腎・泌尿器の過去問


国試第10回午前:第10問

尿の生成について誤っているのはどれか。

a: アミノ酸は近位尿細管で再吸収される。

b: アルドステロンは尿細管でカリウムイオンの分泌を促進する。

c: 成人の1日当たりの尿量は1~1.5lである。

d: ブドウ糖は糸球体で再吸収される。

e: 抗利尿ホルモンの作用により水の再吸収量が減少する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第9回午前:第6問

泌尿器系について誤っているのはどれか。

1: ネフロンは尿生成のための基本単位である。

2: 尿細管では生体に必要な物質が再吸収される。

3: 尿管は腎孟から膀胱へ尿を導く管である。

4: 一方の腎臓を切除しても他方の腎臓が正常であれば腎機能は維持される。

5: 尿は腎静脈を流れる血液から直接造られる。

国試第8回午前:第19問

ある物質について腎のクリアランスを知るのに必要なのはどれか。

a: その物質の血漿中濃度

b: その物質の尿中濃度

c: 尿量

d: 腎血漿流量

e: 糸球体濾過量

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第6回午前:第30問

健常者の尿中たんぱく1日排泄量の上限として正しいのはどれか。

1: 0(検出されない)

2: 0.15mg

3: 1.5mg

4: 15mg

5: 150mg

国試第6回午前:第9問

誤っているのはどれか。

1: 腎における血液の濾過は腎小体で行われる。

2: 濾過尿の再吸収は尿細管で行われる。

3: 生体内での尿の流れは腎→尿道→膀胱→尿管→排出という方向をとる。

4: 膀胱内に尿が250~300mL貯留すると尿意を感じる。

5: 尿の生成により血中老廃物の除去や浸透圧、pHの調整が行われる。

国試第5回午前:第32問

成人で1日尿量2,160mL、血清クレアチニン2.5mg/dL、尿中クレアチニン50mg/dLであった。この患者のクレアチニンクリアランスとして正しいのはどれか。

1: 1ml/min

2: 5ml/min

3: 15ml/min

4: 20ml/min

5: 30ml/min

国試第5回午前:第26問

正しいのはどれか。

a: 一側の腎臓には約100万個のネフロンがある。

b: ネフロンを構成するのは糸球体(腎小体)と尿細管である。

c: 糸球体の主たる機能は物質の再吸収である。

d: 近位尿細管は尿の濃縮に重要な働きがある。

e: ヘンレ係蹄は尿細管の一部である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第5回午前:第12問

腎臓の働きで誤っているのはどれか。

a: 血中の老廃物を排泄する。

b: 血中のアルブミンとグロブリン濃度を調節する。

c: 血中の乳酸を尿中に排泄する。

d: 体液の水分量とイオン濃度を調節する。

e: 体液の浸透圧とpHをほぼ一定の範囲に保つ。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第4回午前:第26問

健常人の腎臓について誤っているのはどれか。

a: 腎血流量は心拍出量の約1/4である。

b: 糸球体濾液量は尿量の約100倍である。

c: Na再吸収率は集合管で最も高値になる。

d: クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。

e: 最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第3回午前:第33問

健常成人について正しいのはどれか。

a: 糸球体濾過率(GFR)は腎血漿流量(RPF)の約5倍である。

b: 近位尿細管を流れる濾液は高張性である。

c: 遠位尿細管では水の再吸収が行われる。

d: ヘンレ係蹄で濾液が濃縮される。

e: 腎へ流れ込む血液量は心拍出量の約1/4である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第3回午前:第5問

誤っているのはどれか。

1: 濾過尿には正常でもアルブミンが含まれる。

2: 血漿の約20%が濾過尿となる。

3: 濾過尿の中にはブドウ糖が含まれる。

4: 尿細管では水分や電解質の再吸収が行われる。

5: 副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、尿細管でのNa+の再吸収を促進する。

国試第2回午前:第32問

成人において1日尿量2,160mL、血清クレアチニン2.5mg/dL、尿中クレアチニン50mg/dLであった。この患者のクレアチニンクリアランスとして正しいのはどれか。

1: 0.1mL/min

2: 12.0mL/min

3: 30.0mL/min

4: 50.0mL/min

5: 82.1mL/min

国試第2回午前:第31問

正しいのはどれか。

1: 正常では、糸球体濾液の組成は血漿の組成に等しい。

2: 遠位尿細管の作用は管腔への物質の分泌のみである。

3: 腎動脈狭窄が起きると、レニンーアンジオテンシン系が抑制される。

4: 浮腫のみられる疾病の一つに、ネフローゼ症候群がある。

5: 血液透析法における外シャントは、表在性静脈間のバイパスのことである。

国試第2回午前:第29問

正常成人の腎について誤っているのはどれか。

a: 腎血流量は心拍出量の約1/4である。

b: 糸球体濾液量は尿量の約100倍である。

c: Na再吸収率は集合管で最も高値になる。

d: クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。

e: 最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第4問

正常成人の腎について誤っているのはどれか。

1: 腎血流量(RBF)は心拍出量の約1/8である。

2: 1側の腎には約100万個のネフロンが存在する。

3: 腎血漿流量(RPF)の約20%が濾過尿に相当する。

4: 濾過尿には血漿とほぼ同濃度の糖が存在する。

5: 濾過尿からの水分や電解質の再吸収は尿細管で行われる。

国試第32回午後:第8問

ある物質Aの血漿中濃度が30 mg/dL、1分間の尿中排泄量が11mgであった。糸球体濾過量が120mL/分のとき、物質Aは濾過されたうちのおよそ何%が排泄されているか。ただし、物質Aは血中で代謝を受けず糸球体で自由に濾過されるものとする。

1: 0.1

2: 0.3

3: 0.5

4: 0.7

5: 0.9

国試第32回午前:第8問

成人の1日あたりの糸球体濾過量[L]はおよそいくらか。

1: 1.6

2: 8

3: 16

4: 80

5: 160

国試第31回午後:第9問

クレアチニンの血漿中濃度2.0mg/dL、尿中濃度60mg/dL、1時間の尿量は120 mLであった。クレアチニンクリアランス[mL/min]はどれか。

1: 20

2: 30

3: 60

4: 90

5: 120

国試第31回午後:第7問

体液調節に関わる物質の作用で正しいのはどれか。

a: レニンは血中アンギオテンシンを減少させる。

b: アンギオテンシンIIは細動脈を拡張させる。

c: アルドステロンはNa+の再吸収を促進する。

d: バソプレッシンは水の再吸収を促進する。

e: 心房性ナトリウム利尿ペプチドは水の再吸収を抑制する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第31回午前:第8問

近位尿細管で再吸収されないのはどれか。

1: 水

2: アンモニア

3: Cl-

4: Na+

5: ブドウ糖