生体の力学的特性について誤っているのはどれか。
1: 大動脈内の流れは常に層流である。
2: 生体組織は粘性と弾性をあわせもつ。
3: 血管壁や筋肉の力学的特性には異方性がある。
4: 生体組織の伸びの弾性はヤング率で表される。
5: 生体内の音響振動としては横波より縦波の方が重要である。
超音波画像診断について誤っているのはどれか。
a: Bモード画像は反射波の強さを画像化する。
b: 経皮的な心臓の検査には35MHzの超音波が使用される。
c: 距離分解能は振動子の数に比例している。
d: 振動子は送受信兼用である。
e: カラードプラ法では自己相関法が用いられる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しいのはどれか。
a: 遠赤外光は組織をよく透過する。
b: 超音波の組織による減衰は波長が短いほど大きい。
c: エックス線CTの画像はエックス線の吸収係数の像である。
d: ガンマ線は組織で吸収されない。
e: マイクロ波は組織をほとんど透過しない。
a: 電磁波の生体内での吸収は導電率できまる。
b: 可視光線の吸収スペクトラムは血液の酸素飽和度では変化しない。
c: エックス線の減衰は原子の密度できまり、原子の種類には影響されない。
d: RIを用いた生体の計測では、臓器の形はわからない。
e: 超音波エコーによって密度および硬さの異なる組織の境界面がわかる。
超音波断層法について正しいのはどれか。
a: 5MHzの超音波の筋組織中での波長は約1mmである。
b: 距離分解能は波長より小さくならない。
c: 多重反射が起こるとゴースト画像が現れる。
d: 軟組織中での空気の反射率は骨の反射率より大きい。
e: 断層像の構成には連続波を用いる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
音波について正しいのはどれか。
a: 音源が観測者に近づくとき観測者に聞こえる音の周波数は低くなる。
b: 超音波とは10kHz以上の周波数の音波をいう。
c: 超音波は周波数が高いほど鋭い指向性を示す。
d: 強力な超音波が水中を伝わるときキャビテーションが発生する。
e: 超音波における圧力振幅とェネルギー密度との関係式は可聴音のときと異なる。
5MHzの超音波が軟部組織を10cm伝播したとき、おおよその減衰量はどれか。ただし、減衰定数は周波数に比例し、その比例定数は1dB/cm・MHz とする。(生体物性材料工学)
1: 10dB
2: 30dB
3: 50dB
4: 70dB
5: 90dB
a: 音波は空気や水などの媒体中を伝わる横波である。
b: 音の伝搬速度は気体の種類に依存しない。
c: ドップラ効果は音源と観測者との相対運動により生ずる現象である。
d: 水中や生体軟部組織内での音の伝搬速度は約1,500m/sである。
e: 音の強さは振幅の2乗に比例し振動数の2乗に反比例する。
超音波画像計測法について正しいのはどれか。(生体計測装置学)
1: 音速が同じ2つの組織の境界面では超音波の反射は生じない。
2: 音速が遅い組織は実際より薄く表示される.
3: Bモードは超音波ビームを走査しない測定法である。
4: 電子スキャンは焦点距離を電子的に変えられる。
5: カラードプラ法では血流速度の角度依存性がない。
a: 音波は空気や水などの媒質中を伝わる横波である。
c: ドプラ効果は音源と観測者との相対運動で生じる現象である。
d: 水中や生体軟部組織内での音の伝搬速度は約1500m/sである。
e: 音の強さは振幅の2乗に反比例する。
音について誤っている組合せはどれか。
1: 空気中を伝わる音波 ―――――――――― 横波
2: 水中での音の伝搬速度 ―――――-------- 毎秒約1500m
3: 周波数領域が16Hz~20kHzの音波 ――--- 可聴音
4: 超音波による液体中の空洞化現象 ―――― キャビテーション
5: 複数の近接した周波数の音によって生じる現象 ――― うなり
超音波診断装置の探触子について誤っているのはどれか。
a: 超音波振動子の厚さは共振周波数に対応する波長の2倍である。
b: 圧電振動子の材料としてポリフッ化ビニリデンが用いられる。
c: 時間的に短い超音波パルスを用いると距離分解能は向上する。
d: シリコーンレンズ中の音速は1500m/sより遅い。
e: 整合層の音響インピーダンスは圧電振動子のそれより大きい。
a: 振幅が同じとき、振動数が大きいほど音の強さが大きい。
b: 密度ρ、体積弾性率Kの媒質中を伝わる音波の速度はK/ρである。
c: 気体中の音速は気体の種類によらない。
d: 空気中を伝搬する音波は横波である。
e: 感覚上の音の大きさは音の強さの対数に比例する。
生体の電気特性について誤っているのはどれか。
1: 誘電率は周波数の上昇とともに低下する。
2: 骨格筋は脂肪組織よりも異方性が大きい。
3: 細胞膜は1μF/cm2程度の静電容量をもつ。
4: α分散はイオンの集散に起因する。
5: β分散は約20GHzで生じる。
誤っているのはどれか。
1: 波動を伝える物質を媒質という。
2: 弾性体では縦波と横波が存在し得る。
3: 波動の干渉は縦波と横波が重なることによって生じる。
4: 定常波の振幅には腹と節とがある。
5: 空気中を伝わる音波は縦波である。
超音波について正しいのはどれか。
a: 周波数領域が16Hz~20kHzの音波である。
b: 干渉性はない。
c: 音響インピーダンスの異なる物質の境界では一部が反射する。
d: 周波数が高いほど指向性は鋭い。
e: 音波の強さは周波数の二乗に比例する。
生体組織の音響特性インピーダンスが、脂肪組織で1.35×106 kg/(m2・s)、筋組織で1.65×106 kg/(m2・s)とすると、脂肪組織と筋組織との境界面での超音波の反射率(音波の振幅比:%)はどれか。
1: 10
2: 15
3: 20
4: 25
5: 30
超音波治療器について誤っているのはどれか。
1: 機械的振動を応用した治療器である。
2: 1MHz程度の振動数が用いられることが多い。
3: 水晶またはセラミック振動子が用いられることが多い。
4: 温熱効果よりも麻痺作用を狙ったものが多い。
5: 回復不能の障害を生じる超音波のエネルギー密度は約0.1W/cm2である。
a: 超音波診断は原子の種類により異なる反射波を利用する。
b: エックス線の吸収は原子の密度で定まり、その種類には依存しない。
c: 生体内で可視光線を主に吸収するのは脂肪である。
d: RIは代謝の機能や特定の臓器の形態を知るのに利用される。
e: 電磁波の吸収は筋肉層の方が脂肪層より大きい。
生体の電気的特性で誤っているのはどれか。
1: 低周波では誘電率が異常に大きい。
2: 電気定数が周波数に依存して変化することを周波数分散という。
3: α分散は約20GHzで観察される。
4: β分散が観察される周波数は臨床工学で多く用いられる。
5: γ分散は水分子の誘電分散によって生じる。
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