第52回午後第31問の類似問題

第54回午前:第91問

下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。  

1: 多発性筋炎

2: 視神経脊髄炎

3: 閉塞性動脈硬化症

4: 筋萎縮性側索硬化症

5: Guillain-Barré症候群

  • 答え:5
  • 解説:下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた場合、最も考えられる疾患はGuillain-Barré症候群です。これは自己免疫機序により末梢神経の脱髄が生じる疾患で、末梢神経伝導検査では2神経以上の伝導速度の低下や誘発筋電図の振幅低下がみられることが多いです。
  • 多発性筋炎は筋細胞の壊死による筋力低下と関節痛などを伴う膠原病の一種ですが、運動神経伝導速度の遅延は認められません。
  • 視神経脊髄炎は重症の視神経炎と横断性脊髄炎が特徴ですが、下肢の末梢神経伝導速度の遅延は認められません。
  • 閉塞性動脈硬化症は腹部大動脈とその主要分枝や四肢の主要動脈が動脈硬化のために狭窄・閉塞し、四肢に慢性循環障害をきたす疾患ですが、運動神経伝導速度は通常正常です。
  • 筋萎縮性側索硬化症は一側上肢の筋力低下と筋萎縮で始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束攣縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じますが、末梢神経伝導検査では通常運動神経伝導速度は正常です。
  • Guillain-Barré症候群は自己免疫機序により末梢神経の脱髄が生じる疾患で、末梢神経伝導検査では2神経以上の伝導速度の低下や誘発筋電図の振幅低下がみられることが多いため、この症状が認められる場合はGuillain-Barré症候群が最も考えられます。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午後:第89問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。  

1: 脱髄性の末梢神経障害

2: 感冒様の前駆症状

3: 深部腱反射の消失

4: 髄液中の細胞数増加

5: 四肢遠位部の筋力低下

第57回午後:第7問

問題6の連続問題28歳の男性。2週前にGuillain-Barré症候群と診断された。γグロブリン大量静注療法を実施され、症状の進行は停止した。本日実施した右上肢の運動神経伝導検査の結果を表に示す。 現時点で最も導入を検討すべき装具はどれか。 

57_1_7

1: 長対立装具

2: ナックルベンダー

3: IP関節伸展補助装具

4: 母指Z変形用スプリント

5: コックアップ・スプリント

第41回午前:第84問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.初期に軽い感覚障害を生じる。イ.四肢の痙性麻痺を生じる。ウ.軸索型は脱髄型より予後は良好である。エ.肢節近位部から遠位部に向けて回復する。オ.重症では呼吸筋麻痺をきたす。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第35回午後:第68問

ギラン・バレー症候群について誤っているのはどれか。  

1: 表在感覚脱失

2: 四肢筋力低下

3: 神経原性筋電図所見

4: 呼吸筋障害

5: 髄液の異常所見

第46回午前:第27問

Wallenberg症候群において病巣と同側に認めるのはどれか。2つ選べ。  

1: 下肢麻痺

2: 小脳失調

3: 声帯麻痺

4: 上下肢の触覚低下

5: 上下肢の温痛覚脱失

第42回午前:第67問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。  

1: 四肢の弛緩性麻痺を生じる。

2: 重症では呼吸筋麻痺をきたす。

3: 初期に軽い感覚障害を生じる。

4: 軸索型は脱髄型より予後が良好である。

5: 肢節近位部から遠位部に向けて回復する。

第50回午後:第8問

25歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日で運動麻痺は進行しており、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中である。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 体位変換

2: 筋力増強運動

3: 胸郭ストレッチ

4: 関節可動域運動

5: 30°程度のリクライニング位

第39回午後:第66問

ギラン・バレー症候群について誤っているのはどれか。  

1: 自覚的感覚異常がみられる。

2: 神経原生の筋電図所見である。

3: 軸索型の予後は良好である。

4: 呼吸・嚥下障害を伴う。

5: 髄液の異常所見がみられる。

第57回午後:第100問

知的障害の原因となるのはどれか。2つ選べ。  

1: Down症候群

2: ネコ鳴き症候群

3: Korsakoff症候群

4: Wallenberg症候群

5: Guillain-Barré症候群

  • 答え:1 ・2
  • 解説:知的障害の原因となるのは、染色体異常によって生じる症候群である。この問題では、Down症候群とネコ鳴き症候群が知的障害の原因となる症候群である。
  • Down症候群は、21番染色体の異常で生じる症候群で、筋緊張低下、関節弛緩、小頭などの臨床症状がみられる。また、運動の発達障害や知的障害がみられるため、知的障害の原因となる。
  • ネコ鳴き症候群は、染色体異常で生じる症候群で、低出生体重、成長障害が認められ、小頭、丸顔、両眼隔離などの臨床症状がみられる。また、知的障害もみられるため、知的障害の原因となる。
  • Korsakoff症候群は、ビタミンB(チアミン)欠乏で生じる症候群で、重度の記憶障害がみられる。しかし、知的障害はみられないため、この選択肢は間違いである。
  • Wallenberg症候群は、延髄背外側での脳梗塞により生じる症候群で、三叉神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経の障害がみられる。知的障害はみられないため、この選択肢は間違いである。
  • Guillain-Barré症候群は、キャンピロバクタ―菌やウィルスなどの感染症が引き金となる後天性の炎症性ニューロパチーである。主な症状は、弛緩性の筋力低下であり、知的障害はみられないため、この選択肢は間違いである。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午後:第90問

認知障害がみられるのはどれか。  

1: 重症筋無力症

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: Guillain-Barré症候群

4: 筋強直性ジストロフィー

5: 平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)

第53回午後:第23問

上肢の末梢神経障害でみられるのはどれか。  

1: Barré徴候

2: Froment徴候

3: Kernig徴候

4: Laségue徴候

5: Romberg徴候

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、上肢の末梢神経障害で見られる徴候を選ぶ必要があります。選択肢の中で、上肢の末梢神経障害に関連する徴候はFroment徴候です。
  • Barré徴候は中枢神経障害の症状であり、上肢の末梢神経障害とは関係ありません。
  • Froment徴候は尺骨神経麻痺で見られる徴候であり、上肢の末梢神経障害に関連しています。このため、正しい選択肢です。
  • Kernig徴候は髄膜刺激症状の一つであり、上肢の末梢神経障害とは関係ありません。
  • Laségue徴候は坐骨神経が引き伸ばされることによる徴候であり、上肢の末梢神経障害とは関係ありません。
  • Romberg徴候は脊髄性の運動失調が疑われる徴候であり、上肢の末梢神経障害とは関係ありません。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午後:第90問

神経筋接合部の障害が病態の中心である疾患はどれか。  

1: ボツリヌス中毒症

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: 急性散在性脳脊髄炎

4: Guillain-Barré症候群

5: Charcot-Marie-Tooth病

第47回午前:第86問

尺骨神経麻痺でみられるのはどれか。  

1: Kernig徴候

2: Lasègue徴候

3: Froment徴候

4: Lhermitte徴候

5: McMurray徴候

第43回午前:第67問

多発性硬化症の症状で頻度が低いのはどれか。  

1: 視力障害

2: 深部感覚障害

3: 多幸症

4: 失語症

5: 神経因性膀胱

第51回午後:第31問

手指の血行障害による皮膚の潰瘍を合併しやすいのはどれか。  

1: Guillain-Barré症候群

2: Sjögren症候群

3: Basedow病

4: Behçet病

5: 強皮症