第57回午後第11問の類似問題

第46回午前:第65問

心電図について正しいのはどれか。  

1: P波は洞結節の興奮に対応する。

2: PQ間隔は心房内の興奮伝導時間である。

3: QRS間隔は心室全体への興奮伝導時間である。

4: ST部分は心室の再分極する過程を示す。

5: T波はPurkinje(プルキンエ)線維の再分極に対応する。

第46回午前:第4問

動悸を訴えた患者の心電図を示す。考えられるのはどれか。 

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1: 心房細動

2: 心房粗動

3: 心室細動

4: 心室粗動

5: 心室頻拍

第54回午後:第38問

虚血性心疾患に対する運動療法の効果について適切なのはどれか。  

1: 再入院頻度の低下

2: 収縮期血圧の上昇

3: 血小板凝集能の増加

4: 交感神経の緊張亢進

5: HDLコレステロールの低下

第54回午後:第18問

60歳の女性。心不全。運動療法中に心室期外収縮が確認された。このときの心電図を示す。この心室期外収縮について正しいのはどれか。 

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1: 3段脈である。

2: P波がみられる。

3: Lownの分類4bである。

4: QRS幅は0.12秒未満である。

5: 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。

第56回午前:第65問

心臓について正しいのはどれか。  

1: 冠動脈の血流は収縮期に増加する。

2: 左心房と左心室は同時に収縮が始まる。

3: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

4: 心筋の収縮はH+の細胞内流入により生じる。

5: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加させる。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、心臓に関する正しい情報を選択肢の中から選ぶ必要があります。正しい選択肢は、ノルアドレナリンが心筋収縮力を増加させるというものです。
  • 冠動脈の血流は、収縮期ではなく拡張期に増加します。これは、交感神経刺激によって引き起こされます。
  • 左心房と左心室は同時に収縮が始まるわけではありません。左心房が収縮するとき、左心室は拡張しています。
  • 心筋は伸張されると収縮力が低下するのではなく、逆に収縮力が増加します。これは、Starlingの法則として知られています。
  • 心筋の収縮は、H+の細胞内流入ではなく、Ca2+の細胞内流入によって生じます。
  • ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経刺激時に血圧上昇などの作用があります。これにより、心筋収縮力が増加するため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

2: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

4: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

5: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生じる。

第39回午後:第34問

心電図で正しいのはどれか。  

1: 通常、横軸の1 mmは0.5秒に相当する。

2: 第I誘導は、左足と右手の電位差を導出している。

3: 胸部誘導は心筋の前額面における脱分極を導出している。

4: QRSは心室全体への興奮の拡がりを意味している。

5: T波は心房の再分極によって生じる。

第46回午後:第93問

同一患者の異なる時刻における心電図モニターを示す。認められるのはどれか。 

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1: 洞頻脈

2: 心房粗動

3: 心室性頻拍

4: 洞房ブロック

5: 完全左脚ブロック

第57回午前:第64問

心音または心電図波形と心周期における現象との組合せで正しいのはどれか。  

1: 心音のⅠ音 ── 僧帽弁の閉鎖

2: 心音のⅡ音 ── 大動脈弁の開放

3: 心電図のP波 ── His束の伝導

4: 心電図のQRS波 ── 洞房結節の伝導

5: 心電図のT波 ── 心室筋の脱分極

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、心音や心電図波形とそれらが示す心周期の現象との正しい組み合わせを選ぶ必要があります。心音は心臓の弁の開閉による音であり、心電図波形は心臓の電気的活動を示します。
  • 心音のⅠ音は、僧帽弁と三尖弁の閉鎖音であり、心房収縮時に起こります。これは正しい組み合わせです。
  • 心音のⅡ音は、肺動脈弁および大動脈弁の閉鎖音であり、心室収縮時に起こります。大動脈弁の開放ではなく、閉鎖が正しいため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のP波は、心房の脱分極(興奮)を示し、心房収縮の開始を示します。His束の伝導はP波とQ波の間で起こるため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のQRS波は、心室中隔と心室筋の脱分極(興奮)を示し、心室収縮の開始を示します。洞房結節の伝導はP波の開始点であるため、この選択肢は誤りです。
  • 心電図のT波は、心室の再分極を示し、心室収縮の終了と心室弛緩の開始を示します。心室筋の脱分極はQRS波で示されるため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第3問

心電図を示す。心房粗動はどれか。 

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1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第53回午後:第68問

心電図の波形で正しいのはどれか。  

1: P波はHis束の興奮を意味する。

2: PR間隔は房室伝導時間である。

3: QRS波はPurkinje線維の興奮を意味する。

4: ST間隔は心室内興奮到達時間である。

5: T波は心室の脱分極を意味する。

  • 答え:2
  • 解説:心電図の波形には、P波、PR間隔、QRS波、ST間隔、T波などがあり、それぞれ異なる心臓の動きを示しています。
  • P波はHis束の興奮ではなく、心房の興奮を意味します。
  • PR間隔は房室伝導時間であり、正しいです。正常では0.20秒以内であることが一般的です。
  • QRS波はPurkinje線維の興奮ではなく、心室の脱分極を意味します。U波がPurkinje線維の興奮を表すという説もありますが、明確ではありません。
  • ST間隔は心室内興奮到達時間ではなく、心室の再分極過程を意味します。
  • T波は心室の脱分極ではなく、心室の再分極を意味します。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生ずる。

2: 通常、心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

4: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

5: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

第44回午前:第78問

急性心筋梗塞患者の自宅療養期の運動療法で正しいのはどれか。  

1: 心筋負荷量設定には拡張期血圧が良い指標となる。

2: この時期の運動療法によって壊死部の再生が期待できる。

3: 運動強度は最大心拍数のおよそ30%が適している。

4: 下肢の筋力強化は静的収縮の多い種目を選ぶ。

5: 散歩は時間と速度とを決めて行う。

第45回午後:第5問

作業療法中に動悸を訴えたため、心電図のモニター監視を開始した。意識は清明。心電図を図に示す。対応として適切なのはどれか。 

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1: 作業療法を継続する。

2: 安静にして様子をみる。

3: 心臓マッサージを行う。

4: 直ちに主治医に連絡する。

5: 直ちに自動体外式除細動器(AED)を使用する。

第47回午前:第32問

寒冷療法が痙縮を低下させる機序で正しいのはどれか。  

1: 筋紡錘からの求心性放電の増大

2: γ神経線維の伝導速度の低下

3: δ神経線維の伝導速度の低下

4: 毛細血管透過性の増大

5: 筋組織の代謝の増大

第37回午後:第63問

不整脈を呈さないのはどれか。  

1: 心房細動

2: 期外収縮

3: 房室ブロック

4: T波の逆転

5: WPW症候群

第35回午前:第82問

機能的電気刺激の目的で適切でないのはどれか。  

1: 萎縮筋の筋力増強

2: 正常筋の筋力増強

3: 痙縮の抑制

4: 末梢循環の改善

5: 疼痛の除去

第40回午前:第84問

急性心筋梗塞の負荷試験において活動のステップアップを中止する場合はどれか。  

1: 疲労感の出現

2: 上室性期外収縮:2回/分

3: 心電図:0.1 mVのST低下

4: 心拍数:30/分増加

5: 収縮期血圧:10 mmHgの上昇

第53回午後:第30問

心筋梗塞に特徴的な心電図所見で正しいのはどれか。  

1: F波の出現

2: P波の増高

3: QRS波の脱落

4: PQ間隔の延長

5: 異常Q波の出現

  • 答え:5
  • 解説:心筋梗塞の心電図では、異常Q波、STの上昇、冠性T波(左右対称性の陰性T波)などの特徴的所見がみられる。異常Q波は、心筋壊死の存在を示す。
  • F波(flutter波)は鋸の刃のように規則正しくギザギザした波で、心房粗動で出現する。心筋梗塞とは関係がない。
  • P波の増高は、肺高血圧症や肺気腫、心房中隔欠損症など、右心房に負荷がかかる疾患でみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • QRS波の脱落は、心房の興奮が心室に伝わっていないことを意味し、MobitzⅡ型の2度房室ブロックでみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • PQ間隔の延長は、房室接合部の伝導速度が遅いために房室伝導に時間がかかっていることを意味し、1度房室ブロックでみられる。心筋梗塞とは関係がない。
  • 異常Q波は、R波の高さの25%以上の深さがあり、幅が0.04 ms以上に広がったQ波で、心筋壊死の存在を示す。これが心筋梗塞に特徴的な心電図所見である。
  • 科目:内科疾患
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第36回午後:第35問

心臓の刺激伝導系で誤っているのはどれか。  

1: 洞房結節は心臓のペースメーカーである。

2: 房室結節は右心房にある。

3: 房室結節の刺激は心房筋を興奮させる。

4: 心房から心室への刺激はヒス束を経由する。

5: プルキンエ線維は刺激を心室筋に伝える。