人工心肺からの離脱について正しいのはどれか。
1: 先ず送血量を減少させる。
2: 先ず人工肺の酸素送気量を減少させる。
3: 離脱操作中はSvo2(混合静脈血酸素飽和度)50%以上が望ましい。
4: ヘパリンの中和にプロタミンを使用する。
5: 血圧が回復しないときは先ずVAD(補助人工心臓)を用いる。
人工心肺による低体温での体外循環について誤っているのはどれか。
a: 組織の酸素需要は減少する。
b: 組織での酸素授受がよくなる。
c: 血液の粘稠度(粘度)が低下する。
d: 血液の凝固能が変化する。
e: 酸素解離曲線が左方に移動する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
酸素運搬能の改善に効果があるのはどれか。
a: 肺内シャント率が3%から10%ヘ増加
b: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が40mmHgから60mmHgへ増加
c: ヘモグロビンが7g/dlから12g/dlへ増加
d: 心拍出量が3l /minから4.5l / minへ増加
e: ヘモグロビンの酸素飽和度が85%から98%ヘ増加
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
量規定式人工呼吸器使用中に気道内圧下限警報が鳴っている。原因として考えられるのはどれか。
1: 気管チューブのカフ圧低下
2: 呼気側回路のフィルタの目詰まり
3: 気管チューブの閉塞
4: 加温加湿器の設定不良
5: 酸素濃度計の不良
気管挿管下人工呼吸中に回路内圧が急激に上昇した。考えられる原因はどれか。(人工呼吸療法)
a: 気管チューブの閉塞
b: 気管チューブのカフの破れ
c: 呼吸回路の脱離
d: 呼気弁の開放不全
e: 気管支喘息発作
二酸化炭素について正しいのはどれか。
a: 主として腎臓で排泄される。
b: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)は換気量の指標である。
c: 血液中では炭酸水素イオン(重炭酸イオン)になるものが多い。
d: ヘモグロビンと結合する。
e: 炭酸は強酸である。
人工呼吸について正しいのはどれか。
a: SIMV(同期式間欠的強制換気)では自発呼吸時に行われる。
b: SIMVはウィーニング時にも適用される。
c: PSV(プレッシャーサポート換気)により呼吸仕事量は減少する。
d: PSVでは吸気流速が漸増型波形となる。
e: EIP(吸気終末休止)は1呼吸サイクル時間の20%以上にする。
動脈血pH 7.25、PaCO2 38mmHg、HCO3- 16mEq/?の患者の酸塩基平衡で正しいのはどれか。(呼吸器学)
1: 呼吸性アシドーシス
2: 呼吸性アルカローシス
3: 代謝性アシドーシス
4: 代謝性アルカローシス
5: 呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスの共存
人工心肺を用いる体外循環時の血液希釈について正しいのはどれか。
a: 酸素運搬能が増加する。
b: 末梢組織での循環不全を防止する。
c: 血液使用量を節減する。
d: ヘマトクリット値を20%前後に保つ。
e: 血液粘度が上昇する。
人工呼吸器について正しいのはどれか。
a: トリガ感度の点検にはテスト肺が有用である。
b: 人工鼻で吸気湿度を80%程度に保つことができる。
c: 従圧式人工呼吸器では設定圧を高くすると一回換気量は増加する。
d: 従圧式人工呼吸器で肺コンプライアンスが上昇すると換気量は減少する。
e: 小児には定常流(constant flow)方式を用いない。
呼吸不全の診断基準では室内気吸入時における動脈血酸素分圧[mmHg]はいくら以下か。(臨床医学総論)
1: 45
2: 50
3: 55
4: 60
5: 65
正しいのはどれか。
1: 人工呼吸器では血中二酸化炭素(CO2)の排出はできない。
2: 人工呼吸器として現在鉄の肺が最もよく用いられる。
3: 非再呼吸方式は人工呼吸器の一般的方式である。
4: 人工呼吸器には加湿器は必須ではない。
5: 人工呼吸器で現在よく使用されるのは従圧式である。
安静時の正常酸素分圧について誤っているのはどれか。ただし、FiO2=0.21、1気圧=760mmHgとする。
1: 大 気:160mmHg
2: 肺胞気:100mmHg
3: 動脈血:95mmHg
4: 混合静脈血:25mmHg
5: ミトコンドリア:2mmHg
人工呼吸器回路のCV(compression volume)について正しいのはどれか。(圧縮容積)
a: CVは量規定換気で肺胞換気量減少の原因になる。
b: 加温加湿器チャンバはCVの一部になる。
c: 柔らかい回路のCVは小さい。
d: 長い回路のCVは小さい。
e: CVが大きいほど吸気トリガ感度が上昇する。
人工心肺使用中の生体側に起こる変化はどれか。
a: 血漿遊離ヘモグロビン濃度の低下
b: 血小板数の増加
c: リンパ球数の増加
d: 補体の活性化
e: 血糖値の増加
人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。
1: 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
2: 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
3: 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
4: 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
5: 低体温により血液粘稠度は上昇する。
人工心肺について正しいのはどれか。
a: 肺循環と体循環とを灌流する。
b: 完全体外循環中は心拍動を停止できる。
c: 灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。
d: 血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。
e: 無血体外循環では抗凝固剤は不要である。
PEEPについて誤っているのはどれか。
a: 機能的残気量を増加させる。
b: 静脈潅流を減少させる。
c: 尿量を増加させる。
d: 脳圧を低下させる。
e: 肺胞をつぶれにくくする。
人工呼吸器について誤っているのはどれか。
1: 気道内陽圧換気の装置が主流である。
2: 加温加湿されたガスが本体に供給される。
3: 呼気弁は吸気時に閉じる。
4: 患者の吸気努力を検知するしくみがある。
5: 呼気ガスは肺胸郭の弾性収縮力により呼出される。
人工心肺の使用で誤っているのはどれか。
1: ローラポンプの流量はローラの回転数から求められる。
2: 適正送血量は成人で1.1~1.3L/分/m2である。
3: 送血圧は50mmHg以上に設定する。
4: 送血温は人工心肺流出口で測定する。
5: 直腸温は食道温に比べて変化が遅い。
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