人工呼吸の目的について正しいのはどれか。
a: 虚脱肺胞の再膨張
b: 呼吸仕事量の軽減
c: 静脈還流の促進
d: 機能的残気量の減少
e: 肺胞換気量の維持
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
成人の人工呼吸開始基準で誤っているのはどれか。
1: 呼吸数:50回/分
2: 死腔換気率:33%
3: 最大吸気圧:-15cmH2O
4: PaCO2:65mmHg
5: PaO2(空気呼吸時):45mmHg
人工呼吸中の気管吸引で正しいのはどれか。
1: 1時間おきに施行する。
2: 吸引カテーテルは気管支まで進めないようにする。
3: 30秒以上かけて吸引する。
4: 吸引圧は300mmHg (39.9kPa)以上とする。
5: 吸引時にピストン運動を行う。
機械的人工換気の適応を判断するとき有用なのはどれか。
a: 肺胞気-動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)
b: 胸部エックス線写真
c: 機能的残気量(FRC)
d: 死腔/1回換気量(VD/VT)
e: 1回換気量(VT)
死腔について正しいのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 解剖学的死腔はガス交換に関わる。
b: 器械的死腔は口腔内容量である。
c: 肺胞死腔とは換気があって血液が途絶した肺胞である。
d: 死腔換気率は1回換気量の約30%である。
e: 換気量が一定で死腔が増大するとPaCO2が上昇する。
人工心肺について正しいのはどれか。
a: 肺循環と体循環とを灌流する。
b: 完全体外循環中は心拍動を停止できる。
c: 灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。
d: 血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。
e: 無血体外循環では抗凝固剤は不要である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工呼吸管理の目的について誤っているのはどれか。
1: 肺胞換気量の維持
2: 呼吸仕事量の軽減
3: ガス交換能の改善
4: 閉塞肺胞の開通
5: 機能的残気量の減少
膜型肺について正しいのはどれか。
a: シリコーン膜は均質膜である。
b: 多孔質膜では血液と酸素との直接接触はない。
c: 気泡型肺より溶血が多い。
d: 膜面積は成人の肺と同じである。
e: 中空糸型人工肺には内部灌流型と外部灌流型とがある。
正しいのはどれか。
1: 量規定換気では肺コンプライアンスが減少すると最高気道内圧は低下する。
2: 量規定換気では気道抵抗が減少すると最高気道内圧は低下する。
3: 圧規定換気では肺コンプライアンスが減少すると最高気道内圧は上昇する。
4: 圧規定換気では気道抵抗が増加すると最高気道内圧は上昇する。
5: 圧規定換気では肺の病態が変化しても換気量は一定である。
人工呼吸器使用時の注意点として正しいのはどれか。
a: 低圧警報は最高気道内圧よりやや高く設定する。
b: 高圧警報をあまり高く設定すると肺損傷の原因となる。
c: 吸気カの弱い患者では補助呼吸に際しトリガ圧は低く設定する。
d: 加湿器の水は滅菌したものを用いる。
e: 換気量は吸気量で測定する。
誤っているのはどれか。
1: 右肺は上葉、中葉、下葉に分かれている。
2: 肺動脈は肺全体を栄養する血管である。
3: 気管から終末細気管支までは線毛がある。
4: 気管分岐部での左右主気管支の分岐角度は異なる。
5: 肺表面活性物質は肺胞上皮細胞から分泌される。
人工呼吸療法について正しいのはどれか。
a: 患者と人工呼吸器の換気が同期しない状態をファイティングという。
b: 静脈潅流量が減少する。
c: 血圧は上昇する。
d: 人工呼吸の開始基準としての呼吸数は成人で60回/分以上である。
e: 人工呼吸の初期設定は成人で換気回数20~30回/分である。
人工呼吸器について誤っているのはどれか。
1: 従圧式は分泌物の多い患者や重傷呼吸不全患者に適している。
2: 従圧式では患者の呼気量のモニタが重要である。
3: 従量式では呼気量、吸入圧のモニタが重要である。
4: 従圧式では測定した換気量から必要な設定圧を調節する。
5: 従量式では1回換気量は吸気流量と吸気時間で決定される。
ICUで用いられる人工呼吸器の構成要素はどれか。
a: 呼気弁
b: 気道内圧モニタ
c: 酸素濃度調節装置
d: 二酸化炭素吸収装置
e: ピンインデックスシステム
膜型人工肺について正しいのはどれか。
a: シリコーンゴム膜は多孔質膜である。
b: 多孔質膜は長時間の使用で血漿漏出を起こす。
c: 疎水性の多孔質膜を用いる。
d: 膜面積は成人の肺のガス交換面積と同じ程度である。
e: 中空糸膜の外径は1.5mm以上である。
肺疾患について正しいのはどれか。
a: 閉塞性肺疾患では1秒率が低下する。
b: 慢性気管支炎では気管支粘膜に炎症がみられる。
c: 肺気腫では肺胞壁の構造が維持されている。
d: 珪肺では弾性繊維の異常増殖がみられる。
e: 粟粒結核では小結節が多数散在するエックス線像がみられる。
定常流方式(constant flow generator)による人工呼吸器で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: PCVに使用される。
b: アシストモード(assist mode)で使用できない。
c: 換気量はコンプライアンスに影響されない。
d: 換気量は気道抵抗こ影響されない。
e: 吸気相の気道内圧は一定である。
人工心肺の適正灌流量について誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: 需要に見合う酸素を供給できる灌流量を保つ。
2: 体表面積あたりの成人の灌流量は乳児に比べて多い。
3: 常温体外循環では低体温体外循環と比べて灌流量を低く設定する。
4: 平均大動脈圧を60~80mmHgに維持する。
5: 混合静脈血酸素飽和度70%を目標に灌流量を調節する。
人工呼吸器の呼吸回路の交換後最高気道内圧が交換前より異常に上昇した。考えられる原因はどれか。
a: 気管チューブのカフ漏れ
b: 加温加湿器の蓋の亀裂
c: 気管チューブの移動による片肺挿管
d: ファイティング
e: 呼吸回路の閉塞
1: 人工呼吸器では血中二酸化炭素(CO2)の排出はできない。
2: 人工呼吸器として現在鉄の肺が最もよく用いられる。
3: 非再呼吸方式は人工呼吸器の一般的方式である。
4: 人工呼吸器には加湿器は必須ではない。
5: 人工呼吸器で現在よく使用されるのは従圧式である。
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