第37回午後第89問の類似問題

第54回午後:第89問

続発性骨粗鬆症発症の危険因子はどれか。  

1: 肥満

2: 副腎不全

3: 関節リウマチ

4: 甲状腺機能低下

5: 副甲状腺機能低下

  • 答え:3
  • 解説:続発性骨粗鬆症は、他の疾患や薬剤などが原因で発症する骨粗鬆症です。関節リウマチ、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、Cushing症候群などの内分泌疾患や、ステロイド薬、抗けいれん薬などの薬剤性、慢性腎不全、糖尿病、アルコールや廃用、栄養不良などの生活習慣が危険因子とされています。
  • 肥満は続発性骨粗鬆症の危険因子ではありません。むしろ、適度な体重は骨密度を維持するのに役立ちます。
  • 副腎不全は糖質コルチコイドの分泌が減少するため、続発性骨粗鬆症の危険因子とはなりません。逆に、副腎皮質ホルモンの過剰分泌がある場合、ステロイドによる骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 関節リウマチは続発性骨粗鬆症発症の危険因子です。関節リウマチの治療に用いられるステロイド薬や炎症による骨密度低下が、骨粗鬆症の発症につながることがあります。
  • 甲状腺機能低下は、破骨細胞の形成が抑制されないため、骨粗鬆症の危険因子になる場合がありますが、関節リウマチがより大きな危険因子です。甲状腺機能亢進症の場合は、骨の吸収が抑制され、石灰化が促進されるため、骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 副甲状腺機能低下は、骨形成に作用するため、続発性骨粗鬆症の危険因子とはなりません。逆に、副甲状腺機能亢進症の場合は、骨吸収が亢進され、続発性骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午後:第88問

骨肉腫で正しいのはどれか。  

1: 肺転移が多い。

2: 運動時痛は少ない。

3: 壮年期に好発する。

4: 大腿骨近位に発生が多い。

5: 血中アルカリフォスファターゼが低下する。

  • 答え:1
  • 解説:骨肉腫は悪性の骨腫瘍で、若年者に好発し、肺転移が多いのが特徴です。また、血中アルカリフォスファターゼ(ALP)や乳酸脱水素酵素が高値を示すことがあります。
  • 正しいです。骨肉腫は肺転移が多いのが特徴であり、早期発見と治療が重要です。
  • 運動時痛は骨肉腫の症状の一つであり、運動時痛が少ないとは言えません。
  • 骨肉腫は若年者に好発することが多く、壮年期に好発するとは言えません。
  • 骨肉腫は大腿骨近位に発生することがありますが、最も多い発生部位は膝関節周辺です。
  • 骨肉腫では血中アルカリフォスファターゼ(ALP)が高値を示すことがあり、低下することはありません。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第43回午後:第81問

変形性膝関節症で誤っているのはどれか。  

1: 中高年の女性に多い。

2: 日本人では内反型が多い。

3: 動き始めの疼痛が特徴である。

4: 明らかな原因のない一次性が多い。

5: 進行すると脛骨が大腿に対して内旋変形する。

第40回午後:第81問

関節リウマチにみられないのはどれか。  

1: 関節滑膜の炎症

2: 関節軟骨の破壊

3: 関節周囲の腱断裂

4: 関節内の結晶析出

5: 関節の亜脱臼

第41回午後:第41問

膝関節で誤っているのはどれか。  

1: 半月板は関節の適合性をよくしている。

2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。

3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。

4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。

第41回午後:第80問

骨折後に発生する合併症で誤っているのはどれか。  

1: 静脈血栓症

2: 阻血性拘縮(フォルクマン拘縮)

3: 骨化性筋炎

4: 無腐性骨壊死

5: デュプイトラン拘縮

第55回午後:第92問

血友病の臨床症状で最も多いのはどれか。  

1: 関節内出血

2: 血小板数減少

3: 出血時間延長

4: 毛細血管拡張

5: リンパ節腫脹

  • 答え:1
  • 解説:血友病は、先天的な血液凝固因子の欠乏によって引き起こされる疾患で、血友病Aと血友病Bが存在します。最も多い臨床症状は関節内出血で、激しい疼痛と運動制限を引き起こします。
  • 関節内出血は血友病で最も多い臨床症状であり、熱感や腫脹を伴い、激しい疼痛と運動制限が起こります。これが正解です。
  • 血小板数減少は血友病ではなく、血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血などの症状として現れるため、間違いです。
  • 出血時間延長は血友病ではなく、血小板機能異常や血管壁異常によって引き起こされる症状であり、血友病では出血時間は正常です。
  • 毛細血管拡張は血友病とは関係なく、毛細血管拡張症やOsler病などの症状として現れるため、間違いです。
  • リンパ節腫脹は血友病とは関係なく、悪性リンパ腫やがんの転移などの症状として現れるため、間違いです。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第89問

変形性関節症について正しいのはどれか。  

1: 若年者に好発する。

2: 滑膜炎から軟骨の変性に至る。

3: 股関節では二次性股関節症が多い。

4: 膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。

5: 発症要因として遺伝的素因は認められない。

第53回午前:第32問

関節リウマチの脊椎病変で最も多いのはどれか。  

1: 黄色靱帯骨化

2: 環軸椎亜脱臼

3: 後縦靱帯骨化

4: 脊柱側弯

5: 腰椎椎間板ヘルニア

第54回午前:第23問

疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか。  

1: 関節リウマチ――――粘土細工

2: 小脳梗塞――――――切り絵

3: 脊髄小脳変性症―――卓球

4: Parkinson病 ――――上方への輪通し

5: 慢性閉塞性肺疾患――デコパージュ

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、疾患と作業種目の組み合わせが正しいかどうかを判断する必要があります。正しい組み合わせは、疾患の症状に対して作業種目が適切であり、患者にとって有益であることが求められます。
  • 関節リウマチの患者には粘土細工は望ましくありません。なぜなら、関節リウマチ患者の指関節や手関節に負担がかかるためです。粘土細工は、手指の筋力低下を示す末梢神経損傷や巧緻性が低下した程度の軽度片麻痺などで用いられます。
  • 小脳梗塞の患者には切り絵は適切ではありません。なぜなら、小脳梗塞では企図振戦を生じるため、切り絵などの刃物の使用は危険だからです。切り絵は、カッターの操作が可能なレベルの軽度片麻痺などで用いられます。
  • 脊髄小脳変性症の患者には卓球は適切ではありません。なぜなら、脊髄小脳変性症は失調症状がみられるため、卓球で必要となる俊敏な移動やラケットの操作は困難だからです。卓球は、立位保持が可能なごく軽度のParkinson病などで用いられます。
  • Parkinson病の患者には上方への輪通しが適切です。なぜなら、Parkinson病では固縮や姿勢反射障害がみられるため、上方への輪通しなどの大関節を利用した粗大運動は、棒体操などと同様に、これらの症状に対して有効だからです。
  • 慢性閉塞性肺疾患の患者にはデコパージュは適切ではありません。なぜなら、デコパージュは揮発性油を使用することもあるため、呼吸器疾患患者に対しては望ましくないからです。デコパージュは、手指の巧緻性が低下した末梢神経損傷や軽度片麻痺などで用いられます。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午後:第82問

変形性膝関節症について適切でないのはどれか。  

1: 慢性の退行性変化に起因する。

2: 増殖性変化を合併する。

3: 運動開始時に痛みを生じる。

4: 軟骨下骨質に変化を生じる。

5: 膝外反変形を生じる。

第36回午前:第67問

悪性腫瘍のリハビリテーションで誤っているのはどれか。  

1: 回復的、維持的、緩和的内容に分けられる。

2: 化学療法による白血球減少や消化器症状に留意する。

3: 放射線治療中では易疲労性や倦怠感に留意する。

4: 骨転移がある例では病的骨折の危険がある。

5: 脊椎転移に伴う腰痛に対して極超短波療法を行う。

第36回午前:第56問

慢性関節リウマチの変形でみられにくいのはどれか。  

1: スワンネック変形

2: 手指の尺側偏位変形

3: MP関節の掌側脱臼

4: ボタン穴変形

5: 猿手変形

第41回午後:第77問

関節リウマチの診断基準(アメリカリウマチ協会1987年改訂)に含まれていない項目はどれか。  

1: 朝のこわばり

2: 対称性の関節炎

3: リウマトイド結節

4: 血清リウマトイド因子

5: CRP

第49回午前:第32問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経系では聴覚が障害されやすい。

第44回午後:第87問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経では聴覚が障害されやすい。

第35回午前:第64問

慢性関節リウマチの下肢症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 膝関節炎症再燃-アイスパック

2: 足関節荷重時動揺-テーピング

3: 膝関節荷重痛-歩行浴

4: 膝関節屈曲外反変形-CPM(持続的他動運動)装置

5: 扁平足-アーチサポート

第35回午後:第66問

誤っているのはどれか。  

1: 後縦靭帯骨化症では下肢に痙性麻痺を生じる。

2: 特発性側弯症では体幹前屈で肋骨隆起を生じる。

3: 強直性脊椎炎では脊椎や四肢近位関節が障害される。

4: 脊柱管狭窄症では間歇性跛行を生じる。

5: 腰椎椎間板ヘルニアでは下肢の腱反射が亢進する。

第38回午後:第65問

慢性関節リウマチの変形で起こりにくいのはどれか。  

1: ボタン穴変形

2: 母指のZ変形

3: 手指尺側偏位

4: 内反膝

5: 外反扁平足

第49回午前:第34問

関節リウマチについて正しいのはどれか。  

1: 内反尖足が合併しやすい。

2: DIP関節に病変を生じやすい。

3: 肘関節にはムチランス変形が生じやすい。

4: 環軸椎亜脱臼を認めるときには頸部を屈曲させる。

5: 炎症が強い時期の運動療法は自動運動を中心に行う。