第44回午前第63問の類似問題

第40回午前:第61問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.肥満例ではやや多めの総摂取エネルギーとする。イ.運動強度は最大酸素摂取量の70%程度が適切である。ウ.血糖値が高いほど効果的である。エ.運動強度は漸増運動負荷試験で決定する。オ.運動によってインスリン抵抗性が改善する。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第39回午前:第67問

糖尿病患者の運動指導で誤っているのはどれか。  

1: 上肢では等尺性運動を主体に設定

2: 最大酸素摂取量の40~60%に運動強度を設定

3: 全身を使った運動を設定

4: 食事終了1時間後に運動を設定

5: 20分以上で週3日の運動を設定

第42回午前:第68問

糖尿病患者の運動で誤っているのはどれか。  

1: 運動はインスリン注射直後に行う。

2: 運動強度を最大酸素摂取量の40~60%に設定する。

3: 全身を使った運動を行う。

4: 2 kgの負荷で10~20回の下肢等張性運動を行う。

5: 20分以上の持久運動を週3日行う。

第43回午前:第68問

糖尿病の運動療法で適切でないのはどれか。  

1: 2週に1回の頻度

2: 食事1~2時間後に開始

3: 1回20分程度で2、3セットで実施

4: 最大酸素摂取量の40~60%の運動

5: 食事療法と併用

第43回午前:第89問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 尿ケトン体陽性時に効果が高い。

2: 食後すぐに運動を開始する。

3: 網膜症がある場合には運動強度を軽くする。

4: 低血糖に備えて常に糖質を携帯する。

5: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。

第44回午前:第76問

薬物治療中の2型糖尿病患者の運動療法で適切なのはどれか。  

1: 食前に行う。

2: 運動前に経口用オリゴ糖を飲用する。

3: 最大酸素摂取量の40〜60%の強度で行う。

4: 運動療法による消費カロリーを1日300〜400 kcalとする。

5: 冷汗が出たら両下肢を挙上する。

第35回午前:第66問

糖尿病の運動療法で適切な運動負荷量はどれか。  

1: 最大酸素摂取量の50~60 %

2: 3 METs

3: ボルグ指数(10段階)の7

4: 予測最大心拍数の70~80 %

5: 10 Watts

第56回午後:第69問

身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。  

1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。

2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。

3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。

4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。

5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、身体活動のエネルギー代謝に関する知識を問うています。正しい選択肢は1で、20分以上の有酸素運動では糖質より脂質が利用されるというのが誤りです。
  • 選択肢1は誤りです。実際には、20分以上の有酸素運動では糖質よりも脂質が主に利用されます。運動の強度が低い場合や運動時間が長い場合、脂質がエネルギー源として利用される割合が高くなります。
  • 選択肢2は正しいです。筋収縮エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。筋収縮時には、ATP分解酵素がATPをADP(アデノシン二リン酸)に分解し、放出されるエネルギーがアクチンとミオシンの滑走を起こし、筋を収縮させます。
  • 選択肢3は正しいです。無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できます。無酸素性閾値とは、運動強度が上がるにつれて乳酸が急激に増加する点を指し、これを測定することで運動強度の適切な調整が可能になります。
  • 選択肢4は正しいです。最大酸素摂取量(VO2max)は運動持久力を反映する指標です。シャトルランや6分間歩行などの試験で測定され、個人の運動能力や心肺機能を評価するのに用いられます。
  • 選択肢5は正しいです。グリコーゲンの解糖により乳酸が生じます。骨格筋のグリコーゲンは筋の収縮に使われ、酸素が不十分な場合、グルコースは解糖系のみで分解され、ピルビン酸あるいは乳酸が生じます。これが無酸素性代謝の一部です。
  • 科目:生理学(その他)
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第80問

糖尿病患者における運動療法の効果で適切でないのはどれか。  

1: インスリン感受性の増大

2: 体脂肪率の減少

3: 中性脂肪の減少

4: HDLコレステロールの減少

5: 最大酸素摂取量の増大

第45回午後:第37問

インスリン療法中の糖尿病患者に対する運動指導で正しいのはどれか。  

1: 1. 1週間に1回の運動を行う。

2: 2. 上肢では等尺性運動とする。

3: 3. 無酸素閾値を超えるようにする。

4: 4. 食事終了後2時間以内は行わない。

5: 5. 最大酸素摂取量の40~60%の運動を行う。

第34回午前:第68問

糖尿病の運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 食後1時間後に実施する。

2: 低血糖症状に対して糖分を携帯する。

3: 自転車エルゴメータで1日30分程度行う。

4: 頻度は週3回程度とする。

5: 運動強度はボルグ指数で「かなりきつい」とする。

第41回午前:第66問

運動習慣のない高齢者の運動強度の目安で誤っているのはどれか。  

1: 嫌気性代謝閾値(AT)

2: 予測最大心拍数の50~70%

3: 最大酸素摂取量の50~60%

4: ボルグ指数が16

5: 3~5 METs

第56回午前:第20問

68歳の男性。2型糖尿病、脂質異常症。身長160 cm、体重85.0 kg、体脂肪率38%。血液検査は、HbA1c8.2%、空腹時血糖145 mg/dL。仕事は管理職、デスクワーク中心で一日の歩数は3,550歩(同年代歩数7,157歩)。筋力低下、感覚障害、関節可動域制限は認めない。運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 食事の1時間後に実施する。

2: 筋力増強運動は週2~3回行う。

3: 身体活動量増加のための生活指導を行う。

4: 有酸素運動は1回10分、週に合計40分程度行う。

5: 有酸素運動の運動強度は最大酸素摂取量の50%程度とする。

第38回午前:第73問

インスリン使用中の糖尿病患者の運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 運動強度は最大酸素摂取量の40~60%とする。

2: 運動の1~3時間前に食事を摂る。

3: 血糖250 mg/dl 以上、尿中ケトン体陽性では運動を延期する。

4: 運動前後の尿糖をモニターする。

5: インスリン注射は運動開始1時間以上前に行う。

第55回午後:第94問

2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。  

1: インスリン抵抗性の増大

2: 血圧低下

3: 血糖コントロールの改善

4: 脂質代謝の改善

5: 心肺機能の改善

  • 答え:1
  • 解説:2型糖尿病患者における運動療法は、インスリン抵抗性の改善、血圧の低下、血糖コントロールの改善、脂質代謝の改善、心肺機能の改善などの効果があります。運動療法は糖尿病の予防・管理や生活の質の向上に役立ちます。
  • 選択肢1は誤りです。運動療法は2型糖尿病患者においてインスリン抵抗性の増大ではなく、改善をもたらします。
  • 選択肢2は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血圧を低下させる効果があります。これはインスリン抵抗性の改善に伴う降圧作用によるものです。
  • 選択肢3は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血糖コントロールの改善をもたらします。これはインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢4は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において脂質代謝の改善をもたらします。これもインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢5は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において心肺機能の改善をもたらします。これにより、患者の生活の質が向上します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第93問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。  

1: 食後すぐに運動を開始する。

2: 冷汗は高血糖発作の予兆である。

3: インスリン投与中は運動療法を中止する。

4: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。

5: 増殖性網膜症がある場合には運動強度を軽くする。

  • 答え:5
  • 解説:糖尿病の運動療法では、食後1~2時間後に運動を開始し、インスリン投与中でも運動が可能である。ただし、空腹時血糖値が高い場合や増殖性網膜症がある場合は注意が必要である。
  • 食後すぐに運動を開始するのではなく、食後1~2時間後に運動を開始することで食後の高血糖が改善される。
  • 冷汗は低血糖発作の予兆であり、高血糖発作では著しい口渇(脱水)、全身倦怠感、悪心、嘔吐などの消化器症状が生じる。
  • インスリン投与中であっても運動療法は可能であり、投与後すぐに運動するときなどはインスリン投与量の減量が必要な場合がある。
  • 空腹時血糖値が高い場合(空腹時血糖≧250mg/dL)は、運動を禁止・制限する必要がある。
  • 増殖性網膜症がある場合は運動療法は原則禁忌であり、運動療法を継続してきた患者には強度を軽くするか中止する場合がある。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午後:第47問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。  

1: 食後すぐに開始する。

2: 運動強度はBorg指数17前後で行う。

3: インスリン治療中の患者は禁忌である。

4: 尿中ケトン体陽性の場合は有酸素運動を行う。

5: 増殖性網膜症がある場合、強い等尺性収縮は推奨されない。

第36回午前:第69問

インスリン非依存型(2型)糖尿病患者の運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 食後約1時間から開始する。

2: 有酸素運動の種目を選択する。

3: ボルグ指数は15~16で行う。

4: 1週間に3回以上行う。

5: 運動中冷汗が出たら糖分を摂取させる。

第38回午前:第62問

糖尿病患者における運動療法の効果で適切なのはどれか。  

1: 血中HDLコレステロールの減少

2: インスリン感受性の増加

3: 筋内へのグリコーゲン貯蓄率の減少

4: 血中中性脂肪の増加

5: ブドウ糖酸化率の減少

第56回午後:第11問

60歳の男性。2型糖尿病。身長170 cm、体重90 kg。心肺運動負荷試験を行ったところ最高酸素摂取量が2,625 mL/分であり、この60%相当の運動強度を処方された。METsで適切なのはどれか。  

1: 8 METs

2: 7 METs

3: 6 METs

4: 5 METs

5: 4 METs