第34回国試午後10問の類似問題

国試第29回午後:第10問

創傷治癒について正しいのはどれか。

a: 開放創は二次治癒となる。

b: 肉芽組織は毛細血管が乏しい。

c: 瘢痕形成後に肉芽組織が形成される。

d: 低アルブミン血症では創傷治癒が遅延する。

e: 清潔な湿潤環境は創傷治癒を促進する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第26回午後:第10問

創傷治癒の過程で正しい順番はどれか。

1: 炎症期 → 止血期 → 成熟改変期 → 増殖期

2: 止血期 → 炎症期 → 増殖期 → 成熟改変期

3: 炎症期 → 止血期 → 増殖期 → 成熟改変期

4: 止血期 → 増殖期 → 炎症期 → 成熟改変期

5: 炎症期 → 成熟改変期 → 止血期 → 増殖期

国試第32回午後:第10問

創傷治癒の過程について正しいのはどれか。

1: 成熟相(組織再構築期)は受傷直後~3日間の時期でみられる。

2: 増殖相には肉芽組織が形成される。

3: 上皮細胞はコラーゲンを産生する。

4: 線維芽細胞は分裂し扁平化しシート状に結合して創部を覆いつくす。

5: 炎症相にはコラーゲン線維の再構築により瘢痕組織が形成される。

国試第29回午前:第5問

炎症の早期過程でみられないのはどれか。

1: 血管透過性の亢進

2: 白血球の遊出

3: 炎症性メディエータの放出

4: 血栓形成

5: 肉芽組織の構築

国試第35回午後:第5問

創傷治癒の過程で最も遅く起きる事象はどれか。 

1: 血栓形成 

2: マクロファージの動員 

3: 瘢痕形成 

4: 線維芽細胞の増殖 

5: 肉芽組織の形成 

国試第24回午後:第4問

創傷治癒を遅らせるのはどれか。(医学概論)

a: 患者の年齢が若い。

b: 基礎疾患に糖尿病がある。

c: 副腎皮質ステロイド薬を投与している。

d: 創傷部に機械的刺激がある。

e: 肉芽組織への血液供給が十分にある。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第28回午前:第5問

血栓形成を促進するのはどれか。

a: 血管内皮傷害

b: 血流低下

c: 線溶系充進

d: 貧血

e: 血管透過性の充進

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第6回午前:第12問

炎症に関して正しいのはどれか。

a: 急性炎症時の滲出は前毛細血管小動脈で起こる。

b: 特異性炎は変質性炎の特殊な型と定義される。

c: 増殖性炎では炎症巣の腐敗を伴うことが多い。

d: 劇症肝炎では炎症の他の病変が起こるより先に肝組織の壊死が見られる。

e: 3週間以上続いた炎症は通常、慢性炎症とされる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第28回午後:第10問

創傷治癒について正しいのはどれか。

1: 手術で縫合された創の治癒形式は二次治癒と呼ぶ。

2: 壊死した皮膚はできるだけ温存する。

3: 抗がん剤投与は創傷治癒を促進させる。

4: 創面は乾燥させた方が治癒しやすい。

5: 血糖管理の不良な糖尿病患者では創傷治癒が遅延する。

国試第31回午後:第4問

急性炎症が慢性期に移行したことを示唆する所見はどれか。

1: 好中球の遊走

2: 血管透過性の亢進

3: 液性成分の滲出

4: 組織圧の上昇

5: 線維芽細胞の増殖

国試第28回午後:第88問

人工血管を埋植したとき急性期に起こる反応はどれか。

1: 癒着

2: 肉芽形成

3: 石灰化

4: 異物排除

5: 血管増生

国試第8回午後:第88問

生体内に埋植された医用材料に対する生体側の急性局所反応はどれか。

a: 血栓形成

b: 肉芽形成

c: カプセル化

d: 発癌

e: 炎症

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第13回午前:第11問

炎症の局所現象で誤っているのはどれか。

1: 血流量の増加

2: 知覚神経刺激の増加

3: 熱産生の増加

4: 血管透過性の低下

5: 遊走細胞の集結

国試第6回午前:第26問

浮腫について正しいのはどれか。

a: 細胞内液が異常に増加した状態をいう。

b: 血液の膠質浸透圧上昇で起こる。

c: 血管内水分の血管外漏出や滲出で起こる。

d: 急性糸球体腎炎で認められる。

e: ネフローゼ症候群で認められる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第24回午後:第10問

創傷治癒について誤っているのはどれか。(臨床医学総論)

1: 創傷治癒には適度な湿潤環境の保持が必要である。

2: 感染を伴うと創傷治癒は阻害される。

3: 皮膚表皮細胞は再生能力がある。

4: 新鮮創では創面を消毒するのが望ましい。

5: 線維芽細胞はコラーゲンを産生する。

国試第9回午前:第12問

炎症に関して正しいのはどれか。

a: 紫外線は原因の一つである。

b: じん麻疹はアレルギー性の炎症である。

c: 組織の循環障害と滲出とを伴う。

d: 組織では細胞の萎縮が認められる。

e: 膿瘍は炎症後肉芽組織が増殖して生じる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第8回午前:第43問

出血傾向の原因について正しい組み合わせはどれか。

a: アレルギー性紫斑病 ――――――---- 血管の異常

b: 再生不良性貧血 ――――――------- 血小板数の減少

c: 白血病 ――――――――――------- 血小板数の増加

d: 血友病A ――――――――――――- 線溶亢進

e: 播種性血管内凝固症候群(DIC)――― 凝血因子の消費

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第35回午前:第5問

循環障害について正しいのはどれか。 

a: 動脈血栓は抗血小板薬で予防する。 

b: 急性心筋梗塞は冠動脈の閉塞で起こる。 

c: 腫瘍や炎症によりリンパ浮腫が起こる。 

d: 血漿膠質浸透圧上昇により浮腫が起こる。 

e: 組織内血流量低下により充血が起こる。 

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第15回午前:第15問

誤っているのはどれか。

1: 充血は細動脈の拡張によって起こる。

2: うっ血は静脈血の還流が妨げられることによって起こる。

3: 虚血では単位容積の血液中に含まれる血色素量が基準値以下になる。

4: 止血には血管壁、血小板および凝固因子が関与する。

5: 内皮の傷害は血栓形成の誘因となる。

国試第18回午前:第14問

循環障害について正しいのはどれか。(病理学概論)

1: 静脈血の流出が妨げられて局所の血液量が増加した状態を充血という。

2: 単位容積の血液中に含まれる血色素量が減少した状態を虚血という。

3: 動脈粥状硬化のために全身に血栓を生じることを播種性血管内凝固という。

4: 出血の際、血液が凝固して止血する機序を線溶という。

5: 血栓などが剥離して流血中に入り、血管を閉塞することを塞栓症という。