第42回午前第68問の類似問題

第37回午前:第80問

糖尿病患者における運動療法の効果で適切でないのはどれか。  

1: インスリン感受性の増大

2: 体脂肪率の減少

3: 中性脂肪の減少

4: HDLコレステロールの減少

5: 最大酸素摂取量の増大

第44回午前:第63問

糖尿病患者に対する運動で正しいのはどれか。  

1: 代謝改善を目的とした運動は1日2回行うのが望ましい。

2: 脂質代謝の改善は糖代謝改善よりも短い運動時間で達成できる。

3: 運動習慣のない高齢者に対する運動強度は80%VO2maxが望ましい。

4: 運動によるエネルギー消費は1日の摂取エネルギーの40%を目標とする。

5: 効率的にエネルギーを消費させるために運動強度を強くして短時間で行う。

第55回午後:第94問

2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。  

1: インスリン抵抗性の増大

2: 血圧低下

3: 血糖コントロールの改善

4: 脂質代謝の改善

5: 心肺機能の改善

  • 答え:1
  • 解説:2型糖尿病患者における運動療法は、インスリン抵抗性の改善、血圧の低下、血糖コントロールの改善、脂質代謝の改善、心肺機能の改善などの効果があります。運動療法は糖尿病の予防・管理や生活の質の向上に役立ちます。
  • 選択肢1は誤りです。運動療法は2型糖尿病患者においてインスリン抵抗性の増大ではなく、改善をもたらします。
  • 選択肢2は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血圧を低下させる効果があります。これはインスリン抵抗性の改善に伴う降圧作用によるものです。
  • 選択肢3は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血糖コントロールの改善をもたらします。これはインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢4は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において脂質代謝の改善をもたらします。これもインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢5は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において心肺機能の改善をもたらします。これにより、患者の生活の質が向上します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午後:第11問

52歳の男性。2型糖尿病。足のしびれと血糖値の上昇のため入院となった。検査結果では空腹時血糖305 mg/dL、尿検査でケトン体陽性であった。虚血性心疾患と腎機能障害は認めない。この患者への対応で正しいのはどれか。  

1: 安静臥床とする。

2: 1日200 kcalを消費させる運動を行う。

3: 1 RMの80%で下肢の筋力増強運動を行う。

4: 病棟内歩行などの軽度な負荷にとどめる。

5: 目標心拍数115/分で有酸素運動を20分間行う。

第45回午後:第16問

70歳の男性。2型糖尿病。心房細動があるが、β遮断薬によって安静時の脈拍70/分前後にコントロールされている。食事療法と運動療法とを通して生活習慣の改善に取り組みはじめた。運動処方の内容で適切な組合せはどれか。2つ選べ。  

1: 種 類−ウォーキングによる有酸素運動を行う。

2: 強 度−運動時の脈拍110/分を目標とする。

3: 持続時間−l回の運動で10分を目標とする。

4: 実施時間帯−食事の1時間後を目安に開始する。

5: 頻 度−週に2回を目標とする。

第47回午前:第30問

糖尿病患者にみられる病態で運動負荷が禁忌となるのはどれか。  

1: 高血圧症

2: 脳梗塞後遺症

3: ケトアシドーシス

4: 閉塞性動脈硬化症

5: 糖尿病性神経障害

第50回午後:第35問

糖尿病患者にみられる病態で運動負荷が禁忌となるのはどれか。  

1: 高血圧症

2: 感覚神経障害

3: 脳梗塞後遺症

4: ケトアシドーシス

5: 閉塞性動脈硬化症

第48回午前:第19問

58歳の男性。身長164 cm、体重88 kg。高血圧と2型糖尿病で通院していた。空腹時血糖値の異常と急激な視力低下で緊急入院した。入院時の空腹時血糖値は268 mg/dl、HbA1cは12.8%であった。入院後のインスリン投与により空腹時血糖値は156 mg/dlに低下した。理学療法で正しいのはどれか。  

1: HbA1c値を日々の理学療法の指標にした。

2: 運動はインスリン投与後30分以内に開始した。

3: 運動強度はBorg指数で17とした。

4: 短時間1回最大等尺性訓練による筋力増強を行った。

5: 1日200 kcalを消費させる有酸素運動を指導した。

第42回午前:第96問

糖尿病患者の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: HbA1cの数値を確認する。

2: 冷や汗は低血糖発作の予兆である。

3: ベッド上の安静は血糖値を低下させる。

4: 運動療法施行時には砂糖を用意しておく。

5: 意識障害発作は低血糖と高血糖で起こる。

第38回午前:第62問

糖尿病患者における運動療法の効果で適切なのはどれか。  

1: 血中HDLコレステロールの減少

2: インスリン感受性の増加

3: 筋内へのグリコーゲン貯蓄率の減少

4: 血中中性脂肪の増加

5: ブドウ糖酸化率の減少

第34回午前:第55問

糖尿病を合併した患者の家事指導で適切でないのはどれか。  

1: 体力配分を考慮した家事計画を立てる。

2: 食事の前に活動の重点を置くように話す。

3: カロリー計算を組み入れた献立をつくる。

4: 日常使う調理器具の配置を決める。

5: やけどや刃物傷への注意を促す。

第56回午前:第46問

糖尿病患者の運動療法を中止すべき状態はどれか。  

1: 発汗

2: 冷汗

3: 体温 37.0℃

4: Borg指数 13

5: 脈拍数 110/分

第56回午後:第11問

60歳の男性。2型糖尿病。身長170 cm、体重90 kg。心肺運動負荷試験を行ったところ最高酸素摂取量が2,625 mL/分であり、この60%相当の運動強度を処方された。METsで適切なのはどれか。  

1: 8 METs

2: 7 METs

3: 6 METs

4: 5 METs

5: 4 METs

第56回午後:第69問

身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。  

1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。

2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。

3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。

4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。

5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、身体活動のエネルギー代謝に関する知識を問うています。正しい選択肢は1で、20分以上の有酸素運動では糖質より脂質が利用されるというのが誤りです。
  • 選択肢1は誤りです。実際には、20分以上の有酸素運動では糖質よりも脂質が主に利用されます。運動の強度が低い場合や運動時間が長い場合、脂質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。
  • 選択肢2は正しいです。筋収縮エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。筋収縮時には、ATP分解酵素がATPをADP(アデノシン二リン酸)に分解し、放出されるエネルギーがアクチンとミオシンの滑走を起こし、筋を収縮させます。
  • 選択肢3は正しいです。無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できます。無酸素性閾値とは、運動強度が上がるにつれて乳酸が急激に増加する点を指し、これを測定することで運動強度の適切な調整が可能になります。
  • 選択肢4は正しいです。最大酸素摂取量(VO2max)は運動持久力を反映する指標です。シャトルランや6分間歩行などの試験で測定され、個人の運動能力や心肺機能を評価するのに用いられます。
  • 選択肢5は正しいです。グリコーゲンの解糖により乳酸が生じます。骨格筋のグリコーゲンは筋の収縮に使われ、酸素が不十分な場合、グルコースは解糖系のみで分解され、ピルビン酸あるいは乳酸が生じます。これが無酸素性代謝の一部です。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第30問

52歳の男性。II型糖尿病。身長160 cm、体重70 kg。エルゴメーター運動負荷試験で、定常状態時の酸素摂取量は0.98リットル/分であった。このときの強度はどれか。  

1: 約2 METs

2: 約3 METs

3: 約4 METs

4: 約5 METs

5: 約6 METs

第47回午後:第18問

56歳の男性。体重70 kg。2型糖尿病と診断され教育入院した。自転車エルゴメーター運動負荷試験を実施したところ、症候限界による最大酸素摂取量は1,225 ml/minであった。医師から最大酸素摂取量の60%強度での運動を実施するように運動処方があった。この患者へ指導する運動量として正しいのはどれか。ただし、1 METは3.5 ml O2/min/kgとする。  

1: 2 METs

2: 3 METs

3: 4 METs

4: 5 METs

5: 6 METs

第35回午前:第46問

最大酸素摂取量について誤っているのはどれか。  

1: 変数の一つとして心拍出量がある。

2: 変数の一つとして血圧がある。

3: 変数の一つとして動静脈酸素較差がある。

4: 上肢運動の方が下肢運動より低値である。

5: 4週の安静臥床で低下する。

第51回午後:第46問

糖尿病患者における運動療法が禁忌となる合併症はどれか。  

1: 高血圧症

2: 増殖性網膜症

3: 閉塞性動脈硬化症

4: ポリニューロパチー

5: ペースメーカー植込み後

第45回午後:第76問

糖尿病で正しいのはどれか。  

1: 膵臓からのインスリンの分泌亢進によって起こる。

2: 糖尿病性腎症では血尿が特徴的である。

3: 診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。

4: 血糖値が正常ならば尿糖陽性にならない。

5: HbA1Cはインスリン抵抗性の指標になる。

第38回午前:第100問

心疾患の運動処方で適切でないのはどれか。  

1: リスクの高い例では監視型の運動形態が良い。

2: 目標心拍数は予測最高心拍数の90%程度とする。

3: 運動強度はボルグ指数で13程度とする。

4: 無酸素性作業閾値(AT)程度の運動強度とする。

5: 筋力強化の負荷は最大筋力の50%程度とする。