第35回午前第100問の類似問題

第52回午前:第37問

工場生産労働者の腰痛対策として、産業理学療法の観点から優先度が低いのはどれか。  

1: 作業姿勢の評価

2: 作業方法の変更

3: 職場の配置転換

4: ストレスの軽減

5: 労働生産性の維持

第35回午前:第89問

うつ病患者の作業療法中に観察される特徴で誤っているのはどれか。  

1: 脱線しやすい。

2: 自己決定力が低下する。

3: 自己卑下感を抱く。

4: 無理をしやすい。

5: 依存心が高まる。

第54回午後:第79問

障害受容で誤っているのはどれか。  

1: 社会環境によって影響される。

2: 障害者同士の交流により促進される。

3: 抑うつ状態の患者には積極的な指導を行う。

4: 混乱している患者の怒りは医療者にも向く。

5: ショックを受けている状態の患者は安全に見守る。

  • 答え:3
  • 解説:障害受容は、障害者が自分の障害を受け入れ、自己の価値観を再構築するプロセスです。この過程では、社会環境や障害者同士の交流が影響を与え、患者の心の状態に応じた対応が求められます。
  • 社会環境は障害受容に影響を与えます。障害者が社会から負わされる苦しみや偏見があるため、社会環境が障害受容の過程に関与します。
  • 障害者同士の交流は障害受容を促進します。社会的相互作用の中で価値観の転換が生じ、障害受容が進むことがあります。
  • 抑うつ状態の患者に対して積極的な指導を行うのは誤りです。障害受容において患者は内心の格闘があり、治療者は患者の状態を理解し、見守ることが大切です。
  • 混乱期にある患者は周囲の人に対して反抗的、攻撃的な態度を示すことがあり、その怒りは医療者にも向くことがあります。混乱期にある患者に対しては、傾聴して受容するだけでなく、提案も有効となります。
  • ショックを受けている状態の患者は安全に見守ることが重要です。患者の話を傾聴し、安全に見守ることで、患者がうつ状態になるのを避けることが可能となります。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第30問

26歳の女性。躁病。雑誌の編集員。昼夜が逆転し、職場では同僚や上司に無遠慮な言動が目立ち始めた。日常行動もまとまりに欠けてきたので入院した。入院後1か月で落ち着き始め、職場復帰に向けて作業療法が開始された。開始時の作業で適切でないのはどれか。  

1: 短時間で達成可能なもの

2: 巧緻性の低いもの

3: 粗大運動の要素が多いもの

4: エネルギー発散の要素が強いもの

5: 量的達成度を求めるもの

第56回午後:第97問

てんかん患者が複雑部分発作を起こして部屋を歩き回った際の対応として正しいのはどれか。  

1: 体をゆする。

2: 大声をかける。

3: 一緒に移動する。

4: 割り箸を嚙ませる。

5: 室内に一人きりにする。

  • 答え:3
  • 解説:複雑部分発作の場合、患者は意識が朦朧としており、周囲に対する反応が鈍くなります。そのため、無理に制限をかけたり、過剰な刺激を与えると抵抗や過剰反応を引き起こすことがあります。適切な対応は、患者の安全を確保しながら様子を観察することです。
  • 体をゆするなど無理に行動制限をすると、患者が過剰な反応をすることがあります。この方法は適切ではありません。
  • 大声をかけるなど過剰な刺激を与えると、患者が抵抗することがあります。この方法は適切ではありません。
  • 危険な場所でなければ、患者と一緒に移動し、様子を観察するのが適切な対応です。これにより、患者の安全を確保しながら状況を把握できます。
  • タオルや割り箸を嚙ませることは必要ありません。発作時にこれらを使用すると、口腔内を傷つける可能性があるため、実施しない方が良いです。
  • 室内に一人きりにすると、患者が転倒したり、危険な場所に行く可能性があります。そのため、この方法は適切ではありません。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第38回午前:第75問

職業関連活動で適切でないのはどれか。  

1: 疾患の管理指導

2: 公共交通機関の利用指導

3: 特定の職業能力訓練

4: 職場環境の評価

5: 段階的な復帰プログラムの提案

第57回午後:第46問

前頭側頭型認知症患者への作業療法士の対応として適切なのはどれか。  

1: 活動の中で複雑な判断を本人に求めるようにする。

2: 口頭指示が理解できない場合は紙に書いて伝える。

3: 参加の拒否に対しては活動の内容を丁寧に説明する。

4: 常同行動に対しては別の行動に切り替えるように促す。

5: 食べることが止められない場合は食材を見えない場所に移動させる。

  • 答え:5
  • 解説:前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉が萎縮する認知症で、常同行動や食べ物にこだわる行動が特徴的です。作業療法士は、患者の状況に応じて適切な対応を行う必要があります。
  • 前頭側頭型認知症では、注意機能や言語機能が低下するため、活動中に複雑な判断を求めると、作業への注意集中が途切れてしまう。この選択肢は適切ではありません。
  • 前頭側頭型認知症者では言語機能が障害されることがあるが、紙に書いて伝えたとしても、読字が障害された場合には有効ではない。この選択肢は適切ではありません。
  • 活動の内容を説明することも大切であるが、認知症の影響で理解が得られないことがある。この場合は、作業療法士側が柔軟に対応してもよいが、この選択肢だけでは適切な対応とは言えません。
  • 常同行動に対して無理に別の行動を促すと、こだわりが強くなって活動への拒否がみられるなど適応性を阻害することになる。この選択肢は適切ではありません。
  • 前頭側頭型認知症者には、偏食や過食が現れることがある。認知症があるため、説明しても理解できない。患者の健康維持のために、過食しないように食物が見えない環境を整備する。この選択肢が適切な対応です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
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第49回午後:第43問

統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか。  

1: 不安に関する話題は避ける。

2: 主に本人の病状から参加を判断する。

3: 治療により回復していくことを伝える。

4: 精神運動興奮が残存していても開始する。

5: 話がまとまらないときは発言を打ち切る。

第41回午前:第36問

13歳の女子。中学に入学してから頭痛などを理由に欠席が多くなり、2学期からは不登校となった。自宅で母親への暴力がみられるようになったため、精神科を受診し外来作業療法に通うこととなった。この患者への対応で適切でないのはどれか。  

1: 作業療法場面の見学をさせ作業療法の利用法を一緒に考える。

2: 家族や教師との連絡が必要な場合は事前に本人の了解を得る。

3: 嫌なことは無理に話したり行ったりしなくてよいことを保証する。

4: 作業療法に毎日通えるようになることを目指す。

5: 本人の希望や要求を可能な範囲で取り入れる。

第41回午前:第79問

認知症の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 集団回想法

2: 見当識の訓練

3: 創作活動

4: ADL訓練

5: 数字の暗記

第34回午前:第84問

妄想型精神分裂病(統合失調症)患者における作業療法の導入で適切でないのはどれか。 ア.妄想の内容について患者と話し合う。イ.短時間の集中でもできる作業を選択する。ウ.受容的な場を設定する。エ.集団所属感が得られる場を設定する。オ.妄想の軽減を目標に設定する。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第43回午前:第92問

境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 個別面接は患者の要求に応じて随時行う。

2: 作品作りを通して依存欲求を満たす。

3: 自傷行為がみられたら担当者を交代する。

4: 攻撃行動がみられたら解釈して患者に説明する。

5: 表現活動を通し衝動発散を促す。

第56回午後:第45問

作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。  

1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。

2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。

3: こだわりに対しては行動変容を促す。

4: 作業は自由度の高いものを用いる。

5: 説明には言語的情報を多用する。

  • 答え:2
  • 解説:広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の患者は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応に欠陥があり、行動や興味が限定された反復的な様式が見られる。作業療法においては、予め行動内容を伝えることで安定した行動が期待できる。
  • 攻撃的な行動に対して大きな声で「ダメ」と簡潔に言うことは、反発を招くことがあり効果があまりない。知的障害の場合には簡潔に伝えることが適切である。
  • 作業の適用時に内容をあらかじめ伝えることで、患者が予測して行動が安定することがある。これが適切な対応である。
  • こだわりに対して行動変容を促すことは、混乱を招いてしまうことがあるため、適切な対応ではない。
  • 作業は自由度の高いものよりも、構成的なものが適切であるとされている。
  • 説明には言語的情報だけでなく、視覚的情報も用いることが適切であるとされている。
  • 科目:発達・小児疾患
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第43回午前:第75問

作業療法室における感染予防で適切でないのはどれか。  

1: 部屋は十分に乾燥させる。

2: 洗面台には足踏み式給水栓を設置する。

3: 手は患者の治療ごとに洗う。

4: 手は石鹸を用い流水で20秒程度洗う。

5: 手洗い後は紙タオルでふく。

第34回午前:第96問

アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 種目の選択は患者に任せる。

2: 体力の回復を図る。

3: 仲間をつくる。

4: ストレスへの耐性を高める。

5: 自己能力を確認する。

第49回午後:第20問

26歳の女性。異性問題でリストカットを繰り返し入院となった。その後も病棟看護師に甘えたかと思えば暴言を吐く状態が続いている。入院後2週が経過して作業療法が処方された。この患者への対応として適切なのはどれか。  

1: 集団プログラムへの参加を優先する。

2: 自分で考えて行動するよう働きかける。

3: 逸脱行動にはすぐに介入せず様子を見る。

4: 患者の希望に応じてプログラムを柔軟に変更する。

5: 作業療法士を攻撃する言動が生じたら担当を変更する。

第55回午前:第43問

慢性腰痛に対する認知行動療法で誤っているのはどれか。  

1: 痛みの有無を頻回に確認する。

2: 腰痛の不安を解消する映像を見せる。

3: 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。

4: 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。

5: 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。

第55回午前:第41問

境界性パーソナリティ障害の治療について最も適切なのはどれか。  

1: 治療者への依存を促す。

2: 薬物療法は行わないようにする。

3: 長期入院により適応を良好にする。

4: 他の患者と交流させないようにする。

5: 治療的枠組みを崩さないようにする。

  • 答え:5
  • 解説:境界性パーソナリティ障害の治療では、治療的枠組みを崩さないようにすることが重要です。患者は周囲の人から見捨てられることを恐れるため、治療者への依存が見られることがありますが、毅然とした態度で対応する必要があります。また、薬物療法や他患者との交流も治療に役立ちます。
  • 治療者への依存を促すことは、患者の恐れを助長させるだけでなく、治療の効果を阻害する可能性があります。治療者はルールを決めて毅然とした態度を貫く必要があります。
  • 薬物療法は、抗不安薬や抗うつ薬などが副次的にパーソナリティ障害に対して有効であるため、必要に応じて行われます。薬物療法を一切行わないというのは適切ではありません。
  • 長期入院は、境界性パーソナリティ障害患者にとって望ましくない治療方法です。目標は「社会のなかで生活を継続できる」ことであり、長期入院はその目標を達成する上で効果的ではありません。
  • 他の患者と交流させないようにすることは、治療上必要な他者との関係を経験する機会を奪ってしまいます。相互作用が起こるような治療的空間を準備することが重要です。
  • 治療的枠組みを崩さないようにすることが最も適切な治療方法です。作業療法では、作業活動による空間と時間、体験の構造化を行い、明確な枠組みの提供を目指します。これにより、患者は安定した治療環境で自己改善に取り組むことができます。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第31問

統合失調症(回復期前期)の患者に対する作業療法導入時の面接場面で適切なのはどれか。  

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第52回午後:第47問

選択性緘黙児に対する作業療法導入時のコミュニケーションの方法として適切でないのはどれか。  

1: 表情

2: 筆談

3: 会話

4: ジェスチャー

5: アイコンタクト