第56回午前第76問の類似問題

第54回午後:第77問

急性期のくも膜下出血の診断に最も有用なのはどれか。  

1: MRI T1強調像

2: MRI T2強調像

3: 頸動脈超音波像

4: 単純CT像

5: 単純エックス線写真

  • 答え:4
  • 解説:急性期のくも膜下出血の診断に最も有用なのは単純CT像である。単純CT像は、脳出血急性期に高吸収域を示し、急性期のくも膜下出血の診断に有用である。
  • MRI T1強調像は、発症12時間以内では出血病変は低信号であるため、急性期のくも膜下出血の診断には有用でない。
  • MRI T2強調像は、発症12時間以内に高信号を示す。T2*(スター)強調像であれば、脳出血の検出能に優れるが、一般には微小出血の検出に用いられる。
  • 頸動脈超音波像は、動脈硬化の早期発見などに有用である。動脈硬化による頸部頸動脈狭窄は、脳梗塞の原因となる。
  • 単純CT像は、脳出血急性期に高吸収域を示し、急性期のくも膜下出血の診断に有用である。その後は、発症1~3週頃にかけ、血腫辺縁部から低吸収域に変化し、徐々に目立たなくなる。
  • 単純エックス線写真は、組織の密度によって各組織によりエックス線光子が減衰する程度が異なることを利用し、組織が密であるほど放射線不透過性になる。単純エックス線は、四肢や胸部、脊椎や腹部に用いられる。頭部の場合は、断層画像の方が病変の解剖学的局在がより明確になるため、単純エックス線を利用したコンピュータ断層撮影(CT)が用いられるのが一般である。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第49回午前:第33問

疾患と診断に有用な整形外科的検査法の組合せで正しいのはどれか。  

1: アキレス腱断裂 ― Thompsonテスト

2: 三角靱帯断裂 ― 足関節内反ストレステスト

3: 前十字靱帯断裂 ― 膝後方引き出しテスト

4: 半月板断裂 ― 膝外反ストレステスト

5: 腓腹筋断裂 ― 下肢伸展挙上テスト

第54回午前:第4問

検査方法を図に示す。この検査で陽性となるのはどれか。 

54_0_4

1: アキレス腱断裂

2: 膝蓋骨脱臼

3: 大腿筋膜張筋短縮

4: 大腿四頭筋短縮

5: ハムストリングス損傷

第53回午後:第32問

腱板断裂損傷の徒手検査で陽性となる可能性が最も高いのはどれか。  

1: anterior apprehension test

2: drop arm test

3: Morley test

4: Thompson test

5: Yergason test

第55回午後:第85問

診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。  

1: 頭蓋底骨折

2: 脳室内出血

3: 脳梗塞急性期

4: 脳出血急性期

5: くも膜下出血急性期

  • 答え:3
  • 解説:MRI拡散強調像は、脳梗塞急性期の診断に最も有用である。これは、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 頭蓋底骨折は外傷性病変であり、単純エックス線が診断に有用であるため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳室内出血の急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳梗塞急性期では、MRI拡散強調像が最も有用である。解像度は低いが、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 脳出血急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRIではT2強調像にて低信号を示す。したがって、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • くも膜下出血急性期は、MRIではFLAIR画像にて診断されることもあるが、MRIのみでの診断は困難なことも多いため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第55回午後:第86問

肩腱板断裂で陽性となるのはどれか。  

1: Adsonテスト

2: drop armテスト

3: Finkelsteinテスト

4: Phalenテスト

5: Thomsenテスト

  • 答え:2
  • 解説:肩腱板断裂の診断にはdrop armテストが用いられる。他の選択肢はそれぞれ異なる症状や疾患の診断に使用されるテストである。
  • Adsonテストは胸郭出口症候群の検査であり、肩腱板断裂とは関係がない。頸部伸展・回旋位で深呼吸をさせ、息を止めた際の橈骨動脈の拍動を確認する。
  • drop armテストは肩腱板断裂の診断に用いられる。検者が上肢を他動的に持ち上げるように90°外転させて上肢を離すと、患者は挙上位を保持できずに下垂する現象である。
  • Finkelsteinテストはde Quervain病の疼痛誘発テストであり、肩腱板断裂とは関係がない。患者の母指を握り、迅速にその手を尺側方向へ外転し、橈骨茎状突起部に疼痛を誘発する。
  • Phalenテストは手根管症候群の診断に用いられ、肩腱板断裂とは関係がない。手関節90°掌屈位で30秒~1分間保持し、母~中指のしびれの出現や増強を確認する。
  • Thomsenテストは上腕骨外側上顆炎の疼痛誘発テストであり、肩腱板断裂とは関係がない。手関節背屈、肘関節伸展位で被検者に握りこぶしを作らせ、検者が第3中手骨を掌屈するように力を加えた際、上腕骨外側上顆部に疼痛を生じた場合に陽性となる。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第50回午後:第32問

膝前十字靱帯断裂の評価で適切な検査法はどれか。2つ選べ。  

1: 前方引き出しテスト

2: Barlowテスト

3: N-テスト

4: Ortolaniテスト

5: Patrickテスト

第48回午前:第85問

腰部MRIを示す。この画像で認められるのはどれか。 

48_0_85

1: 骨粗鬆症

2: 腰椎圧迫骨折

3: 腰椎すべり症

4: 後縦靭帯骨化症

5: 椎間板ヘルニア

第37回午後:第98問

腰椎分離症を発見しやすいのはどれか。  

1: 腰椎前後像

2: 腰椎側面像

3: 腰椎45°斜位像

4: ミエログラム

5: 椎間板造影

第47回午後:第5問

正常な肩関節のMRI(①~⑤)を示す。解剖で誤っているのはどれか。 

47_1_5

1: ①鎖骨

2: ②関節唇

3: ③関節窩

4: ④上腕骨頭

5: ⑤腱板

第52回午後:第2問

図1の検査で異常がみられた場合、図2の脊髄横断面の模式図において損傷が考えられる部位はどれか。 

52_1_2

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第57回午前:第25問

閉塞性動脈硬化症の運動療法を行う場合、収集すべき医学情報として最も重要なのはどれか。  

1: 胸部CT

2: 脊椎MRI

3: 筋電図検査

4: 足関節上腕血圧比

5: 股関節を含む両下肢単純エックス線