第56回午前第62問の類似問題

第42回午後:第84問

筋萎縮性側索硬化症で適切なのはどれか。  

1: 筋の圧痛

2: 筋線維束攣縮の存在

3: 近位筋優位の筋萎縮

4: 筋電図の低振幅電位

5: 筋生検上、顕著な壊死線維の存在

第55回午後:第62問

神経筋接合部における神経伝達物質はどれか。  

1: ノルアドレナリン

2: アセチルコリン

3: アドレナリン

4: セロトニン

5: ドパミン

  • 答え:2
  • 解説:神経筋接合部では、神経終末部からアセチルコリンが放出され、筋肉細胞の受容体で受け取られる。これにより脱分極が起こり、活動電位が発生して、筋収縮が出現する。
  • ノルアドレナリンは神経筋接合部の神経伝達物質ではない。中枢神経系では脳幹部に多く存在し、末梢では交感神経節後線維から放出される。覚醒や睡眠、種々の精神症状との関連があると考えられている。
  • アセチルコリンは神経筋接合部の神経伝達物質であり、正しい答えである。神経終末部から放出され、筋肉細胞の受容体で受け取られることで脱分極が起こり、活動電位が発生し筋収縮が出現する。
  • アドレナリンは神経筋接合部の神経伝達物質ではない。脳内神経伝達物質であり、血糖の調整、強心作用、気管支拡張などに関わっている。
  • セロトニンは神経筋接合部の神経伝達物質ではない。脳内神経伝達物質であり、睡眠、疼痛、体温の調整、嘔吐などに関わっている。
  • ドパミンは神経筋接合部の神経伝達物質ではない。脳内神経伝達物質であり、運動およびホルモン調節、感情、意欲、学習などに関わっている。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第39回午前:第86問

電気刺激で正しいのはどれか。  

1: 周波数が高いと筋疲労が起こりやすくなる。

2: 波形の傾きが急なほど閾値は高くなる。

3: パルス幅が広いほど閾値は高くなる。

4: 刺激部位の抵抗が小さいと熱が発生しやすくなる。

5: 電流の密度は電極面積に比例する。

第42回午後:第22問

筋収縮時に筋小胞体から放出されるのはどれか。  

1: ナトリウムイオン

2: カリウムイオン

3: 塩素イオン

4: カルシウムイオン

5: マグネシウムイオン

第45回午前:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生ずる。

2: 通常、心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

4: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

5: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

第45回午後:第42問

電気刺激療法を行うときに筋収縮が強くなるのはどれか。2つ選べ。  

1: 周波数が一定ならば電流強度とパルス幅の積が小さい刺激を用いる。

2: 陰性パルスではなく陽性パルスで刺激する。

3: 波形の立ち上がりが急峻な刺激を用いる。

4: 刺激部位の皮膚温を下げてから刺激する。

5: 運動点以外よりも運動点を刺激する。

第55回午前:第37問

関節可動域運動で正しいのはどれか。  

1: 筋収縮を伴ってはならない。

2: 意識障害がある場合は行わない。

3: 運動麻痺の改善を目的として行う。

4: 拘縮の予防・改善を目的として行う。

5: 深部感覚障害がある場合は行わない。

第54回午後:第66問

排便機構で正しいのはどれか。  

1: 排便中枢は胸髄にある。

2: 外肛門括約筋は陰部神経支配である。

3: 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。

4: 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。

5: 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。

  • 答え:2
  • 解説:排便機構に関する知識を確認する問題です。正しい選択肢は、外肛門括約筋が陰部神経支配であることを示す選択肢2です。
  • 選択肢1は間違いです。排便中枢は第2~4仙髄に存在し、胸髄ではありません。
  • 選択肢2は正しいです。外肛門括約筋は陰部神経(体性神経)支配であり、排便の際に意識的に制御することができます。
  • 選択肢3は間違いです。逆蠕動運動は上行結腸上端から盲腸にかけて見られ、内容物を停滞させて水分の吸収を促します。下行結腸では通常の蠕動運動が見られます。
  • 選択肢4は間違いです。便意は直腸壁が伸展されることで生じます。食物によって胃が拡張されると、大腸の蠕動運動が促通(蠕動反射)されますが、直接的に便意を生じさせるわけではありません。
  • 選択肢5は間違いです。内肛門括約筋は交感神経で収縮し、副交感神経で弛緩します。副交感神経の緊張では収縮しません。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第54回午後:第91問

重症筋無力症で正しいのはどれか。  

1: 胸腺の異常を伴うことが多い。

2: Parkinson病より患者数が多い。

3: テンシロン試験で症状が悪化する。

4: 血清クレアチンキナーゼが上昇する。

5: 誘発筋電図の反復刺激試験で振幅の漸増を認める。

  • 答え:1
  • 解説:重症筋無力症は骨格筋の易疲労性や脱力を主症状とし、症状の日内変動や寛解と増悪を繰り返す病気です。胸腺の異常を伴うことが多く、検査所見では血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴です。
  • 選択肢1は正しいです。重症筋無力症は、悪性胸腺腫などの胸腺の異常を伴うことが多いです。悪性胸腺腫の合併例は予後不良であることが知られています。
  • 選択肢2は間違いです。重症筋無力症の有病率は11.8人/10万人であり、Parkinson病の有病率は100~150人/10万人とされているため、重症筋無力症の患者数はParkinson病より少ないです。
  • 選択肢3は間違いです。テンシロン試験は、塩酸エドロホニウムを静脈注射し、眼や全身の症状が改善されるかどうかをみるものであり、症状が悪化することはありません。劇的な改善が得られた場合、重症筋無力症と診断されます。
  • 選択肢4は間違いです。重症筋無力症では、筋炎や心筋炎を合併しない場合、血清クレアチンキナーゼの上昇はみられません。血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴的な検査所見です。
  • 選択肢5は間違いです。重症筋無力症の誘発筋電図では、低頻度の連続刺激で振幅の漸減(waning現象)を認めるのが特徴です。振幅の漸増ではありません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
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第49回午後:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

2: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

4: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

5: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生じる。

第37回午後:第97問

正しいのはどれか。  

1: 脊柱管狭窄症の間欠跛行は体幹前屈位で軽快する。

2: 椎間板ヘルニアでは深部腱反射は正常である。

3: 第4・5腰椎椎間板ヘルニアでは第4腰神経根が圧迫される。

4: 無分離すべり症は若年層に好発する。

5: ラセーグ徴候は大腿神経障害が反映される。

第52回午後:第63問

運動時の循環反応で誤っているのはどれか。  

1: 脳血流量は減少する。

2: 腎血流量は減少する。

3: 静脈還流量は増加する。

4: 分時心拍出量は増加する。

5: 骨格筋の血流量は増加する。

第51回午前:第63問

神経筋接合部の神経伝達物質はどれか。  

1: ドパミン

2: セロトニン

3: アドレナリン

4: γアミノ酪酸

5: アセチルコリン

第41回午後:第2問

正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨の関節面は滑膜で覆われている。

2: 骨芽細胞は骨吸収に関与している。

3: 骨は緻密骨と海綿骨とに分けられる。

4: 長骨の骨幹には髄腔がある。

5: 副甲状腺ホルモンは骨形成を促進する。

第47回午後:第70問

股関節について正しいのはどれか。  

1: 関節窩には骨頭の1/3が入る。

2: 臼蓋角は成人の方が小児よりも大きい。

3: 運動範囲は内転の方が外転よりも大きい。

4: 大腿骨頭靱帯は内転時に緊張する。

5: 恥骨筋の収縮は外旋を制限する。

第36回午前:第55問

反射性交感神経性ジストロフィーについて適切でないのはどれか。  

1: 外傷や手術が誘因になる。

2: 交感神経系の血管運動機能不全が関与する。

3: 患肢の疼痛、発赤および腫脹がある。

4: 起立性低血圧を伴う。

5: 患肢の関節可動域訓練は愛護的に行う。

第51回午前:第39問

神経筋再教育について正しいのはどれか。  

1: 随意運動を促通する。

2: 他動運動を用いることはない。

3: 骨関節障害には適用できない。

4: 意識がない状態でも適用できる。

5: 完全脱神経筋の治療として有効である。

第43回午前:第66問

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 褥瘡が生じやすい。

2: 嚥下障害が起こる。

3: 筋萎縮は近位に強い。

4: 四肢遠位の感覚障害が強い。

5: 眼球運動は末期まで維持される。

第35回午前:第81問

超音波(連続波)療法の生理的作用で誤っているのはどれか。  

1: 結合織の伸張性の増大

2: 代謝の亢進

3: 神経伝導速度の増大

4: 関節内温度の上昇

5: 筋緊張の亢進

第40回午後:第50問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの筋病理所見について正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.筋線維が筋線維束単位で萎縮する。イ.筋線維の直径はいずれもほぼ等しい。ウ.筋線維が結合組織や脂肪組織に置換される。エ.筋形質膜にジストロフィン蛋白がみられない。オ.リンパ球などの炎症性細胞の著しい浸潤がみられる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ