤っているのはどれか。 

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1: 麻痺側に荷重してのブリッジ

2: 腹筋群の促通

3: 下腿三頭筋の持続的伸張

4: 背屈制限付き短下肢装具の使用

5: 足背屈筋群の機能的電気刺激

第57回午前:第72問

膝関節屈曲運動の制限に関与するのはどれか。  

1: 斜膝窩靱帯の緊張

2: 前十字靱帯の緊張

3: 大腿後面と下腿後面の接触

4: 大腿骨の転がり運動の出現

5: 内側側副靱帯の緊張

  • 答え:3
  • 解説:膝関節屈曲運動の制限に関与するのは大腿後面と下腿後面の接触である。これは筋腹の接触により運動が制限されるためである。
  • 斜膝窩靱帯の緊張は、膝関節伸展と外旋の制限に関与しているため、屈曲運動の制限には関与しない。
  • 前十字靱帯の緊張は、膝関節伸展と内旋の制限に関与しているため、屈曲運動の制限には関与しない。
  • 大腿後面と下腿後面の接触は、膝関節屈曲運動の制限に関与する。これは筋腹の接触により運動が制限されるためである。
  • 膝関節完全伸展位から屈曲初期時に大腿骨の転がり運動が出現するが、これは正常な動きであり制限に関与しない。
  • 内側側副靱帯の緊張は、膝関節伸展と内旋の制限に関与しているため、屈曲運動の制限には関与しない。
  • 科目:運動学
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午前:第36問

伝い歩きが可能なレベルの脊髄小脳変性症患者で姿勢バランスを崩す危険性が高いのはどれか。  

1: 閉脚立位

2: 片膝立ち位

3: 四つ這い位

4: タンデム肢位

5: 踵接地でのしゃがみ位

第52回午前:第10問

75歳の女性。自宅の浴室で転倒し右大腿骨頸部を骨折したため人工股関節置換術(後外側アプローチ)が施行された。担当医からは患側への全荷重が許可されている。この患者に対するADL指導で正しいのはどれか。  

1: 割り座で靴下をはく。

2: 和式の畳生活を勧める。

3: 靴ひもを結ぶときはしゃがむ。

4: 椅子は座面の低いものを使用する。

5: 階段を下りるときは右足を先に下ろす。

第55回午前:第35問

大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL指導で正しいのはどれか。  

1: 和式トイレで排泄する。

2: 割り座で足の爪を切る。

3: あぐら座位で靴下をはく。

4: 健側下肢から階段を下りる。

5: 椅子に座って床の物を拾う。

  • 答え:3
  • 解説:後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL指導では、股関節の後方脱臼のリスクを考慮し、股関節屈曲・内転・内旋の複合や過度な屈曲位を避ける動作が適切である。
  • 和式トイレで排泄する姿勢は、しゃがみ込む際に股関節過屈曲位となり、脱臼の危険性があるため、適切ではない。
  • 割り座は、股関節屈曲・内転・内旋が複合した肢位で、脱臼の危険性があるため、適切ではない。
  • あぐら座位での靴下着脱は、股関節外転・外旋位となるため、指導として適切である。ただし股関節の過度な屈曲には注意が必要である。
  • 健側下肢から階段を下りると、術側の片側立脚位で体重を支持しながら遠心性屈曲を行うことになり、脱臼の危険性が高まるため、適切ではない。
  • 椅子に座って床の物を拾うと、股関節過屈曲位となり、脱臼の危険性があるため、適切ではない。
  • 科目:整形外科疾患
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第36回午後:第80問

変形性股関節症で誤っているのはどれか。  

1: 我が国では二次性が多い。

2: 血沈値が上昇する。

3: 歩き始めに疼痛が出現する。

4: 関節裂隙は狭小化する。

5: 股関節外転が制限される。

第40回午後:第46問

骨盤の前傾で誤っているのはどれか。  

1: 円背で減少する。

2: 肥満で増加する。

3: 腰椎の後弯で減少する。

4: 腸腰筋の短縮で増加する。

5: 長座位で増加する。

第52回午後:第17問

20歳の女性。1か月前に転倒し、疼痛は軽減したが膝関節の不安定感があり来院した。実施した検査を図に示す。矢印は力を加えた方向を示す。この検査で陽性が確認された。他に損傷がなかった場合、優先すべき治療はどれか。 

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1: 安静固定

2: 水中歩行練習

3: 大腿四頭筋の強化

4: 超音波療法

5: ハムストリングスの強化

第47回午前:第71問

膝関節について正しいのはどれか。  

1: 屈曲角度が増すと、ころがり運動が多くなる。

2: 内側側副靱帯は屈曲位での外旋運動を制限する。

3: 屈曲位から伸展すると、完全伸展する直前で下腿は内旋する。

4: 関節運動による内側半月板の移動量は外側半月板よりも大きい。

5: 前十字靱帯の主な作用は、脛骨と大腿骨の間の左右剪断力を制限することである。

第51回午後:第71問

椅子座位姿勢で膝関節屈曲位から完全伸展したときにみられるのはどれか。  

1: 外側側副靱帯の弛緩

2: 内側側副靱帯の弛緩

3: 前十字靱帯の緊張

4: 後十字靱帯の緊張

5: 半月板の後方移動

第46回午後:第6問

健常者が図に示す姿勢からゆっくりと立ち上がる過程で正しいのはどれか。 

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1: 初期の股関節屈曲運動に伴い、体重心は前上方へ移動する。

2: 殿部離床直後、股関節は最大屈曲位となる。

3: 殿部離床直後、体重心の床への投影点は支持基底面の外にある。

4: 殿部離床後、膝関節はいったん屈曲する。

5: 殿部離床後、足関節は単調に背屈する。

第40回午前:第66問

人工股関節術後のADL指導で誤っているのはどれか。  

1: 靴ひもは椅子座位で外転、外旋して結ぶ。

2: 床のものは患側を後ろにずらして拾う。

3: 低い椅子に深く腰をかける。

4: 側臥位では外転位を保持する。

5: 寝る時はベッドを使用する。

第35回午後:第91問

特発性側弯症の発症要因でないのはどれか。2つ選べ。 ア.背筋の不均衡イ.腰 痛ウ.脚長差エ.栄養障害オ.遺 伝  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第57回午後:第86問

高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 骨転位は稀である。

3: 骨頭壊死は生じない。

4: 認知症は危険因子である。

5: 発生原因は交通事故が最も多い。

  • 答え:4
  • 解説:高齢者の大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症と関係しており、高齢女性に好発する。骨転位型が高齢者では多くみられ、骨頭壊死が生じることがある。認知症は危険因子であり、発生原因として転倒が最も多い。
  • 大腿近位部骨折は、骨粗鬆症と関係しており、高齢女性に好発するため、男性に多いというのは誤りである。
  • 骨転位型は高齢者では多くみられるため、骨転位は稀であるというのは誤りである。
  • 大腿骨頭や大腿骨頸部の回旋動脈の損傷により骨頭壊死に至るケースがあるため、骨頭壊死は生じないというのは誤りである。
  • 危険因子として女性、高齢、飲酒、喫煙などが報告されている。また、二次骨折の危険因子として認知症や呼吸疾患が報告されているため、認知症は危険因子であるというのは正しい。
  • 発生原因は転倒が最も多いため、交通事故が最も多いというのは誤りである。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第24問

50歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年経過し、歩行は自立しているが、更衣、入浴動作に介助が必要である。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.高負荷での筋力増強訓練イ.頸椎固定装具の作製ウ.電動車椅子の操作エ.呼吸筋群の強化訓練オ.上肢の関節可動域訓練  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第46回午前:第86問

変形性膝関節症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 二次性が多い。

2: 女性よりも男性に好発する。

3: 外反変形を生じやすい。

4: 運動開始時に疼痛がある。

5: 大腿四頭筋の萎縮を認める。

第39回午前:第34問

長対立装具の適合判定で誤っているのはどれか。 

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1: 前腕長の2/3の長さか。

2: 尺骨茎状突起が圧迫されていないか。

3: 背屈角度は適切か。

4: MP関節の近位か。

5: 三点支持になっているか。

第40回午前:第82問

疾患と筋力増強運動との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 肩関節周囲炎─肩関節外転筋

2: 腰痛症─股関節屈筋群

3: 脊椎骨粗鬆症─背筋群

4: 変形性股関節症─股関節外転筋

5: 変形性膝関節症─大腿四頭筋

第47回午後:第36問

大腿義足の膝継手の選択で適切でないのはどれか。  

1: 短断端では立脚相での安定性を優先する。

2: 長断端では遊脚相でのコントロールを優先する。

3: 高齢の切断者では多軸インテリジェント膝を用いる。

4: 不整地歩行を行う場合にはイールディング機構を用いる。

5: 活動性の低い切断者ではアライメントによる安定化を図る。