87歳の女性。転倒して左股関節痛を訴え、入院となった。受傷後2日目に後方侵入法で手術を受けた。術後のエックス線写真を示す。正しいのはどれか。
1: 臥床時には股関節を内転位に保つ。
2: 靴下の着脱は股関節外旋位で行う。
3: 術後1週から大腿四頭筋セッティングを開始する。
4: 術後2週から中殿筋の筋力トレーニングを開始する。
5: 術後3か月は免荷とする。
45歳の女性。右変形性股関節症。先天性股関節脱臼の既往がある。1年前から荷重時の右股関節痛があり、2か月前から安静時痛も出現した。起居動作時や歩行時の疼痛が強くなってきたため受診した。ADL指導として適切なのはどれか。
1: 階段は右足から昇段する。
2: 階段は左足から降段する。
3: できるだけ低い椅子に座る。
4: T字杖を使用する場合は左手に持つ。
5: 左足よりも右足を手前に引いて椅子から立ち上がる。
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 早期から筋萎縮がみられる。
2: 肩甲上腕リズムは正常に保たれる。
3: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。
4: 結髪に比べて結帯動作の方が制限されやすい。
5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。
変形性股関節症で誤っているのはどれか。
1: 日本では二次性が多い。
2: 血沈値が上昇する。
3: 歩き始めに疼痛が出現する。
4: 関節裂隙が狭小化する。
5: 股関節外転が制限される。
変形性股関節症で誤っているのはどれか。
1: 我が国では二次性が多い。
2: 血沈値が上昇する。
3: 歩き始めに疼痛が出現する。
4: 関節裂隙は狭小化する。
5: 股関節外転が制限される。
理学療法士が下肢を固定し、体幹の前屈を行わせた状態を図1に示す。次に図2のように固定位置を変更して体幹前屈を行わせたところ、体幹前傾角度に違いがみられた。この違いが生じた原因として、最も筋力低下が疑われる筋はどれか。
1: 腹直筋
2: 腸腰筋
3: 大腿四頭筋
4: ハムストリングス
5: 前脛骨筋
つま先歩きになるのはどれか。2つ選べ。 ア.大殿筋筋力低下イ.大腿四頭筋筋力低下ウ.30°膝関節屈曲拘縮エ.3 cm以上の脚長差オ.脛骨神経麻痺
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。
1: 早期から筋萎縮が見られる。
2: 拘縮の強い例でも肩甲上腕リズムは保たれている。
3: 結髪に比べ結帯動作は制限されにくい。
4: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。
5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。
40歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から2年で、下肢には軽度の痙性麻痺が認められ、膝折れやつまずきなどの歩行障害が出現している。上肢は筋萎縮が著明で食事や衣服着脱は全介助。構音障害も出現している。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸訓練
2: 上肢のROM訓練
3: 上肢の抵抗運動訓練
4: 立位バランス訓練
5: 短下肢装具での歩行訓練
45歳の男性。左大腿切断後。大腿義足を用いた歩行練習中、左立脚中期に過度の腰椎前弯が観察された。原因として正しいのはどれか。
1: 義足長が長過ぎる。
2: 足継手の後方バンパーが弱過ぎる。
3: ソケットが前方に位置し過ぎている。
4: ソケットの初期屈曲角が不足している。
5: 膝継手の摩擦が弱過ぎる。
正常歩行について正しいのはどれか。
1: 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
2: 膝関節は踵接地直後に伸展する。
3: 骨盤は水平面において回旋運動をする。
4: 骨盤は前額面において水平に保たれる。
5: 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
関節リウマチの理学療法で誤っているのはどれか。
1: 炎症症状の強い関節に寒冷療法を行う。
2: 朝のこわばりの強い時間帯は避ける。
3: 筋力増強運動は等尺性を原則とする。
4: 起き上がり動作は下肢と頭頸部の反動を利用する。
5: 移乗動作は座面を高く調整する。
SACH足部の下腿義足歩行中、踵接地後の膝屈曲動作が遅れる原因で誤っているのはどれか。
1: ソケットの初期屈曲が不足している。
2: ソケットが踵に対し前方にある。
3: SACH足部が底屈位にセットされている。
4: 断端前面末梢部に疼痛がある。
5: 大腿四頭筋の筋力が低下している。
腰痛体操において伸張すべき筋で誤っているのはどれか。
1: 腹筋
2: 腰背筋
3: 腸腰筋
4: ハムストリングス
5: 下腿三頭筋
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 頸部回旋
2: 頸部側屈
3: 胸腰部回旋
4: 胸腰部側屈
5: 胸腰部屈曲
下腿義足歩行で立脚後期に膝の急激な屈曲を生じる原因はどれか。
1: 靴のヒールが低すぎる。
2: ソケットの内転角が不足している。
3: 足部が過度に底屈位にある。
4: ソケットが足部に対して過度に前方に位置している。
5: 足部のトウブレークまでの長さが長すぎる。
車への移乗介助法で誤っているのはどれか。
1: 両足で患者の膝をはさむように押さえ、首を患者の脇の下から通す。
2: 患者のズボンをつかんで上方に引き上げる。
3: 患者の足を軸にして体を回転させる。
4: 腰をゆっくりと落とし患者をシートに腰掛けさせる。
5: 患者の背部と大腿部を抱え、殿部を中心に回転させシートに座らせる。
健常者が図に示す姿勢からゆっくりと立ち上がる過程で正しいのはどれか。
1: 初期の股関節屈曲運動に伴い、体重心は前上方へ移動する。
2: 殿部離床直後、股関節は最大屈曲位となる。
3: 殿部離床直後、体重心の床への投影点は支持基底面の外にある。
4: 殿部離床後、膝関節はいったん屈曲する。
5: 殿部離床後、足関節は単調に背屈する。
立位姿勢について正しいのはどれか。
1: 重心動揺は閉眼にて減少する。
2: 重心動揺は年齢によって変化しない。
3: 立位時に股関節のY靱帯は弛緩する。
4: 安静立位時にヒラメ筋の持続的筋収縮がある。
5: 立位時の重心の位置は第1腰椎の後方にある。