第44回午前第34問の類似問題

第34回午前:第16問

75歳の女性。日常の買物は独歩で外出していたが、階段で転倒し歩行不能になった。大腿骨頸部内側骨折と診断され、骨セメントを使用した人工骨頭置換術が施行された。理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 術直後の関節可動域訓練は股関節内転を避ける。

2: 術翌日から大腿四頭筋の等尺性筋力増強訓練を行う。

3: 合併症がなければ術後1週以内に立位訓練を開始する。

4: 部分荷重1/3開始と同時に階段昇降訓練を開始する。

5: 術前後を通して呼吸機能の維持・向上を図る。

第42回午後:第67問

変形性膝関節症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 中年期以降の肥満女性に好発する。

2: 頻度は変形性股関節症より低い。

3: 起立動作時よりも歩行時に痛みが強い。

4: 進行すると膝外反変形を生じやすい。

5: エックス線写真で関節裂隙の狭小化がみられる。

第44回午前:第29問

12歳の女児。ミニバスケットボールの練習を始めてから、右膝のやや遠位部に疼痛と腫脹とが出現したため来院した。症状は運動後に悪化し、安静で軽快する。エックス線写真を示す。この患者の理学療法で適切でないのはどれか 

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1: 膝サポーターの装着

2: 大腿四頭筋のストレッチ

3: 疼痛部のアイスマッサージ

4: スクワットによる下肢筋力訓練

5: ハムストリングスのストレッチ

第34回午前:第17問

50歳の女性。慢性関節リウマチでスタインブロッカーのステージIII、クラスII。発症後2年経過。両膝に外反変形、両外反母趾がある。両手関節の痛みは強く、腫脹もあるが、平行棒内での歩行は可能。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 関節保護

2: 靴インサートの製作

3: 体幹伸筋群を中心とした筋力増強

4: 低い椅子からの立ち上がり訓練

5: 歩行器での歩行訓練

第44回午前:第85問

長下肢装具の適応はどれか。  

1: 筋萎縮性側索硬化症

2: 第2腰髄残存レベルの脊髄損傷

3: 関節リウマチで人工膝関節置換術後

4: 外傷性股関節後方脱臼で坐骨神経麻痺

5: 下肢Brunnstrom法ステージIVの脳卒中片麻痺

第42回午前:第58問

脳卒中片麻痺患者が反張膝を示す原因として誤っているのはどれか。  

1: 下腿三頭筋の重度痙性

2: 大腿四頭筋の重度痙性

3: 大腿四頭筋の筋力低下

4: ハムストリングスの短縮

5: 下肢の重度深部感覚障害

第36回午前:第26問

図の膝継手の特徴で誤っているのはどれか。 

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1: 回転中心はリンクの位置によって決まる。

2: 回転中心は屈曲が増大すると上方になる。

3: リンクは4つある。

4: 大腿長断端義足に処方される。

5: 立脚相の膝の随意的コントロールがしやすい。

第35回午前:第14問

75歳の男性。変形性膝関節症で図のような手術を受けた。術後理学療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。ア.術後1日:大腿四頭筋の等尺性収縮運動イ.術後2~3日:膝関節の他動的関節可動域訓練ウ.術後1週:平行棒内で患側1/2部分体重負荷エ.術後3週:下肢伸展挙上による筋力増強オ.術後6週:松葉杖を用いた平地歩行  

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1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午前:第27問

球麻痺から発症した筋萎縮性側索硬化症で歩行が可能な患者への対応で正しいのはどれか。  

1: 胸郭のストレッチを指導する。

2: 呼吸機能評価を1年に1回行う。

3: 栄養指導は誤嚥を認めてから行う。

4: 早期からプラスチック短下肢装具を導入する。

5: 鉄アレイを用いた上肢筋力トレーニングを指導する。

第51回午後:第6問

40歳の男性。2週間前から腰痛と右殿部から大腿前面にかけてのしびれが生じ、徐々に右下肢の筋力低下を自覚するようになってきた。この患者に行う検査として適切なのはどれか。

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第45回午前:第72問

膝関節で正しいのはどれか。  

1: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

2: 最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。

3: 外側半月は外側側副靱帯と結合する。

4: 大腿骨軸と脛骨軸とは軽度内反している。

5: 後十字靱帯は大腿骨の顆間窩後方に付着する。

第50回午前:第35問

大腿義足の膝継手におけるイールディング機構の機能で正しいのはどれか。  

1: 立脚相での膝折れの防止

2: 立脚相での膝過伸展の防止

3: 遊脚相での膝伸展の補助

4: 遊脚相での膝屈曲の補助

5: 遊脚相での膝過屈曲の防止

第45回午後:第85問

膝関節疾患の症状とその説明との組合せで誤っているのはどれか。  

1: キャッチング-運動時に引っかかりを感じる。

2: 膝くずれ-荷重時に膝がガクッと折れそうになる。

3: ロッキング-膝が一定の角度で屈伸不能になる。

4: 伸展不全-自動的な完全伸展が不能となる。

5: 弾発現象-膝の中でものが動く感じがする。

第42回午後:第76問

膝関節のロッキング現象の原因となりやすいのはどれか。2つ選べ。  

1: 離断性骨軟骨炎

2: 半月板損傷

3: 前十字靱帯損傷

4: 膝蓋大腿関節障害

5: 内側側副靱帯損傷

第53回午後:第10問

45歳の男性。半年前から左上肢遠位部の脱力、3か月前から左上肢の筋萎縮と右上肢の脱力、さらに最近歩行障害と構音障害を認めるようになり、神経内科で筋萎縮性側索硬化症と診断された。現時点で認められる可能性が高いのはどれか。  

1: 褥 瘡

2: 振動覚低下

3: 眼球運動障害

4: 膀胱直腸障害

5: Hoffmann反射陽性

第53回午前:第32問

後方アプローチによる人工股関節置換術後の動作で正しいのはどれか。  

1: 低めのソファーに座る。

2: 健側を下にして横になる。

3: 床の物を拾うときは患側を後方に引く。

4: 階段を降りるときは健側から先に下ろす。

5: ベッドに這い上がるときは患側の膝を先につく。

  • 答え:3
  • 解説:後方アプローチによる人工股関節置換術後の動作では、脱臼を避けるために術側股関節の過度な屈曲・内転・内旋を避けるように指導することが重要です。
  • 低めのソファーに座ると、術側の股関節の屈曲角度が増大し、脱臼のリスクが高まるため、正しくありません。
  • 健側を下にして横になると、術側の股関節が内転・内旋し、脱臼のリスクが高まるため、正しくありません。
  • 床の物を拾うときは術側を後方に引くことで、前方に出すよりも股関節屈曲角度を減免でき、脱臼のリスクを低減できるため、正しいです。
  • 階段を降りるときは健側から先に下ろすと、患側の股関節が屈曲位で体重を支えるため、脱臼の危険性が高まる。正しい方法は、術側から先に降ろすことで衝撃を調整しやすくなります。
  • ベッドに這い上がるときは患側の膝を先につくと、術側の膝への負担が増大し、脱臼のリスクが高まるため、正しくありません。正しい方法は、健側の膝を先につくことで、術側の膝への負担を減免できます。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第31問

円背のある高齢者で正しいのはどれか。  

1: 歩行の際に歩隔が狭くなる。

2: 立位時に膝は屈曲位となる。

3: 円背は閉塞性換気障害の原因となる。

4: 円背の治療としてギプス矯正を行う。

5: 立位バランスは、左右より前後の方向がよい。

第51回午後:第11問

35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。最適なソケットはどれか。 

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第42回午後:第64問

スポーツが原因とならないのはどれか。  

1: 腰椎分離症

2: 大腿骨頭すべり症

3: 大腿骨離断性骨軟骨炎

4: オスグッド病

5: 中足骨疲労骨折

第40回午後:第89問

変形性股関節症で誤っているのはどれか。  

1: 日本では二次性が多い。

2: 血沈値が上昇する。

3: 歩き始めに疼痛が出現する。

4: 関節裂隙が狭小化する。

5: 股関節外転が制限される。