先天性股関節脱臼について誤っているのはどれか。
1: 寛骨臼は浅く発育が悪い。
2: 骨端核の出現は遅延する。
3: 脱臼側の下肢短縮を認める。
4: 股関節の屈曲内転が制限される。
5: トレンデレンブルグ徴候が陽性である。
単関節の障害で後髪をとかすことができなかった。このときの関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか。ただし、自助具は使用しないこととする。
1: 肩関節屈曲 − 90°
2: 肩関節外転 − 120°
3: 肘関節屈曲 − 50°
4: 前腕回内 − 50°
5: 手関節背屈 − 20°
一次性の変形性関節症にみられるのはどれか。2つ選べ。
1: ボタン穴変形
2: Charcot関節
3: Bouchard結節
4: Heberden結節
5: スワンネック変形
5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真を示す。この疾患について正しいのはどれか。
1: 外傷が原因である。
2: 可動域制限は生じない。
3: 感染症が原因である。
4: 男児に多い。
5: 二次性変形性股関節症になりにくい。
肩手症候群で正しいのはどれか。
1: 肩関節の他動運動痛を伴うことが多い。
2: 肩から上腕部にかけて腫脹と発赤とが現れる。
3: 発症率と上肢麻痺の重症度には関連がない。
4: 手指ではMP関節の屈曲拘縮が特徴的である。
5: 脳卒中発症後6か月以降に発症することが多い。
短期間の固定後に生じた肘伸展制限に対する関節可動域運動で適切でないのはどれか。
1: 上腕二頭筋の収縮を利用する。
2: 上腕三頭筋の収縮を利用する。
3: 前処置として温熱を加える。
4: 手関節の可動域運動を行う。
5: 短時間に強い伸張を加える。
慢性関節リウマチの変形で起こりにくいのはどれか。
1: ボタン穴変形
2: 母指のZ変形
3: 手指尺側偏位
4: 内反膝
5: 外反扁平足
転子果長の左右差の原因はどれか。
1: 側弯で骨盤が傾斜している。
2: 大転子が高位となっている。
3: 股関節に屈曲拘縮がある。
4: 膝関節に屈曲拘縮がある。
5: 足関節に尖足拘縮がある。
転移性骨腫瘍で正しいのはどれか。
1: 安静により骨折は予防できる。
2: 造骨性転移では病的骨折は少ない。
3: 虚血で生じる脊髄麻痺は徐々に進行する。
4: 骨転移による痛みに対して温熱療法を行う。
5: 前立腺癌の骨転移はエックス線写真にて骨吸収像を示す。
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 早期から筋萎縮がみられる。
2: 肩甲上腕リズムは正常に保たれる。
3: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。
4: 結髪に比べて結帯動作の方が制限されやすい。
5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。
脊髄損傷患者の異所性骨化で正しいのはどれか。
1: 関節拘縮の原因になる。
2: 下肢では足関節に多い。
3: 上肢では手関節に多い。
4: 受傷後1か月以内に発症する。
5: 血清カルシウム値が上昇する。
誤っているのはどれか。
1: 頸椎回旋は主として環軸関節で起こる。
2: 右斜角筋収縮は頭部の右側屈を起こす。
3: 右胸鎖乳突筋収縮は頭部の右回旋を起こす。
4: 胸郭下部では横径方向の運動が起こる。
5: 外肋間筋収縮は肋骨挙上を起こす。
転子果長の左右差を生じるのはどれか。
1: 骨盤の傾斜
2: 大転子高位
3: 股関節の内転拘縮
4: 膝関節の屈曲拘縮
5: 足関節の尖足拘縮
上腕骨骨折について正しいのはどれか。
1: 顆上骨折は高齢者に多い。
2: 近位部骨折は小児に多い。
3: 近位部骨折では外転位固定を行う。
4: 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。
5: 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。
骨粗鬆症について適切でないのはどれか。
1: 閉経後の女性に生じやすい。
2: ステロイド治療により生じやすい。
3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。
4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。
5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
1: 頸部側屈
2: 肩甲帯屈曲
3: 肩関節屈曲
4: 手関節伸展
5: 母指尺側内転
関節形状で正しいのはどれか。
1: 肩甲上腕関節は蝶番関節である。
2: 腕尺関節は楕円関節である。
3: 手根中手関節は平面関節である。
4: 母指のCM関節は球関節である。
5: 近位指節間関節は鞍関節である。
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
65歳の女性。左変形性股関節症。3年前からの左股関節痛に対して後方侵入法で人工股関節置換術を受けた。術後のエックス線写真を示す。手術後3週までの患側の理学療法で正しいのはどれか。
1: 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
2: 術後翌日から等尺性筋力増強練習を開始する。
3: 術後3日間はベッド上安静とする。
4: 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
5: 術後3週は免荷とする。
骨盤の前傾で誤っているのはどれか。
1: 円背で減少する。
2: 肥満で増加する。
3: 腰椎の後弯で減少する。
4: 腸腰筋の短縮で増加する。
5: 長座位で増加する。