視力障害を伴う糖尿病患者の作業療法で誤っているのはどれか。
1: こぎん刺しなどの細かい手工業を用いる。
2: 刃物や針は使用上の注意を指導する。
3: 物品の位置を手で触れて確認させる。
4: 道具の配置を決めておく。
5: 作業中の低血糖発作に注意する。
慢性閉塞性肺疾患の患者に対する指導として正しいのはどれか。
1: 低脂肪食が良い。
2: 下肢の運動を行う。
3: 洗髪動作は両手で行う。
4: 発症後は禁煙の必要はない。
5: インフルエンザワクチンは勧めない。
50歳の男性。身長170 cm、体重85 kg。II型糖尿病で合併症はない。医師からは運動療法を処方され、平地の20分間サイクリングをしている。心拍数は安静時74/分、運動後120/分、サイクリングのエネルギー消費量は0.1 kcal/kg/分である。正しいのはどれか。
1: 予測最大心拍数は190/分である。
2: 運動強度は8 METsである。
3: 運動療法1回の消費カロリーは200 kcalである。
4: BMIは29.4である。
5: 標準体重は50 kgである。
慢性閉塞性肺疾患の呼吸理学療法で正しいのはどれか。
1: 運動中の息こらえを避ける。
2: 上肢のトレーニングは避ける。
3: 酸素吸入が必要な運動は避ける。
4: 嫌気的代謝能を優先して向上させる。
5: 運動中のSpO2は80%を保持できればよい。
うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。
1: 適度な運動を活動に取り入れる。
2: メモは使わず記憶するよう促す。
3: 休憩は最小限にして持久力をつける。
4: あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
5: 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
慢性期虚血性心疾患の運動療法で誤っているのはどれか。
1: 最大心拍数の60~70%を指標にする。
2: 1回の運動時間は30~60分とする。
3: 準備運動と整理運動を行う。
4: 週1回の指導と自主訓練とを組み合わせる。
5: 自覚的運動強度はボルグ指数16~18で行う。
50歳の男性。会社の健康診断で尿糖陽性を指摘され、受診した。入院時、身長175 cm、体重85 kg。脈拍75/分、血圧165/86 mmHg。両側足関節の振動覚は鈍麻。血液生化学所見では、空腹時血糖385 mg/dL(基準値65~109 mg/dL)、HbAlc 8.6%(基準値4.6~6.2%)、トリグリセリド362 mg/dL(基準値30~150 mg/dL)、LDL コレステロール128 mg/dL(基準値70~139 mg/dL)であった。尿検査でケトン体陰性であった。入院後、食事療法と薬物療法が開始されている。運動療法開始時に必要な条件はどれか。
1: 感覚障害が改善する。
2: 脂質異常症が改善する。
3: 尿中ケトン体が陽性となる。
4: HbAlcが基準値内まで低下する。
5: 空腹時血糖が250 mg/dL未満となる。
合併症を有する糖尿病患者の作業療法中の留意点で適切でないのはどれか。
1: 低血糖状態になると冷汗や震えが出現する。
2: 気が付かないうちに手指の切り傷をつくる。
3: 作業環境が暗いと作業が困難となる。
4: 作業時間が長いと関節痛が頻発する。
5: 立ち上がり直後に血圧低下を起こす。
重症心不全患者について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.訓練や作業は食事の直後に行う。イ.入浴でつかるのは臍から胸までにする。ウ.四季を通じて保温に注意する。エ.筋力増強にはハンドグリップでの訓練を行う。オ.しゃがんでの草取りを勧める。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
運動処方に関して誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動より血圧上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静時座位での酸素摂取量を基準にしている。
3: ヒュージョーンズ分類のII度では階段で息切れが起こる。
4: 運動負荷試験では「少しきつい」レベルの運動から始める。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
運動習慣のない高齢者の運動強度の目安で誤っているのはどれか。
1: 嫌気性代謝閾値(AT)
2: 予測最大心拍数の50~70%
3: 最大酸素摂取量の50~60%
4: ボルグ指数が16
5: 3~5 METs
在宅酸素療法患者への訪問リハビリテーション時の指導で適切でないのはどれか。
1: 入浴時間は短めにする。
2: 食事は少量ずつ数回に分けてとる。
3: ゆっくり呼吸を整えながら歩く。
4: 腹式呼吸を励行する。
5: 酸素流量は自覚症状に合わせて調整する。
栄養管理について正しいのはどれか。
1: 成人では毎日体重1 kgあたり0.1 g以上のタンパク質を摂取するのがよい。
2: BMIが22.5未満の場合、栄養障害があると判定する。
3: 低栄養になると血中総リンパ球数が増加する。
4: 発熱時には、エネルギー必要量が増加する。
5: 重度熱傷では、尿中窒素排泄量が減少する。
19歳の男性。基礎疾患はない。自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行った時の酸素摂取量の測定結果を図に示す。全身持久力改善のために必要な運動負荷量(ワット)として正しいのはどれか。
1: 50
2: 100
3: 200
4: 300
5: 350
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11
運動処方で誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動よりも収縮期血圧の上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静臥位での酸素摂取量を基準にしている。
3: Hugh-Jones分類のII度では階段を上ると息切れが起こる。
4: 最大運動負荷試験では運動終点(エンドポイント)まで負荷を加える。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
80歳の男性。40歳代から糖尿病で治療を受けている。徐々に下肢のしびれと歩行障害とをきたし、数か月前から右足指が暗赤色を呈している。生活指導として適切でないのはどれか。
1: 足は清潔に保つ。
2: 毎日、足の傷の有無を確認する。
3: 足指が圧迫されない靴を選択する。
4: 足指の冷感に対して湯たんぽを用いる。
5: 足への負荷にならない程度の訓練を行う。
在宅酸素療法が導入された慢性呼吸不全患者の生活指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 洗髪は、座位で両上肢によって行う。
2: 更衣は、立位でかぶり型上衣で行う。
3: 洗顔は、座位で息を吐きながら行う。
4: 用便は、息を吐きながら腹圧をかけて行う。
5: 歩行は、背筋を反らせて大きく息を吸いながら行う。