第42回午後第72問の類似問題

第54回午後:第97問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 常にけいれんを伴う。

2: 発症率は30歳代が70歳代よりも高い。

3: West症候群の発症のピークは3~5歳である。

4: 高齢初発の症候性てんかんの原因疾患としては脳血管障害が最も多い。

5: てんかんによる突然死のリスクは、強直間代発作よりも欠神発作の方が高い。

  • 答え:4
  • 解説:てんかんは脳の神経細胞の異常な興奮によって発生する症状で、発作の種類や原因によって異なる特徴があります。この問題では、てんかんに関する正しい情報を選ぶことが求められています。
  • てんかんは必ずしもけいれんを伴うわけではありません。発作の種類によっては、意識消失や自覚症状のみの場合もあります。
  • てんかんの発症率は年齢によって異なりますが、一般的には幼児期や高齢者に発症率が高くなります。30歳代よりも70歳代の方が発症率が高いとされています。
  • West症候群は乳幼児期に発症するてんかんの一種で、発症のピークは3~5ヶ月です。3~5歳ではありません。
  • 高齢初発の症候性てんかんの原因疾患として、脳血管障害が最も多いとされています。これは正しい情報です。
  • てんかんによる突然死(SUDEP)のリスクは、強直間代発作の方が欠神発作よりも高いとされています。選択肢の記述は逆です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午後:第85問

アルツハイマー病に関して正しいのはどれか。  

1: 老年期の痴呆の80%を占める。

2: 発症に男女差はない。

3: 症状は階段状に悪化する。

4: 記憶障害が初期からみられる。

5: CTで大脳白質の低吸収域病巣が散在する。

第41回午後:第94問

統合失調症の発生頻度で正しいのはどれか。  

1: うつ病より低い。

2: 女性より男性が低い。

3: 20歳代より30歳代が高い。

4: 先進国より発展途上国で高い。

5: 社会経済地位の高い階層で高い。

第35回午前:第49問

中心性頸髄損傷の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 頸椎脱臼骨折に合併しやすい。

3: 下肢より上肢に強い麻痺を生じる。

4: 麻痺は下肢から回復する。

5: 膀胱障害は軽症にとどまる。

第56回午後:第98問

疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症 ── パーキンソニズム

2: 血管性認知症 ── 情動失禁

3: 進行性核上性麻痺 ── 他人の手徴候

4: 大脳皮質基底核変性症 ── 幻 視

5: Lewy小体型認知症 ── アテトーゼ

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、疾患と症状の正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは血管性認知症と情動失禁です。
  • Alzheimer型認知症ではパーキンソニズムは見られません。パーキンソニズムはLewy小体型認知症で見られる症状です。
  • 血管性認知症では情動失禁が見られます。これは正しい組み合わせです。
  • 進行性核上性麻痺では他人の手徴候は見られません。他人の手徴候は大脳皮質基底核変性症の症状です。
  • 大脳皮質基底核変性症では幻視は見られません。幻視はLewy小体型認知症の初期で見られる症状です。
  • Lewy小体型認知症ではアテトーゼは見られません。パーキンソニズムや幻視の症状が見られます。アテトーゼは脳性麻痺などが原因で見られる不随意運動です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第79問

成人期中期に発症しやすいのはどれか。  

1: うつ病

2: 統合失調症

3: 血管性認知症

4: 社交不安障害

5: 神経性無食欲症

  • 答え:1
  • 解説:成人期中期は40~60歳であり、この時期に発症しやすい病気はうつ病である。他の選択肢は好発年齢が異なるため、成人期中期に発症しやすいとは言えない。
  • うつ病は若年層(10~30歳)と中高年層(40~59歳)の2つの層で発症しやすい。成人期中期は40~60歳であるため、うつ病が発症しやすいと言える。
  • 統合失調症は好発年齢が思春期から30歳であり、成人期中期(40~60歳)よりも若い年齢で発症しやすいため、この選択肢は正しくない。
  • 血管性認知症は好発年齢が60歳から70歳であり、成人期中期(40~60歳)よりも高齢で発症しやすいため、この選択肢は正しくない。
  • 社交不安障害は好発年齢が10代半ばであり、成人期中期(40~60歳)よりも若い年齢で発症しやすいため、この選択肢は正しくない。
  • 神経性無食欲症は好発年齢が10歳から19歳であり、成人期中期(40~60歳)よりも若い年齢で発症しやすいため、この選択肢は正しくない。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午後:第88問

多発性硬化症で誤っているのはどれか。  

1: 発症は15歳から50歳までが多い。

2: 男性に多い。

3: 高緯度地域に多い。

4: 視力障害が高頻度にみられる。

5: 症状の寛解、再燃がある。

第57回午後:第34問

多発性硬化症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性に多い。

2: 脱髄病変がみられる。

3: 発症は70代以上に多い。

4: 神経症状の進行は稀である。

5: 視力低下が出現する頻度が高い。

  • 答え:2 ・5
  • 解説:多発性硬化症は、中枢神経系において神経線維の髄鞘が破壊されることで神経伝達が障害される病気です。脱髄病変が見られることや視力低下が出現する頻度が高いことが特徴です。
  • 選択肢1は間違いです。多発性硬化症は女性に多い病気であり、男性よりも女性の方が罹患率が高いとされています。
  • 選択肢2は正しいです。多発性硬化症では、神経線維の髄鞘が破壊されることで神経伝達が障害されるため、脱髄病変が見られます。
  • 選択肢3は間違いです。多発性硬化症の発症は、一般的に20代から40代にかけて多く見られます。70代以上では発症は稀です。
  • 選択肢4は間違いです。多発性硬化症では、神経症状の進行が徐々に進むことが一般的であり、進行が稀であるとは言えません。
  • 選択肢5は正しいです。多発性硬化症では、視神経炎が起こることがあり、これが原因で視力低下が出現する頻度が高いとされています。
  • 科目:神経筋疾患
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第43回午後:第65問

高齢者における変化で誤っているのはどれか。  

1: 収縮期血圧低下

2: 腎血流量低下

3: 心拍出量低下

4: 赤血球数低下

5: 体水分量低下

第39回午前:第83問

統合失調症(精神分裂病)の作業場面での特徴はどれか。  

1: 作業能力の変動が少ない。

2: 援助によって達成量が増える。

3: 同じ間違いが少ない。

4: 同時並行の作業が得意である。

5: 全体を見て判断することができる。

第39回午前:第91問

神経性無食欲患者の特徴で誤っているのはどれか。  

1: 身体像のゆがみがある。

2: 疲れを訴えて休みたがる。

3: 体重の変化に敏感に反応する。

4: 作業の完成度にこだわる。

5: 調理活動に葛藤を示す。

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第40問

てんかんについて正しいのはどれか。  

1: 単純部分発作では意識障害を伴う。

2: 複雑部分発作では自動症がみられる。

3: 高齢になるとてんかんの発症率は低下する。

4: 症候性てんかんは特発性てんかんに比べ予後が良い。

5: 認知症をきたす変性疾患がてんかんの原因となることはない。

第35回午前:第75問

痴呆性老人のグループワークを計画する際に考慮すべき点で誤っているのはどれか。  

1: 症状にあわせて作業種目を選択する。

2: なじみのある作業種目を選択する。

3: グループのメンバーを毎回変える。

4: 照明などで落ち着いた環境をつくる。

5: 評価は患者ごとに行う。

第45回午前:第45問

うつ病患者への対応で適切なのはどれか。  

1: 積極性を促す。

2: 集団参加を促す。

3: 早期の退職を勧める。

4: 自殺の話題は扱わない。

5: 認知の特徴を把握する。

第48回午前:第48問

境界性パーソナリティ障害の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 女性より男性に多い。

2: 自己像が不安定である。

3: 完全主義の傾向がみられる。

4: 慢性の空虚感が支配している。

5: 有病率は統合失調症より低い。

第53回午後:第96問

注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 薬物療法は行わない。

2: 男児よりも女児に多い。

3: 生育歴の聴取が重要である。

4: 二次性の精神症状に注意が必要である。

5: 成人期において診断されることはない。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性を特徴とし、生育歴の聴取や二次性の精神症状に注意が必要である。治療には心理・社会的アプローチと薬物治療があり、成人期に診断されることもある。
  • 選択肢1は間違いです。ADHDの治療には薬物療法が含まれ、メチルフェニデート塩酸塩(コンサータ)、アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)、グアンファシン塩酸塩(インチュニブ)などの薬が使用されます。
  • 選択肢2は間違いです。ADHDは男児に多いとされており、女児よりも男児に多く見られます。
  • 選択肢3は正しいです。ADHDの診断にあたっては、本人や家族から詳細な生育歴の聴取が重要であり、症状の特徴や発達の過程を把握することが必要です。
  • 選択肢4は正しいです。ADHDでは、不注意、多動性、衝動性以外に二次性の精神症状がみられることがあり、うつ病や不安障害を併発することがあるため、注意が必要です。
  • 選択肢5は間違いです。ADHDの症状は幼少期からみられることが多いですが、成人期になって初めて診断されることもあります。症状が軽度であったり、周囲の理解が得られなかったりすることが原因で、診断が遅れることがあります。
  • 科目:小児の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午前:第57問

介護保険法で定める特定疾病でないのはどれか。  

1: 初老期における痴呆

2: 脳血管疾患

3: パーキンソン病

4: 骨折を伴う骨粗鬆症

5: 多発性硬化症

第35回午前:第97問

老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能の評価を行う。

2: 記銘力障害の有無を確認する。

3: 合併症の有無を確認する。

4: 疲れやすい作業は避ける。

5: 工程の細かな作業を導入する。

第39回午後:第98問

狭心症に関して誤っているのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 動脈硬化が原因となる。

3: 糖尿病は危険因子である。

4: 発作の誘因として精神的緊張がある。

5: 発作時には負荷心電図検査を行う。