循環障害について正しいのはどれか。(病理学概論)
1: 静脈血の流出が妨げられて局所の血液量が増加した状態を充血という。
2: 単位容積の血液中に含まれる血色素量が減少した状態を虚血という。
3: 動脈粥状硬化のために全身に血栓を生じることを播種性血管内凝固という。
4: 出血の際、血液が凝固して止血する機序を線溶という。
5: 血栓などが剥離して流血中に入り、血管を閉塞することを塞栓症という。
正しいのはどれか。
a: 充血とはある臓器や組織の静脈と毛細血管の血液量が正常より増加した状態である。
b: 阻血とは臓器や組織の局所の血液循環量が減少または停止した状態である。
c: 浮腫とは組織間液の異常な増加状態である。
d: 梗塞とは終動脈の血管内腔の閉塞や狭窄の結果起こる局所の循環障害である。
e: 塞栓症とは血流中にできた凝血により生じた局所の循環障害である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
循環障害について正しいのはどれか。
a: 動脈血栓は抗血小板薬で予防する。
b: 急性心筋梗塞は冠動脈の閉塞で起こる。
c: 腫瘍や炎症によりリンパ浮腫が起こる。
d: 血漿膠質浸透圧上昇により浮腫が起こる。
e: 組織内血流量低下により充血が起こる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
局所の循環障害について正しい組合せはどれか。
a: 局所に流入する動脈血の著しい不足 虚 血
b: 局所における血漿成分のうっ滞 うっ血
c: 血球成分の血管外への流出 浮腫
d: 遊離異物による血管内腔の閉塞 血栓症
e: 動脈の閉塞による局所の壊死 梗塞
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
循環障害について誤っているのはどれか。
1: 動脈硬化粥腫病変の破綻による血栓性閉塞を塞栓症と呼ぶ。
2: 虚血により細胞組織が壊死に陥った状態を梗塞と呼ぶ。
3: 側副血行は動脈閉塞時の組織壊死範囲を軽減する。
4: 肺塞栓の原因として深部静脈血栓が挙げられる。
5: 粥状硬化は動脈狭窄の原因の一つである。
循環障害について正しいのはどれか。
a: 血液中のグロブリンが減少すると浮腫が起こる。
b: 静脈内にできた血栓が剥離すると脳に塞栓を起こす。
c: 肝硬変により食道静脈瘤が生しる。
d: 脳底動脈輪の動脈瘤はクモ膜下出血の原因となる。
e: 播種性血管内凝固症侯群(DIC)により出血傾向が生じる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
誤っているのはどれか。
1: 充血は細動脈の拡張によって起こる。
2: うっ血は静脈血の還流が妨げられることによって起こる。
3: 虚血では単位容積の血液中に含まれる血色素量が基準値以下になる。
4: 止血には血管壁、血小板および凝固因子が関与する。
5: 内皮の傷害は血栓形成の誘因となる。
正しいのはどれか。
a: 心筋梗塞は冠動脈の閉塞によって起こる。
b: 肝硬変のときに起こる大量の吐血は食道静脈瘤の破裂による。
c: 脳には側副循環路は存在しない。
d: 心肥大は心臓を構成する細胞数の増加により起こる。
e: すべての組織は欠損すると再生する能力をもっている。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
a: 下大静脈血栓は肺塞栓症の原因となる。
b: 虚血性心疾患は心筋の一部に血液の供給が不足するために起こる。
c: 漏出性出血では形態学的に血管に破綻が認められない。
d: 肝癌に食道静脈瘤が合併することはほとんどない。
e: 心筋梗塞の原因として大動脈弁に生じた疣贅がはがれて冠動脈を閉塞する場合が多い。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
浮腫について正しいのはどれか。
a: 細胞内液が異常に増加した状態をいう。
b: 血液の膠質浸透圧上昇で起こる。
c: 血管内水分の血管外漏出や滲出で起こる。
d: 急性糸球体腎炎で認められる。
e: ネフローゼ症候群で認められる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
a: チアノーゼは局所の充血で生じる。
b: 浮腫は局所の充血が続くことで生じる。
c: 包帯などの圧迫でうっ血が生じる。
d: 慢性心不全では全身性のうっ血が生じる。
e: 動脈を圧迫すると末梢側に充血が生じる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しいのはどれか。(病理学)
a: 毛細血管内圧の低下は浮腫の原因となる。
b: 毛細血管から濾過された液体の一部はリンパ管に吸収される。
c: アレルギ一性浮腫では血管壁透過性の亢進がみられる。
d: 炎症によって体腔に貯留した液体は浸出液とよばれる。
e: 漏出液のタンパク濃度は浸出液に比べて高い。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e