第43回午後第77問の類似問題

第39回午前:第61問

多発性硬化症の症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙 縮-全身温浴

2: 廃用性筋力低下-等張性筋力増強

3: 運動失調-重錘負荷

4: 耐久力低下-ボルグ指数11の運動

5: 歩行時尖足-短下肢装具

第49回午前:第33問

骨量の低下を認めるのはどれか。  

1: 痛風

2: 骨軟化症

3: 骨粗鬆症

4: サルコペニア

5: 甲状腺機能低下症

第54回午後:第91問

重症筋無力症で正しいのはどれか。  

1: 胸腺の異常を伴うことが多い。

2: Parkinson病より患者数が多い。

3: テンシロン試験で症状が悪化する。

4: 血清クレアチンキナーゼが上昇する。

5: 誘発筋電図の反復刺激試験で振幅の漸増を認める。

  • 答え:1
  • 解説:重症筋無力症は骨格筋の易疲労性や脱力を主症状とし、症状の日内変動や寛解と増悪を繰り返す病気です。胸腺の異常を伴うことが多く、検査所見では血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴です。
  • 選択肢1は正しいです。重症筋無力症は、悪性胸腺腫などの胸腺の異常を伴うことが多いです。悪性胸腺腫の合併例は予後不良であることが知られています。
  • 選択肢2は間違いです。重症筋無力症の有病率は11.8人/10万人であり、Parkinson病の有病率は100~150人/10万人とされているため、重症筋無力症の患者数はParkinson病より少ないです。
  • 選択肢3は間違いです。テンシロン試験は、塩酸エドロホニウムを静脈注射し、眼や全身の症状が改善されるかどうかをみるものであり、症状が悪化することはありません。劇的な改善が得られた場合、重症筋無力症と診断されます。
  • 選択肢4は間違いです。重症筋無力症では、筋炎や心筋炎を合併しない場合、血清クレアチンキナーゼの上昇はみられません。血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴的な検査所見です。
  • 選択肢5は間違いです。重症筋無力症の誘発筋電図では、低頻度の連続刺激で振幅の漸減(waning現象)を認めるのが特徴です。振幅の漸増ではありません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
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第52回午前:第16問

67歳の女性。作業療法中に傾眠傾向が続いた日があるかと思えば、声かけにはきはきと受け答えをする日もある。部屋の間違いや道に迷うことも多い。あるとき突然「カーテンの陰に人がいる」と話し怯えだした。この患者の原因疾患として最も可能性が高いのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症

2: Lewy小体型認知症

3: 前頭側頭型認知症

4: 正常圧水頭症

5: 血管性認知症

第42回午前:第86問

脊髄小脳変性症の症状と対処との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 嚥下障害-とろみ調整食品

2: 起立性低血圧-弾性包帯

3: 脊髄後索障害-視覚代償

4: 四肢失調症-PNF

5: 睡眠時無呼吸症候群-口すぼめ呼吸

第57回午後:第93問

多発性骨髄腫にみられるのはどれか。  

1: 肝障害

2: 病的骨折

3: 赤血球増多

4: 血清総蛋白量減少

5: 低カルシウム血症

  • 答え:2
  • 解説:多発性骨髄腫は、骨髄で異常な白血球(形質細胞)が増殖する病気で、貧血、血液・尿中の高蛋白、骨病変、高カルシウム血症、免疫抵抗力の低下、腎不全などの症状が見られます。
  • 肝障害は多発性骨髄腫の症状ではありません。多発性骨髄腫では腎不全が見られることがあります。
  • 病的骨折は多発性骨髄腫の症状の一つで、骨病変によって骨が弱くなり、病的骨折が起こりやすくなります。これが正解です。
  • 多発性骨髄腫では赤血球の減少が見られ、貧血が起こります。赤血球増多は多発性骨髄腫の症状ではありません。
  • 多発性骨髄腫では血清総蛋白量が増加することがあります。血清総蛋白量減少は多発性骨髄腫の症状ではありません。
  • 多発性骨髄腫では高カルシウム血症が見られることがあります。低カルシウム血症は多発性骨髄腫の症状ではありません。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第46回午前:第87問

原発性骨粗鬆症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性に多い。

2: 海綿骨の減少を伴う。

3: 喫煙は危険因子である。

4: 低カルシウム血症を伴う。

5: 骨折好発部位は尺骨である。

第57回午前:第89問

原発性骨粗鬆症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性に多い。

2: 海綿骨の減少を伴う。

3: 喫煙は危険因子である。

4: 低カルシウム血症を伴う。

5: 骨折好発部位は尺骨である。

  • 答え:2 ・3
  • 解説:原発性骨粗鬆症は、閉経後の女性に多く、骨代謝が速い海綿骨の減少を伴います。喫煙や飲酒は危険因子となりますが、血清カルシウムやリンは正常です。骨折好発部位は大腿骨近位部や椎体です。
  • 原発性骨粗鬆症は閉経後の女性に多いため、男性に多いというのは誤りです。
  • 海綿骨は骨代謝が速いため、原発性骨粗鬆症では骨量の減少を伴います。この選択肢は正しいです。
  • 喫煙は原発性骨粗鬆症の危険因子であり、飲酒も危険因子となります。この選択肢は正しいです。
  • 原発性骨粗鬆症では、血清カルシウムおよびリンは正常であり、低カルシウム血症を伴わないため、この選択肢は誤りです。
  • 原発性骨粗鬆症の骨折好発部位は大腿骨近位部および椎体であり、尺骨ではないため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第47回午後:第45問

球麻痺を伴う筋萎縮性側索硬化症患者とその家族への在宅指導で適切でないのはどれか。  

1: 自己導尿

2: 摂食指導

3: 吸引器の取扱い

4: 電動車椅子操作

5: コミュニケーションエイドの使用法

第42回午前:第19問

45歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢近位筋の筋力4、遠位筋の筋力3、下肢の筋力4。病棟内のADLは自立している。この患者の調理動作訓練で適切でないのはどれか。  

1: ゆでざるでめん類を茹でる。

2: 調理用ハサミで野菜を切る。

3: 台ふきんで調理台を拭く。

4: 皮むき器で大根の皮をむく。

5: 電子レンジで食品を温める。

第44回午後:第82問

深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 重症筋無力症

2: 多発性硬化症

3: 筋萎縮性側索硬化症

4: 筋強直性ジストロフィー

5: Duchenne型筋ジストロフィー

第34回午後:第96問

間欠性跛行を示すのはどれか。2つ選べ。 ア.閉塞性動脈硬化症イ.筋萎縮性側索硬化症ウ.変形性膝関節症エ.脊髄空洞症オ.腰部脊柱管狭窄症  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第52回午後:第88問

重症筋無力症について正しいのはどれか。  

1: 起床時に症状が強い。

2: 悪性腫瘍の合併が多い。

3: 自己免疫性疾患である。

4: 女性よりも男性に多い。

5: 40歳以前の発症は稀である。

第43回午後:第65問

高齢者における変化で誤っているのはどれか。  

1: 収縮期血圧低下

2: 腎血流量低下

3: 心拍出量低下

4: 赤血球数低下

5: 体水分量低下

第37回午後:第81問

糖尿病に合併しやすい疾患として誤っているのはどれか。  

1: 閉塞性動脈硬化症

2: 脳血管障害

3: 虚血性心疾患

4: 白内障

5: 尿路結石

第54回午後:第44問

多発性筋炎で正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 心筋は障害されない。

3: 高い室温では筋力が低下する。

4: 四肢の遠位筋優位に障害される。

5: 間質性肺炎を合併すると予後が悪い。

第56回午前:第46問

注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 低出生体重児の多くで発症する。

3: 感情における衝動性の高さは改善しやすい。

4: 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。

5: 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。

  • 答え:5
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)は、主に子どもに見られる神経発達障害で、遺伝的要因や脳の機能障害が関与しているとされています。症状は成長とともに変化し、運動性多動の症状は青年期以降目立たなくなることが多いです。
  • ADHDは男児に多いとされており、女性に多いというのは誤りです。
  • ADHDは遺伝的要因や脳の機能障害が関与しているとされており、低出生体重児の多くで発症するわけではありません。
  • 感情における衝動性の高さは、ADHDの患者にとって改善しにくい症状であり、対人関係のトラブルを招きやすいとされています。
  • 約4割の患児が成人初期までに寛解するとされており、9割が寛解するというのは誤りです。
  • 運動性多動の症状は、青年期以降目立たなくなることが多いとされており、これが正しい選択肢です。
  • 科目:発達・小児疾患
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